記念すべき一日、GTRが初優勝!そして新チャンピオンの誕生! / MISシリーズ2最終戦レースレポート(決勝編)

終戦もついに決勝をむかえる。予選から好調のKRCのドライバー、そして今までHONDA、TOYOTAに押さえ込まれていたNISSAN勢のここへきての好調ぶり。最終戦ゆえにドラマが起きるのか?

【決勝Fメイン 20ラップ】

(グリッド)
PP ドヒ
2nd ESER
3rd ナカムラ
4th キシイ
5th ハタヤマ
6th ユアサ

シリーズ2最後の決勝。まずはFメインからのスタートとなる。そして衝撃的な展開、一番時計をマークしたハタヤマはマシントラブルによりスタートできない模様。5番グリッドは空席となった。しかしそれでももちろんレースはスタートする!スタートを決めたのは3番手スタートのナカムラ。冷静なポジションどりで見事にトップに立った。しかし2番手には人気のキシイが4番手からポジションを上げている。そしてキシイはナカムラを捉えるとプレッシャーを与え続ける。しかしナカムラも静かな水面のような心で対処しなかなか隙を見せない。レースが中盤に入ると、そんな2台のマシンは3番手以下を大きく引き離している。そしてトップ争いにも動きが。ナカムラとキシイは高速Sで接触しマシンの挙動を乱したキシイは後退。更にキシイは後半で6コーナーで転倒のアクシデント。ESERとドヒの先行を許す事に。そして安定してペースを発揮したナカムラがトップでチェッカー。2位には序盤の遅れをハイペースで取り戻したESERが。3位にはドヒ、4位にキシイ、5位ユアサ、そしてDNSとなったハタヤマが6位扱いとなる。

↑プレッシャーもなんのその。終始落ち着いた走りを見せたナカムラがトップ。

↑2位には初音レーシングのESER。ランボルギーニが安定してきたようだ。

↑2位キープでも勝ち上がりとなったはずだが・・・。F430で参戦のキシイ。ファンはシリーズ3まで待てない!

【決勝Eメイン 20ラップ】

(グリッド)
PP ホンダ
2nd イソダ
3rd ヒグチ
4th キモト
5th ナカムラ
6th ESER

予選第2ヒートをボディ脱落でリタイヤとなったホンダがなんとEメインのPP。2番手からはなぜかイソダ。3番手研究員ヒグチが・・・、4番手に皇帝キモト・・・。そして5番手、6番手は勝ち上がってきたナカムラとESERがグリッドにつく。このシリーズ2の開幕戦の覇者と第5戦の覇者がフロントローに並んだ。その他のメンバーも上位入賞経験を持つドライバー達。これがEメインか?目を疑いたくなるような決勝カードだ。残念なことに決勝Dメインへは2台のマシンのみが勝ち上がりということになる。そして決勝Eメインがスタート!!スタートでの波乱は皇帝キモトのクラッシュ!PPホンダはさすがにスタートを決めトップをキープ。しかしイソダを交わして2番手に浮上したヒグチがホンダの背後にぴたりと張り付いている。本日のプラクティスではヒグチは類をみない速さを発揮しているだけにホンダにとってもやっかいな相手となる。そして中盤その2台は4コーナーで接触リカバリーを上手くまとめたヒグチがトップで復帰。しかしホンダもヒグチを追う展開だが、ミスによって追い切れない。ヒグチが快走、トップでフィニッシュ!2位ホンダ、3位には5番手からポジションを2つ上げたナカムラ。4位には同じくESER。5位にキモト、6位にイソダとなった。

↑圧倒的に速いぞ!今日のヒグチは絶好調か?

↑それでも2位はしっかり獲得するホンダ。レース巧者の走りを披露している。

↑3位までポジションを上げたナカムラ。惜しくもここで終了。

【決勝Dメイン 20ラップ】

(グリッド)
PP タカハシ
2nd フジカワ
3rd ヤダ
4th ツチヤマ
5th ヒグチ
6th ホンダ

PPからはROCKST☆R NSXのタカハシ。2番手には同じくNSXのフジカワ、3番手矢田研究所のヤダ、4番手SAーNSXツチヤマ、5番手絶好調SC430ヒグチ、最後尾からARTA NSXホンダ。NSX4台とSC4302台よるHONNDA対TOYOTAの激突となるヒート。他の車種はいない状態。勝利するのは?矢田研究所の2台のSC430はストレートが速い。対するホンダ勢はコーナーで勝負か?そして決勝Dメインが今スタート!タカハシはPPからスタートを難なく決めトップをキープ。速くも後続を引き離しにかかる。そして最後尾スタートのホンダが他車の一瞬の隙をついて一気に2位までポジションアップ!更に3位以下は荒れるレースとなっている。序盤で一気に後続の視界から消え去ったタカハシ、中盤では既に1位を確実なものにしている。ここでペースを落としゴールまでマシンを運んだ。2位のホンダも中盤以降は全く危なげない走りでフィニッシュ。矢田研究所の2台は荒れたレースに飲まれヒグチが3位、ヤダが4位、2番手スタートのフジカワもクラッシュの為5位でフィニッシュ。初参戦のツチヤマが6位となる。

↑全く他を寄せ付けない走り。王者の風格、紳士的な走り、さすがの一言!

↑またしても2位で通過のホンダ。温存の作戦かも知れない・・・。

↑ヤダもパワーを生かしきれずに講義終了となる。しかしヒグチとともにヤダ研のスピードをギャラリーに印象づけた!

【決勝Cメイン 20ラップ】

(グリッド)
PP シュウ
2nd フジハシ
3rd クハラ
4th ムラカミ
5th タカハシ
6th ホンダ

なんと6台中3台は同シリーズでの優勝経験を持つドライバー。ムラカミ・タカハシ・ホンダの後方の3台だ。これに対して、PPシュウ、2番手のフジハシ、3番手クハラはどう戦うのか?非常に見物だ。スタートを決めたのはPPシュウ、さすがベテランドライバーだけあって落ち着いている。序盤の混戦を抜け出したのは6番手スタートのホンダだ。2番手に上がるとシュウを捉えてテールTOノーズの展開。トップのシュウは天才ドライバーの攻撃を凌ぎきれるのか?そして後方では3位にクハラ、4位にタカハシとなりここもバトルの予感だ。レースが終盤に突入しホンダがシュウのタイミングを見切ったようだ。一気にシュウをパスしトップでフィニッシュ。2位にはシュウ、3位にはクハラを交わしたタカハシ、4位にムラカミ、5位にフジハシ、6泣にクハラとなる。ホンダはここまでに決勝を60ラップしている。

↑レースをあきらめないホンダの気迫にギャラリーは絶叫!

↑長谷見GTRのシュウ。さすがに実力者だけあって初参戦ながらレースの流れを確実に把握している走りだ!

↑もはや何も言うまい・・・。シリーズ3での復活を待つのみ!ミスターMISム・ラ・カ・ミ!

【決勝Bメイン 25ラップ】

(グリッド)
PP シュンパパ
2nd カタヤマ
3rd エバ
4th イシムラ
5th ホンダ
6th シュウ

PP初音Rのエース、シュンパパ。そして2番手、3番手にはKRCカタヤマとエバラ。4番手には業師イシムラ、5番手4ヒート目突入のホンダ、6番手に長谷見GTRのシュウがグリッドにつく。
決勝Bメインは勝ち上がりは1台のみ、激戦区を征するのはどのマシンか?GTRか?またはKRCか?決勝Bメインがスタート!!PPシュンパパが絶妙のスタートでトップで1コーナーを通過!カタヤマはポジションどりのミスで行き場をなくし最後尾へ後退。序盤のトップ争いはシュンパパVSホンダだ!ホンダがコーナーでどんどん差を詰めるがシュンパパの初音GTRのトップスピードもかなり速い!そして硬直状態のままレースは中盤へ。シュンパパとホンダが6コーナーで接触!!この隙に3番手を走行していたKRCカタヤマが2位に浮上。そしてシュンパパとカタヤマが1コーナーでクラッシュ。なんとこの間にトップ躍り出たのはイナズマEGGのエバラだ!エバラが中盤からレースをリードする形。それをシュンパパ・カタヤマが追いかける。ホンダ、イシムラは後方へ沈んでいる状態。かろうじてシュウが4番手につける。そしていよいよレースが終盤に突入!トップエバラを捉えたシュンパパはエバラに接近しすぎ接触してしまう。この2台の失速したところをカタヤマが上手く交わしトップに立つ。そしてエバラが2位。KRCが夢の1ー2体制を築き上げた。3番手にはシュンパパが追い上げを見せたいところ。しかしKRCは盤石の体制。シュンパパ切り崩せるか?残り周回数はわずか!その矢先にエバラは難なくシュンパパに交わされてしまう。そして残るは丸腰の代表カタヤマのみ。しかしカタヤマのペースはシュンパパのペースとほとんど変わらないペースを発揮している。シュンパパ進退窮まったか?と思われた時、カタヤマの前方にカルソニックGTRの影が。ラップ遅れのマシンだ。なんとカタヤマはここで一気にペースダウンを余儀なくされてしまい、リードを失う。そしてGTRを交わすのに大回りをしてしまった4コーナーのインからシュンパパにオーバーテイクされてしまう。結果はシュンパパが1位で勝ち上がりを決めた。エバラが2位、3位にシュウ、カタヤマはなんど4泣、5位イシムラ、6位にはボディ脱落の為リタイヤとなったホンダとなった。

↑トップにスピードに部のある初音GTR。シュンパパはファイナルラップで勝ち上がりを決めた。

↑Bメイン2位は総合では7位となる。大健闘と言えるKRCイナズマEGGエバラ。次はAメイン入りを狙うのみ!

↑KRCで1−2体制を築いたが・・・。あと少しで勝ち上がりを逃したカタヤマ。

【決勝Aメイン 15ラップ】

(グリッド)
PP タナ
2nd ホソミ
3rd オグラ
4th マトバ
5th Sイシ
6th シュンパパ

PPは2戦連続の闘将タナ。2番手は的場塾のエリート、ホソミ。3番手人間アクティブサスペンション搭載のクラリオンGTRオグラ、4番手的場塾代表のマトバ、5番手は矢田研究所の豪傑Sイシ、そして最後尾はシュンパパ。シリーズ2の最終ヒートとなる本日の決勝Aメイン。15ラップが今スタート!!スタートは全車さすがにミスなくクリア。序盤では2番手走行のホソミがクラッシュ。そしてトップ争いはタナ・オグラ・Sイシの3台でのバトルになる。3台のマシンが連なり各コーナーを抜けていく・・・。しかし中盤でトップタナミス!これをオグラ・Sイシが難なく交わしそれぞれポジションアップ。そしてレース終盤戦へSイシが高出力をフルに生かしストレートでオグラに迫る!しかしオグラの1〜2コーナーの旋回スピードも尋常ではない。高速コーナーを得意とするオグラがSイシにオーバーテイクの隙を与えない。そして残り2ラップ。動いたのはSイシだった。ヘアピンでオグラのインにマシンをねじ込む!しかしオグラも瞬時に対応しすぐさまポジションを奪い返す!激動のトップ争いはついにファイナルラップへ突入!そして運命の4コーナー先に立ち上がったのはGTRのオグラだ!そしてSイシのマシンが宙に舞った!S字の縁石にヒットさせてしまった様だ。オグラがついにNISSAN GTRを勝利に導くという快挙を達成!そして2位にはなんと初音GTRのシュンパパ、3位にタナ、4位にSイシ、5位にホソミ、6位にマトバとなった。

↑トップ3。GTRの初優勝の記念すべき日となった。さらにシュンパパが2位でGTRは1−2フィニッシュという快挙。高速コーナーでの速さが一際目立ったオグラ、「今シリーズでGTRに勝利を」最終戦で見事に達成。3位は上位入賞の常連とも言える闘将タナ、数々のバトルを生み出したドライバーだ。

↑敢えてのENZOで挑んだ最終戦で見事にシリーズチャンピオンを決めたSイシが3代目のMISチャンピオンとなる。新チャンピオンの誕生だ!!

【最終レース結果】

1位 オグラ
2位 シュンパパ(初音レーシング)
3位 タナ(RT WML)
4位 Sイシ(矢田研究所)
5位 ホソミ(的場塾)
6位 マトバ(的場塾)
7位 エバラ(KRC)
8位 シュウ
9位 カタヤマ(KRC)
10位 イシムラ
11位 ホンダ
12位 タカハシ(RT WML)
13位 ムラカミ(RT MIS)
14位 フジハシ(チーム LSS)
15位 クハラ(チーム LSS)

全27台

【MISコメント】

終戦に参加されたドライバーの方々有り難うございます。そしてお疲れ様でした。また「MISシリーズ2」に参戦された方々、チームスタッフの方々、本当にお疲れ様でした。全6戦が本日で終了しましたが、何よりここまでシリーズを盛り上げていただきました参加者のみなさまへまずはMIS一同より厚く御礼申し上げます。このシリーズを通して、ミニッツライフの一つのアクセントとしての楽しみ、また他チームとの交流とドライバー同士の新たな友情などマシンを走らせる以外の楽しみも増えたなら非常にMISとしては嬉しく思います。シリーズを通して戦って行くドライバー達は一つのファミリーだと感じる次第です。同じ趣味を持つもの同士がこのイベントで友達になれたらすばらしい事だと考えます。MIS一同今後もこのような楽しいイベントを提供していきたいと思いますので、これからもみなさまの応援宜しくお願い致します。またいろいろなサポートをしていただいておりますWEST MINI−Z LINKハタヤマ店長にも厚く御礼申し上げます。みなさまの更なる躍進を期待しております。

            MIS レーシング部門代表 ムラカミ