MISインテリジェントドライバーのムラカミが新WMLサーキットを攻略!!

MISシリーズVの舞台となるWMLサーキットは実に4つ目のレイアウトとなり新たな姿を見せている。今回はその新しいレイアウトを紹介!!

  • 全景


ストレートから前回で進入する高速コーナーとアクセルワークがやや難易度の高いインフィールド区間。インフィールド区間の中央にはドライバーの度胸が試される高速S字コーナーが存在する。低速から高速まであらゆるエッセンスが組み合わさったWML4THレイアウトはドライビングそのものの楽しさをいつまでも感じさせてくれるチャレンジングなサーキットだ。

  • 1コーナー


ストレートからスロットル全開で進入する高速右コーナーは、これまでのWMLサーキットとはやや性格が異なる。続く2コーナーへのアプローチを兼ねている為、左リアタイヤのグリップを失わないようにマシンを安定させながら抜けていく。高速コーナーのセオリーを外したコーナーリングでは大きくタイムを失う事になる。高速コーナーのセオリーとはフロントタイヤの抵抗を極限まで減らす事をいう。どれだけ手前から少ない舵角でスピードを殺さず進入できるかがポイントだ。もちろん手前からステアを切るとい言う事はクリップまでの距離は果てしなく遠いわけだから、ライントレース能力がものを言う。

  • 2コーナー


1コーナーを抜けるとすぐさま出現するのが右フルターンのヘアピンコーナーが2コーナーだ。スロットルオフで旋回したり、ブレーキングを利用して旋回したりと、マシンの向きを出口に向ける。しかしこういった小さなコーナーでは旋回の方法によるタイム差は出ないものである。この1〜2コーナーの区間でのポイントは1コーナーと2コーナーの間に短いストレート区間を感じれるかどうかがカギとなる。またこの区間はマシンのニュートラル状態でのアンダーステアオーバーステアの差がもっともわかりやすいポイントだ。ここでの動きを良く観察してみよう!

  • 3コーナー


2コーナーの出口の先に見えるのは中速左ターンの3コーナー。3コーナーはインフィールドで最も難易度の高いコーナーだ。3コーナーを脱出した時のマシンの位置が重要となる。スロットルを開けすぎると3コーナーの脱出はややアウトに膨らみ続くS字の入り口に対して非常につながりが良く走れる感覚がある。そこが落とし穴でもある。気持ちよく走れるわりに走行距離が非常に長いラインどりとなり大きくタイムをロスしている事に気づくはずだ。3コーナーはスロットルは出来るだけ抑えて脱出した時にはコースの中央あたりに立ち上がる感じがもっとも良い。3コーナー出口からS字の入り口の短い直線区間では3コーナーの左旋回のヨーイングと右リアタイヤのスライドをスロットルで上手く保つ事で小回りながらも高いスピードでS字に進入すると言う桁外れのテクニックが要求される区間だ。MR−03を選択しジャイロを起動させていると速く走る事は難しいかもしれない。カーペットコースの特徴のひとつとも言えるスライドのコントロールを習得するにはこの上ない区間と言える。

  • S字


ドライバーの勇気が試される高速S字コーナー。ここのポイントはどれだけ早くスロットルを全開に出来るかにかかっている。またステアリングをできるだけ切らずにウォールぎりぎりに立ち上がっていくことでバックストレートエンドの速度は大きく変わってくる。バックストレートエンドはヘアピンコーナーになっている為、ここでの失速はオーバーテイクされる事を意味する。もちろんレースではここを命がけで攻める様な走りは禁物だが、プッシュしなければならない場面では勇気を出すのみ!!左、右というS字コーナーではあるが、最初の左コーナーでは既に右旋回を始めるポイントだ。タイミングを早く早くとっていく事を心掛けよう!!

  • 5コーナー・6コーナー(Wヘアピン)


バックストレートから続くのは5・6コーナーというWヘアピン。Wヘアピンはコーナー自体はさほど難しくはない。良く見かける光景としてはコーナー進入の手前で一度アウトにマシンを振る癖を非常に多くのドライバーが持っているという事。セオリーとしてはクリップとクリップの間の区間を出来るだけ直線的に走る事だ。ひとつめのヘアピンではマシンをきちっと止める事が必要。左にGフォースが残りロールした状態で2つ目のヘアピンにアプローチすると通常のコーナリングよりも反動のついたロールでマシンは思った以上にスライドしてしまう事を覚えておこう!!

  • 最終コーナー


最終コーナーはストレートに続くコーナーということもあって、焦ってスロットルを開けてしまいがちになるコーナーだが、一瞬待って直線的に立ち上がることを意識しよう!スロットルを開けた時、マシンが外に膨らむようであれば早すぎるという事だ。基本は小さく曲がるコーナーだ。

  • まとめ

非常に良く考えられたレイアウトであることは数周走行するだけで感じられる。レースを前提に設計されたサーキットである為コース幅は広いがそれに惑わされてはならない。また、現状としてはニッケル水素とLi−Feバッテリーの混走が予想される為、ニッケル水素がやや有利なコーナーをいくつか設けているところは設計者の意図するところか?
推奨セットアップについては、単独走行やレースなどのロングディスタンスといったシチュエーションによって全く異なる為、ここでは敢えて記載はしない。攻めと我慢が混在する4THWMLサーキットを体験してみよう!!