MISシリーズ8のGT500クラスは中級者のためのレースっ!?

 マシンにハンディキャップを設けただけなら、スピードが遅い車は速い車の走行において障害物にしかならない。
 それではMISのレースでは何が違うのか?その辺りを分析してみよう。

 MISのエキスパートドライバー達がWMLカーペットコースをVモーター+ピニオン10Tのスペックでタイムアタックすると7秒8台前後のタイムを出す事が出来る。それをピニオン8Tにすることで、8秒0台までベストタイムが落ちる。さらに支給モーター+モーター慣らし&添加剤を禁止にすることで8秒2台まで落ちることになる。 スピード感と操作性を兼ね揃えたタイムを基準にハンディキャップが設定されている事に注目だ。

 1周のタイムが落ちれば落ちるほど、エキスパートドライバーとの総合的な差は縮まる。1周のタイムが8秒3台前後で、走行ラインを詰めた走りをすればエキスパートドライバーの技量があってもそう簡単にパッシングに及ぶ事は出来ない

 MISシリーズ8では1周のスーパーラップの順位により予選レースの組み合わせ及び予選レースのグリッドを決定する。第1戦からエキスパート勢はスーパーラップのリザルトにコンマ3秒付加のハンデを負わされる。そのため、予選レースのグリッドは後方に位置する事になる。

 レースでの悪質な追突・接触は厳禁!
 つまり速い車両が前走の車両を追突/接触で転倒させたりコースオフさせた場合は復帰するのを待たなければならない。他方で前走車両も後続の車両にインに入られたばあいに相手車両の走行スペースを閉めてはいけない。このように相互の前提事項により均衡したバトルが可能となる。
 また、スタートはローリングスタートが採用されたためスタンディングスタートのような1コーナーの争いが無くなりオープニングラップから大きな順位変動が少なくなる。そういった背景から前方グリッドからスタート出来るアドバンテージが大きい。

 予選は周回数やトータルタイムで決定するのではなく、着順ポイント制となるのもMISの魅力。予選レースの中でタイムを気にすることなくバトルを堪能することが出来るからだ。マシンのペースが遅かったとしても走行ラインを重視しミス無く走りきれば予選上位のリザルトを獲得出来る可能性も高い。

 大きな声では言えないがスーパーラップでハンデタイムが加算されるため、予選レース組み合わせの運は決勝の行方を大きく左右する。あなたがエキスパートの少ない予選組になると上位グリッドは確実!?

決勝Aメインへの勝ち上がりはなぜ1台?

 前述した内容からハンデを課せられたエキスパート勢が予選下位に沈む可能性が高いと言う事を理解して頂けただろうか。ところで決勝レースにおいてのAメイン勝ち上がりが1台なのはなぜだろう?
 ハンデにより予選下位に沈んだ多くのエキスパートドライバーが決勝で結局、勝ち上がってしまってはMIS/GT500の狙いとしては最終的に違ったものになってしまう。誰が勝つのかわからない所にもレースの醍醐味があると言うもの。そこで速いドライバーがAメインへ勝ち上がりにくいと言うシステムを採用する事になったわけである。

 他にもレース時間が短めに設定された事により(決勝4分間レース)、序盤の混乱を抜け出し丁寧に走りきれば、誰にでも、もちろんあなたにも勝機があるはずっ!!
 
 このようにMISシーズン8/GT500クラスはエキスパートのためのレースから、より多くの参加者が楽しめるレースに生まれ変わったっ!!

 いよいよ明日、新しいMISシリーズがスタート!!