2週連続開催でも開発の手を緩めない各チーム・・・日進月歩で進化するマシン達(MISシリーズV第2戦レースレポート予選編)

開幕戦からわずか1週間後5月15日(土)、WMLサーキットではMISシリーズV第2戦が開催された。テクニカルワークスの圧倒的パワーでシライシが勝利を飾った第1戦。2週連続開催とあって各チームはテストは十分に行えてはいない状態だが、はたしてどのような序列になるのか?

タイムアタックセッション・スーパーラップハイライト

15分間のセッションが開始される。各車コースイン。ここで10番手以内のタイムを記録したマシンはスーパーラップセッションへと駒を進める事になる。上位チームの面々は早々と好タイムを記録し、スーパーラップにタイヤを温存。最後までアタックを重ねたのはスクーデリアのフカダであったが10番手タイムのWMLハタヤマのタイムを打ち破ることはできず、11番手でセッションを終えた。また、MISシリーズ初参戦となるスクーデリアのニューフェイスであるタケハラは7秒中盤のタイムで見事セッションをクリアしネクストステージに進出を決めた。
続いて上位10台のみで争われるスーパーラップセッション。トップタイムはなんとCRAZYCATのシュウ。さらにE−PROJECTのタカハシが2番手。3番手にテクニカルワークスのシライシ。シュウとタカハシはLi−Fe搭載車でありながらシライシのタイムを超える事に成功している。

スーパーラップ結果

1位 シュウ  7S43 CRAZYCAT
2位 タカハシ 7S59 E-PROJECT
3位 シライシ 7S66 TECHNICALWORKS TUNED BY S
4位 カツヤ  7S68 M&G
5位 オグラ  7S68 M&G
6位 ホソミ  7S81 M&G
7位 ヒグチ  7S85 TECHNICALWORKS TUNED BY S
8位 タナ   8S01 RT WML
9位 タケハラ 9S13 SCUDERIA OTSU
10位 ハタヤマ 14S50 RT WML

↑CRAZYCATのシュウは見事に2戦連続の一番時計。スーパーラップでの好調ぶりが続いている。マシンも徐々に決まってきつつあるCRAZYCAT陣営。

↑攻めの走りで2番手を獲得したのはE−ORJECTのタカハシ。スーパーラップではまずまずの動きを見せている。

↑スクーデリアのタケハラは見事にステージクリアを果たすも、スーパーラップではミスを犯してしまった。総合では9番手となる。

予選ヒートハイライト

第1戦に続き第2戦でも3ヒート制となった予選ヒート。3グループでのセッションとなる。15分間のアタックでの結果からのグリッドと言う事もあってか、ポジションの変動の少なめの予選ヒートとなった。Aグループ・Bグループ・Cグループとも上位勢は無難な走りでポジションをキープしている。

↑Aグループでは3ヒートを征し、早くも決勝AメインのPPを確定したシュウ。後は決勝ヒートに備えるのみ!
決勝ヒートにどれだけマシンを温存できるかがMISシリーズのポイント。マシンはほどほどと言った感じかな・・・日本製のタイヤはいい仕事をしてくれている

ディフェンディングチャンピオンのカツヤはAグループ全ヒートで2位となる。カツヤもまた予選ヒートでは決して無理をしない。これは鉄則のようだ。

↑期待されたWMLのCカー軍団長のハタヤマだったが4位、4位となるが第3ヒートではヒグチとのポジション争いでクラッシュ!さらにこのクラッシュはバッドドライブの審議対称となり、BDの裁定が下され5グリッド降格処分となってしまった。
完全に自己のミスでのクラッシュとなり、BD判定の申し出を行いました。上位でのポジション争いだっただけにヒグチには申し訳ないと思っています。

↑BグループPPタカハシは第1ヒートで制御系トラブルでまさかのクラッシュで2位となる。フィニッシュ後にはシステムダウンでマシンはストップしてしまう。しかし第2、第3ヒートではトップフィニッシュ。まだまだ初期トラブルが多そうだが・・・。
様々なトラブルが発生するのは、シリーズの序盤ではある程度仕方のない事。特に今シリーズはね。

↑Bグループ第1ヒートでトップでフィニッシュしたのはWMLの闘将タナ。しかし第2ヒートではフカダVSタナVSムラカミの3位争いに飲み込まれ更に後退し6位となってしまう。第3ヒートでは2位とポジションを上げた。

↑Cグループを完全制覇したシライシ。ニッケル水素とは言え「TUNED BY S」製はLi−Feを超える圧倒的なトップスピードを持つ。またコーナーリングに関して言えばLi−Fe搭載車などはまるで赤子の手をひねるも同様のようだ。完全に一人旅状態で終えた予選ヒートとなる。

↑ホソミは全ヒートを2位でフィニッシュ。無難にまとめたようだ。今日は特に安定感があるホソミのNSX。M&Gの開発も徐々に進んでいる事が伺える。
M&Gは止まることは許されないチーム。日々前進するのがM&G!スタッフの働きには感謝している。

↑CRAZYCATの切り込み隊長フジハシは4番グリッドから全ヒート3位までポジションを上げている。このあたりの玄人好みな走りにコアなファンも増えつつあるフジハシはサノが欠場している今日はどのような決勝ヒートを戦うのか?

決勝ヒートスターティンググリッド

(決勝Dメイン)
PP ヤダ   TECHNICALWORKS TUNED BY S
2nd ユアサ  O2 RACING
3rd オカダ  RT WML

(決勝Cメイン)
PP オオタニ E-PROJECT
2nd キシイ  O2 RACING
3rd イツウ  02 RACING
4th ヤマダ  RT ILLUSION
5th ドヒ   RT WML
6th キモト  E-PROJECT
7th ???
8th ???

(決勝Bメイン)
PP フジハシ CRAZYCAT
2nd オグラ  M&G
3rd ムラカミ TECHNICALWORKS TUNED BY S
4th フカダ  SCUDERIA OTSU
5th タケハラ SCUDERIA OTSU
6th ハタヤマ RT WML
7th ???
8th ???

(決勝Aメイン)
PP シュウ  CRAZYCAT
2nd シライシ TECHNICALWORKS TUNED BY S
3rd タカハシ E-PROJECT
4th カツヤ  M&G
5th ホソミ  M&G
6th ヒグチ  TECHNICALWORKS TUNED BY S
7th タナ   RT WML
8th ???
9th ???
10th ???

最終セッション「決勝ヒート」は決勝Dメインから始まる。Dメインには予選まで出走できなかったRT WMLのオカダが最後尾からの発進となる。見事勝ち上がっていけるのか?またCメインではE−PROJECTのオオタニが好調の様子。PPから逃げ切りの可能性が高い。追いかけるのはO2レーシングのキシイ、イツウのアイドルコンビ。さらに皇帝キモトは6番手スタートとやや後方から。
代わってBメインはPPフジハシをオグラ、ムラカミの強豪が襲いかかる!その一列後ろからはスクーデリアのフカダ、タケハラの2台。フカダはタイムアタックセッションで11番手と沈んだが、なんとか僚友タケハラの前からスタートする!大津のGT男がどこまでポジションを上げられるのか?そして決勝AメインではCRAZYCATシュウがPPから発進する。2番グリッドからは最強マシンでシュウに挑むシライシ。シュウはケタ違いの戦闘力を持つシライシのマシンを抑えきることが出来るのか?3番手からは皇帝一族タカハシ。その後ろ4番手からはディフェンディングチャンピオンのカツヤ、僚友ホソミと続く。もはやオールスターと化している昨今のMISシリーズ。好バトルを期待!


決勝レポートに続く→