MIS新たなる挑戦っ!!〜MISテストレース/GT500編〜2011年6月18日sat.

 前シーズンはエキスパートのためのレースに主眼に置いてきたMISシリーズだったがGT500クラスにおいては原点に立ち戻り「レースが誰のためのレースであるのか?」をもう一度熟考し、さらに多くのミニッツドライバーに門戸を広げるべく新たなる挑戦として革新的なレギュレーション改変を行った。コースレコードからコンマ5秒プラスしたタイムを基準に上級ドライバーには支給モーターとピニオンギヤ規制により性能調整を付与、そのおかげで参加車両のタイムがかつて無いほどに近接し、より緊迫したバトルが可能となった。

 均衡した真剣勝負の中には言葉では語れない楽しさが詰まっている。
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<GT500クラス>レースリポート&リザルト

 MISの看板行事といっても過言ではないスーパーラップは今シーズンも健在。予備予選として予選レースのスターティンググリッドを決定する為、1周のみのタイムアタックを行う。1台のみでのタイムトライアル、スーパーラップのタイムを競う。
 まず最初にトライしたのはMIS代表ムラカミ。新生MISシリーズを飾る最初のスーパーラップアタックであったが痛恨のミスっ!!本人としては不本意な[9.61]を刻んでしまう。スパーラップ前半グループ内で一番時計を叩き出したのは、やはり離陸屋シライシ。[8.30]でトップタイムとなった。
 MIS常連ドライバー達のスーパーラップは[8.30〜8.40]の間に犇めく。今回初参加のはちはちも初めてのアタック。参加者とギャラリーが見守る中、緊張を隠せず[8.70]でアタックを終了する。
 シリーズ7表彰台経験者には+0.30秒のハンデが与えられるため、スーパーラップの結果は以下となった。

≪スーパーラップ(予備予選)上位5台≫
1位;モリグチ [8.52]
2位;マー [8.53]
3位;シライシ [8.60](h.c[+0.30]含む)
4位;カツヤ [8.62](h.c[+0.30]含む)
5位;ハタヤマ [8.69](h.c[+0.30]含む)


〜予選〜 2分間周回レース×3ヒート実施/着順3ヒート合計ポイント制
≪予選;Aグループ≫
 第1ヒート…モリグチ、シライシ、ハタヤマの順で周回重ねる。中盤シライシがクラッシュで脱落、ハタヤマはモリグチをかわし、そのままリードを築いてフィニッシュ。2位にモリグチ、3位にヒグチが入った。

 第2ヒート…序盤から荒れた展開。混乱からいち早く抜け出したのはヒグチ、続いてシュウ。中盤、シュウがクラッシュして脱落、モリグチが2番手に浮上。ヒグチはそのままリードを築いてフィニッシュ、2位にモリグチ、3位にシライシが入った。ハタヤマは最終ラップにゴールを勘違い大きく順位を落とした。

 第3ヒート・・・序盤からモリグチ、シライシ、ハタヤマ、シュウの順でタイムアップ一杯まで争う展開。その均衡が崩れたのは最終ラップ第1コーナー。1位を走行中のモリグチにハタヤマが追突、後続が巻き込まれ上位4台が多重クラッシュ。最終ラップを何とか回り切りトップ通過はモリグチ、続いてハタヤマ。3位はシュウを0.10秒抑えシライシが入った。
≪予選;Bグループ≫
 第1ヒート…スタート直後、マーがクラッシュ。混乱を上手く抜け出したのは、ただ一人4輪駆動車MA-010シャーシで参戦のカツヤ。中盤、カツヤのクラッシュではちはちがトップに浮上。このままはちはちの独走かと思われたが、終盤にはちはち・カツヤがテールtoノーズの体制。最終ラップ、ラストターン、僅かに空いたはちはちのインサイドにカツヤのフェラーリがノーズをねじ込んだ。そのまま横一線で計測ラインを通過。僅かの差でカツヤがトップゴール。2位にはちはち、3位にマセが入った。

 第2ヒート…1番グリッド、マーがスタートでクラッシュ。中盤まではトップが目まぐるしく入れ替わる展開。そんな中フジハシがトップに立ち、その後レースは安定。そのままフジハシは後続を大きく引き離してフィニッシュ。2位はスタートで最後尾まで遅れたミスを挽回したマー、3位には安定した走行でザウバーのマセが入った。

 第3ヒート…予選Bグループ最終ヒートでもスタートでマーがクラッシュ。ゼロスタートでのトラクション不足と1番グリッド特有の低ミューが原因のようだ。序盤から終始カツヤとはちはちのトップ争いとなったが経験の差を生かし落ち着いた走行でカツヤがはちはちを抑えきった。2位ははちはち、3位フジハシ。


〜決勝〜 4分間周回レース
≪決勝Bメイン≫
 はちはち、シュウがスタートを決めて後続を大きく引き離す。中盤、シュウの計測システムにトラブルが発生。結果はレース後、審議されることに。3位にはタカイが付けるが実況アナウンスに緊張したのかクラッシュ。セカンドグループはオオタニ、キシイ、ムラカミの争いに。絶妙なラインクロスと駆け引きの応酬で熾烈なポジション争いを展開する。終盤トップ争いでは、いよいよシュウが勝負を仕掛ける。なかなかラインを乱さないはちはち。ついにインをつくシュウ。ここでラインが何度かクロスするが、シュウがはちはちをパスすることに成功。
そのまま逃げ切りフィニッシュ。しかし、審議の結果、計測ミスは覆らず1位はちはち、2位オオタニ、3位キシイと言う結果となった。

≪決勝Bメイン→決勝Aメイン/勝ち上がり≫ 
 テスト的に行われた勝ち上がりクライマックス方式。Bメイン上位3台で3周のプレーオフレースを行い1位のみがAメインへ勝ち上がる。スターティンググリッドは決勝Bメインの着順通り。
 初の試みとなる勝ち上がりクライマックス方式。スタートでオオタニがミス、そこにキシイが巻き込まれる。1番グリッドのはちはちが逃げ、キシイが追う展開。しかし3周はあまりに短いかキシイの懸命の追い上げも届かず、はちはちがトップでゴール。勝ち上がりを決めた。

≪決勝Aメイン≫
 混乱無くモリグチ、ハタヤマ、シライシの順でレースはスタート。序盤はRMモーターマウント&ニッケル水素のフジハシも健闘を見せたがペースが上がらないのかジリジリと順位を落とす。4駆カツヤは序盤にヒグチと接触し転倒リタイヤ。ヒグチもそのきっかけを作ったとして黒旗リタイヤ扱いとなる。今シリーズよりバッドドライビングに対するペナルティが強化されている。中盤、勝ち上がりで勢いに乗るはちはちがシライシをかわして3位に浮上。決勝Aメイン終盤レースリーダーはモリグチ、2位ハタヤマの展開となりトップ争いは完全にこの2台に絞られた。バンパートゥバンパーの超接近戦が数周続きハタヤマのプレッシャーがモリグチを襲う。モリグチも負けじとミスの無いラインで応戦。ファイナルラップ、第6・第7コーナーの2連ヘアピンでモリグチの一瞬の隙を突きハタヤマが1位に浮上。
 そのままハタヤマがモリグチを抑えてフィニッシュ。3位にMIS初参戦のはちはちが入った。


MISテストレース≪GT500クラス≫総合順位
1位;ハタヤマ
2位;モリグチ
3位;はちはち
4位;シライシ
5位;フジハシ
6位;マー
7位;カツヤ
8位;ヒグチ
9位;オオタニ
10位;キシイ
11位;ムラカミ
12位;タカイ
13位;マセ
14位;シュウ