第2回ドリフトミーティング レポート

MISシリーズ1最終戦と同時に併催された「第2回MISドリフトミーティング」。参加選手も第1回の時よりも更に腕をあげた様子で1/10の様な動きを見せるマシンも!


ドリ車は、電飾はかなり効果的。速さのみを競うグリップ走行とは違い、あくまでも見せる事が重要。見る人にどう見せるかがポイント。

↑手前から「ミスターオーバーフェンダーフェアレディZのタサカ、ハチロクのオノエ、そして店長のハタヤマはシルビア、カルソニックGTRのシミズ、アウディのナカガワ、エスティマのドイ。

【最後は追走!】

タサカから始まったアタック。かなり向きの変えやすいセットアップになっているように見えるZだ。これを丁寧な操作で見事に決まった。そしてハチロクのオノエのアタック。タサカとは正反対のドアンダーセッティングで一見グリップ走行をするようなシーンも?3番手は店長ハタヤマ、無難なマシンで無難に走るが、飛距離が少し足りない感じ。カルソニックGTRのシミズのアタック。グリップのレースではR35GTRを使い、ドリフトではR34のGTRを使う。共にカルソニックGTRというところがこだわりか?少しコントロールが難しいマシンの様だがなんとかフィニッシュ。そしてアウディのナカガワがアタックを開始!ナカガワはドリフト専門のドライバーでグリップ走行はしていない。しかしさすがドリ専門だけあって角度、飛距離、スピードとどれをとっても高いレベルだ。時にアウトクリップを意識するような走りも見せるアウディにはギャラリーもため息。そして最後のアタックはエスティマのドイ。ミニバンでのドリフトは比較的コントロール性が良いのか高い次元のスベリを見せる。
そして最終はタサカvsナカガワの追走で勝敗を決する。弱冠ナカガワの方がスピードと飛距離は出ているが角度とステア角ではタサカが上回る。が、最終的には走りをまとめきったナカガワのアウディに軍配が上がった!ちなみに二人とも電飾仕様!

【歴代優勝者】

第1回 タナ
第2回 ナカガワ

【MISコメント】

ドリフトの評価は非常に難しく、評価する人の好みもかなり影響します。トップレベルのドリフターは評価する審査員の好みを調べたりもしているのです。
走りではドリフトで良いとされるポイントを上げてみます。
1.スピード
 スピードは速いほうが良いとされています。1/10の場合はタイヤを変えればもちろんスピードは上がりますが、そういう事ではなく、あくまでも同じタイヤでの話。ミニッツはもちろんみんな同じタイヤなので、スピードは速いほど良いでしょう。

2.飛距離
ドリフトの醍醐味の一つで、どれだけコーナーの手前から横を向けられるか?ということです。グリップしていないほうが飛距離はでるのですが、グリップしないとスピードに乗りにくくなります。これだけでもドリ車のセッティングの難しさが伝わってきますね。

3.角度
主にコーナー侵入時の車の向きの事ですが、90度から110度くらいが一番良いとされています。コーナーの侵入時にほとんど真後を向いて侵入する事を「けつつっこみ」といってあまり良い走りではないのです。侵入のスピードが速すぎた場合に後ろを向けてスロットル全開でスピードを落とす場合に良く見られます。

4.ステア角
コーナー侵入時やコーナリングの最中にフロントタイヤを内側へ切り込む行為は基本的には原点対象です。しかし、右に曲がるには先ず右にステアを切らないと曲がらないのが車です。もちろん内側にステアはきるのですが、どれだけ見つからないようにきるか?がテクニックとされています。逆に終始カウンターステアがあたっていると、最高に良いとされているのです。カウンターステアの状態で飛距離が出て、スピードも高いとかなりの高評価は間違いありません!1/10のカテゴリーもやはりこういう走りをみなさんが目指して日々練習に励んでいるのです。特にこの「カウンターステア」をマスターしているドリフターは本当に関西でも数人と言われているほどの高等テクニックです。

5.ライン
グリップ走行と違うのはクリッピングポイントがコーナーのアウト側にも存在すると言うことです。多いのはそこに目印をおいて、そこを通ったかどうかの評価をするパターンです。

6.外観
ドリ車ならではのカッコ良さがあります。GTカーでもドリ車でも一般の車に比べるとスポンサーロゴなどでかなり派手ないでたちをしていますが、両車は何かが違います。GTカーは速さに直結しない派手さはまったっくカッコよくないのに対して、ドリ車はもっと自由度が広くて楽しみ方もいろいろです。

今回のナカガワ氏のドリフトとタサカ氏のドリフトを足すとかなりの走りだったと思います。次回もご期待下さい!