確かな変化あり!!各チームが手応えを掴む(MISシリーズV第2戦レースレポート決勝編)
MISシリーズV第2戦決勝ヒートはDメインからスタートする!
決勝Dメイン
PP ヤダ TECHNICALWORKS TUNED BY S
2nd ユアサ O2 RACING
3rd オカダ RT WML
スタート直後からテクニカルワークスのヤダが飛び出し早くも逃げの体制。中盤では2位争いオカダVSユアサの対決となる。トップのヤダはミスもあったが十分に確保したマージンで安泰の様子だ。決勝前に急きょ準備したオカダのマシンは全くバランスがとれていない状態。これにはさすがのオカダも四苦八苦のドライビングを余儀なくされる。ユアサに対して若干のリードを広げるもミスが続発し続ける。これを見たユアサは安定した走行でついにオカダをオーバーテイクする事に成功する。ユアサの先行を許す形となったオカダは追いあげたいところだが、マシンがそれに応えようとはしない・・・。そのころレース終盤を迎えたヤダがゆうゆうとチェッカーを受ける。そしてそれに続いたのがユアサであった。ユアサは第2戦にきて、これまでとは違い、マシンに安定感が備わっているようだ。ドライビングも落ち着き自己のペースをストイックに成し遂げ2位。決勝Cメインへ勝ち上がりを決めた。
↑ミスを帳消しにするスピードを備えたヤダ。テクニカルワークス的な戦い方とも言える。
↑ファニーなカラーリングを施したユアサの跳ね馬。安定した走りを披露。都会派ドライバーと言われるユアサは速さだけを追求したマシンには興味を示さない。カラーリングはデザイナーとのコラボレーションという噂もあるらしいが・・・。
決勝Cメイン
PP オオタニ E-PROJECT
2nd キシイ O2 RACING
3rd イツウ 02 RACING
4th ヤマダ RT ILLUSION
5th ドヒ RT WML
6th キモト E-PROJECT
7th ヤダ TECHNICALWORKS TUNED BY S
8th ユアサ O2 RACING
決勝Cメインはスター選手が揃う。スタートを決めたのはPPオオタニ。しかしこれを逃がさないのがO2のエースドライバーのキシイだ。キシイはオオタニをオーバーテイクし、序盤でトップに躍り出た。後方では多重クラッシュが発生。これを抜け出してきたのが6番手からスタートした皇帝キモトだ。中盤でのオーダーはトップにキシイ、2位オオタニ、3位イツウ、4位キモト・・・。上位2台が決勝Bメインへの勝ち上がりとなる。ここから終盤戦へと突入していく。トップのキシイは快調にレースをリードしていたが5コーナーでなんとクラッシュ!代わってオオタニ、イツウがポジションアップ。キモトはミスで後退。オオタニVSイツウのトップ争いとなったが、更にキシイが再び追いつき、3台での争いに激化する。キシイは僚友イツウをパスし、オオタニに襲いかかる!しかしオオタニもマシンが決まっている様子。焦る事は無くペースを保ちながら徐々にキシイを引き離していく。そして逃げ切りのトップフィニッシュ。2位キシイ、3位イツウと続いた。
↑一時的にキシイにポジションを奪われるシーンもあったが、落ち着いてペースを守り再びトップで帰還する事に成功したE-PROJECTのオオタニ。レース中盤でトップ争いから離脱した皇帝キモトに代わってE−PROJECTの実力を披露した。
↑人気の秘密はそのド派手な走りにある!O2のエース、キシイ。トークに関しては事務所からある程度の自由度が許可されている今シーズン。本音のキシイがサーキットで見られるぞ!
↑ミスターアグレッシブことO2のイツウは惜しくも3番手。キシイとのバトルを見る限り02レーシングにチームオーダーは全く存在しないようだ。トップのオオタニを捕える為には、キシイとの共同が必要だったようにも見えた2位争いはある種の遺恨を残したかに見えた。
決勝Bメイン
PP フジハシ CRAZYCAT
2nd オグラ M&G
3rd ムラカミ TECHNICALWORKS TUNED BY S
4th フカダ SCUDERIA OTSU
5th タケハラ SCUDERIA OTSU
6th ハタヤマ RT WML
7th オオタニ E-PROJECT
8th キシイ O2 RACING
ついに決勝ヒートはBメインまで進行している。ここまで来ると強豪ドライバーがひしめき合う激戦地帯としか言いようがない。Aメインへの切符は3枚。スターティンググリッドはもはや関係ない状態だ。
ローリングラップからペースカーが退避し、全車一斉に加速!4番手スタートのフカダがオープニングラップのS字でクラッシュするも、他のマシンは無事にオープニングラップを消化。序盤戦のはじまりだ。3番手のムラカミはS字でクラッシュ!そしてここにポジションを上げてきたのが7番手スタートのオオタニだ。今日のオオタニはドライバー、マシン共に絶好調!3位につけたオオタニはキシイ、ハタヤマ、タケハラをひきつれる形に。これは前人未到の4台バトルでの3位争い。トップ争いはフジハシがクラッシュした隙をついてオグラがトップに浮上している。レースは中盤、3位争いはタケハラが若干苦しい様子。徐々に差をつけられていく。そしてオオタニをマークしていたキシイは3コーナーでクラッシュ。オオタニVSハタヤマの2台に絞られたようだ。しかしオオタニにはまさかの計測トラブルが襲いかかる。さらにトップのオグラ、2位のフジハシ共に最終コーナーで転倒のアクシデントが発生。3位争いを征したWMLのハタヤマがここでついにトップに立った。2位にはフジハシ。そして3位争いにはオグラとムラカミが一騎打ちの状態だ。オグラをなんとかパスしたいムラカミであったが5コーナーでクラッシュ!戦線離脱となる。そしてチェッカー。ハタヤマ、フジハシ、オグラが勝ち上がりとなった。
↑6番手から着実にポジションを上げたWMLのハタヤマがトップでフィニッシュ。安定感で勝るCカーの功績は大きい。
↑CRAZYCATフジハシは2位でフィニッシュ。クラッシュするもペースがそれをカバーしている。Aメインでは追い上げる形になる。
↑決勝Aメインの最後尾からスタートする事になったオグラ。ニッケル水素を搭載しているが、テクニカルワークスのような驚異的なトップスピードは得られてはいないGTR。コーナーリング勝負を強いられるM&Gのオグラの戦略は如何に?
決勝Aメイン
PP シュウ CRAZYCAT
2nd シライシ TECHNICALWORKS TUNED BY S
3rd タカハシ E-PROJECT
4th カツヤ M&G
5th ホソミ M&G
6th ヒグチ TECHNICALWORKS TUNED BY S
7th タナ RT WML
8th ハタヤマ RT WML
9th フジハシ CRAZYCAT
10th オグラ M&G
最終ヒートの決勝Aメイン。スタートでは全車がきれいなスタートを切る。序盤でシライシはシュウを早くもオーバーテイクしトップに立つ。3番手にはホソミがつけている。サバイバルレースと化したAメイン。7番手スタートのタナは早くも転倒でリタイヤ。3番手のホソミを捉えたのがカツヤとフジハシだ。3番手スタートのタカハシはS字でクラッシュしリタイヤ。最後尾からの追い上げが期待されたオグラも転倒によりリタイヤ。ホソミVSカツヤVSフジハシの3位争い、フジハシはウォールにヒットしボディ脱落によりリタイヤとなる。一方トップ争いはシライシがトップスピードを生かし余裕さえ伺える状態。2番手シュウも安定した走行を続けている。3番手はホソミとカツヤの争いが激しくなりつつある中、なんとカツヤは転倒でリタイヤしてしまう。ここでリタイヤ競争に乗らず、安定して走行していたハタヤマが4番手に浮上した形に!そしてレースは生き残った4台がチェッカーを受ける。テクニカルワークスのシライシがまだまだマージンはあると言わんばかりの2連勝を達成した。シュウは開幕戦に引き続き無理なく2位を獲得。3番手にはホソミが入賞を果たした。
↑トップ3。テクニカルワークスは2連勝を飾る。圧倒的パワーのシライシは他を寄せ付けない走りを披露した。シュウはレースの途中で2位獲得に作戦を切り替えたか?シリーズはまだ2戦を終えたばかり。まだ勝利のチャンスは多分に残っている。ホソミは3位入賞をそつなく達成した。M&Gは選手層が厚くなっていると認めざるを得ない。
↑オグラの最後尾からの追い上げは転倒という中盤での転倒で幕を閉じた。
↑フジハシはボディ脱落によって戦線を離脱してしまう。初戦に引き続きまたしてもリタイヤとなる。次戦に期待!
レース最終結果
1位 シライシ TECHNICALWORKS TUNED BY S
2位 シュウ CRAZYCAT
3位 ホソミ M&G
4位 ハタヤマ RT WML
5位 カツヤ M&G
6位 フジハシ CRAZYCAT
7位 オグラ M&G
8位 タカハシ E-PROJECT
9位 タナ RT WML
10位 ヒグチ TECHNICALWORKS TUNED BY S
11位 フカダ SCUDERIA OTSU
12位 ムラカミ TECHNICALWORKS TUNED BY S
13位 オオタニ E-PROJECT
14位 タケハラ SCUDERIA OTSU
15位 キシイ O2 RACING
16位 イツウ O2 RACING
17位 ヤダ TECHNICALWORKS TUNED BY S
18位 ドヒ RT WML
19位 ヤマダ RT ILLUSION
20位 キモト E-PROJECT
21位 ユアサ O2 RACING
22位 オカダ RT WML
MISコメント
第2戦に参戦して頂きましたドライバーの方々、および関係者の方々お疲れ様でした。非常に熱いバトルが多いレースだったと思います。また各チームの開発も1週間という短いインターバルではありましたが、かなりの進歩を見せたチームもあり驚きを隠せません。さてここで2週間のテスト期間を終えての第3戦にはこれまでとは違った形のバトルが見られることと考えております。これまでの2戦でのデータをもとに様々なモディファイが加えられたニューパッケージが登場する第3戦は真の意味での開幕戦と呼べるかも知れません。はたして各チームがどのようなソリューションを持ち込むのか、今から楽しみであります。テスト明けの第3戦も是非とも宜しくお願い致します。