TOYOTA鬼神の如く / MISシリーズ1最終戦レース結果その3(決勝編C〜Aメイン)

MISシリーズ1最終戦 決勝レポート

EメインでSイシが沈み、童夢のタカハシとマクラーレンのムラカミがタイトルをかけCメインで激突!タイトルはどちらの手に?そしてTOYOTAの上位勢が登場するAメイン。6月もっとも激しいヒートがスタートする!

【決勝Cメイン 20ラップ】

PP ARTA NSX イツウ
2nd マクラーレン ムラカミ
3rd カルソニックGTR タナ
4th フェラーリFXX イソダ
5th TAKATA童夢NSX タカハシ
6th EPSON NSX キモト

HONDAと決裂、マクラーレンのエースドライバーとしての道を歩むムラカミ。チャンピオンを取りにかかる準備は整った。その前にはARTAのイツウが立ちはだかる。予選から速さを発揮しているイツウ。ムラカミを一気に突き放すか?2列目からでも1メートルあればトップに立てる加速力を誇るタナのカルソニックGTRはAWD仕様。前回初参戦でいきなりAメイン入りを果たしたフェラーリの切り札イソダはクールにスタートを待つ。ムラカミのマクラーレンだけに集中するタカハシ、そして最後尾はキモトが上位をうかがう。3ヶ月に及ぶシリーズ1の事実上の天王山のこのヒート、Cメインスタート!トップにはムラカミ。絶対に勝ち上がる必要がある!気合の走り。タナが2位につけ、3位にタカハシ、4位にイソダ、5位イツウ、キモトとスタートで順位が入れ替わる。ムラカミがトップに立ったのをみて、タカハシもタナをオーバーテイク。サイドバイサイドで並ぶ展開だが、タカハシがこれを征し2位へ。イソダもこれに離れず3位へ上がる。タナはクラッシュしトラブルを抱えリタイアとなる。イツウ、キモトはミスが発生し徐々に遅れだす。中盤ムラカミがトップを快走し、タカハシがこれを追いかける。イソダは徐々にペースを上げタカハシとの差をつめていく。トップ3台の争いは徐々にその差が縮まっていく様子だ。そして終盤・・・・。まさかのアクシデントが発生!安定感に定評のあるムラカミがなんと単独でクラッシュ、転倒!そして転倒したマクラーレンの横をタカハシ、イソダ、イツウが抜いていく。復帰したムラカミだったが、ここから挽回するにはもはや周回数は残されてはいなかった。童夢NSXタカハシが堂々1位でチェッカー、2位には抜群のスピードをみせたフェラーリのイソダ、3位ARTAのイツウ。そして4泣には失意のマクラーレン、ムラカミ。5位にキモト、6位タナとなる。タカハシ、イソダが勝ち上がりBメインへ。そしてこの瞬間TAKATA童夢のタカハシのシリーズチャンピオンが決定した。

↑PP ARTA NSX イツウ。タイム加算で後方からのスタートとなったが予選ヒートで挽回しCメインまでたどり着いた。惜しくも3位。

↑抜群のスピードを発揮。フェラーリの最終兵器イソダ。2位で通過、Bメインへ。

↑たった一度のミスでシリーズタイトルを逃したマクラーレンのエース、ムラカミ。プレッシャーか?または気負いか?

【決勝Bメイン 25ラップ】

PP Z カタヤマ
2nd ARTA NSX アワビ
3rd ARTA NSX オノエ
4th SC430 エバ
5th TAKATA童夢NSX タカハシ
6th フェラーリFXX イソダ

誰が想像できたか?タイトル争い以上の熱気の2台、互いに絶対に負けられない相手同士、カタヤマとアワビ。因縁中の因縁のバトルがメインイベントのBメインのフロントローを分ける。2人の対決にこれ以上のステージはないという展開。そしてその真後ろにはオノエ、アワビのARTAはグランドツーリングに対して、オノエのARTAは完全にアサルトタイプ。どんな混戦からでも必ず抜け出す超バトル仕様NSXだ。上位ランカーの意地をみせるか?初参戦ながら大健闘、SC430のエバラはここで登場。3列目にはチャンピオンをすでに決めた童夢のタカハシとフェラーリのイソダがつく。唯一25ラップするBメイン、あまりに熱すぎる最前列。決勝Bメインついにスタート!PPカタヤマが痛恨のスタートミス。これを受けて後続は大混戦。エバラは整備不良か?ホイールにトラブルが発生し、早々に戦線離脱。そして混戦から抜け出したのはやはりこの人、ファイター、オノエ。オノエはトップに立つと後方のバトルを尻目にどんどんと引き離しにかかる。中盤タカハシが2位に抜け出し、3位にはカタヤマ、4位にアワビ、5位にイソダと続く。因縁対決から抜け出し、タカハシはトップのオノエを追いかけるためペースアップを開始しようとした瞬間、信じられない出来事が!なんと2位タカハシのすぐ後ろにオノエが!オノエはそのままタカハシも抜き去る。ヒート中盤にして全車ラップというハイペース。ここですでに勝負あり。そのままオノエが余裕のトップチェッカー。2位にタカハシ、3位には因縁のバトルに決着をつけたカタヤマ、4位にアワビ、5位には混戦のあおりを受け、ペースを発揮できなかったイソダ。6位はSC430エバラとなる。因縁のバトルは最終戦というステージで決着がついた模様。「速さ」だけではなく「強さ」という武器をもつARTA NSXのオノエが混戦という中でワンランク上の走りを見せたヒートとなった。


↑カタヤマレーシング代表の疾風カタヤマ。因縁のバトルを征す。

↑このままでは終われない。シリーズ2では借りを返す。ARTAアワビ

↑ファイターオノエ。同時に6台のマシンの動きを把握しているのか?混戦ではあまりに強すぎる・・・・。1台のみの勝ち上がり枠を奪取。

【決勝Aメイン 15ラップ】

PP AWD Z ハセガ
2nd コルベット ハタヤマ
3rd クラリオンGTR オグラ
4th オープンインターSC430 ホンダ
5th SC430 ヤダ
6th ARTA NSX オノエ

予選で圧倒的な速さでAメインのPPを獲得したZのハセガワ、コルベットのハタヤマ。京都勢がフロントローを分ける。3rd人間アクティブサスペンション、クラリオンのオグラがGTRに初優勝をもたらすか?4thはそろそろ本領発揮か?実力者ホンダ、今回はSC430で参入、予選でもその実力の片鱗を見せていただけに十分勝利を狙える位置。5thは同じくSC430ヤダ。最後尾からは見事にBメインから勝ち上がったARTAオノエ。泣いても笑ってもシリーズ最終ヒート!強豪の中でハセガワが逃げ切れるか?Aメイン15ラップ今スタート!ハタヤマがスタートを決めハセガワをパス、トップに立つ。ハセガワはその後もミスで後退していく・・・。2位にはSC430でヤダが続き、ハタヤマにプレッシャーをかけまいとプッシュを続ける。3位はオノエ、4位にオグラ、5位にホンダ、そして最後尾にハセガワとなる。中盤まで安定してトップを走るハタヤマだったが、ここにきてコルベットが転倒。スプリント性の強いAメインでの転倒は脱落を意味する。変わってトップに躍り出たのはヤダ、フェラーリに在籍していたレースでは最高で2位を獲得した経験を持つ。TOYOTAでの初レース、なんとしても結果を出したいヤダ。このままチェッカーまで逃げ切りたいところだが、2位のオノエはそれを許さない。デファレンシャルにトラブルを抱えながらも驚異的なペースでヤダを追撃。ヤダを完全にロックオンするまで、あと少しの状態。勝利の行方は?後続ではオグラとホンダが少しを差が開いてしまっている状態での走行。トップ争いはTOYOTAとHONDAの一騎打ちとなり、オノエはヤダをバトル圏内に引き込みたい為にペースを限界まであげた走行を続ける。ギャラリーもこのトップ争いから目を離せない。シリーズ最終戦の最終ヒートを飾るに相応しいともいえる超ハイペースでの白熱の展開。NSXが高速コーナーで差を詰める!しかしSC430の旋回性能がここに来て本領を発揮する。ヤダがラストスパートで気迫の走り。マシンの限界を超えたコーナーリング!惜しくもDメインでレースを終えた同郷のヒグチもヤダに檄を飛ばす!そしてトップのヤダが最後は鬼神の走りでオノエの猛チャージをねじ伏せ初優勝!そして最終戦でTOYOTA SC430にもシリーズ初優勝をもたらした。2位はオノエ、3位にはクラリオンGTRオグラ、4位にSC430ホンダ、5位にはトップを守りきれず転倒してしまったコルベットのハタヤマ、6位にはZのハセガワとなる。

↑いくか?と思われたZのハセガワだったが、スタートでコルベットにポジションを奪われた。

↑転倒・・・。永遠のテーマとなる最終戦になってしまった。店長ハタヤマ

↑白熱した最終ヒート。SC430の性能を垣間見る

↑実力者ホンダもSC430を投入した。シリーズ2では間違いなく大本命の予感。

↑最終戦トップ3。SC430ヤダ、ARTA NSXオノエ、クラリオンGTRオグラ。最後の最後はTOYOTAが勝利をもぎ取った。

【最終戦 最終レース結果】

優勝 ヤダ レクサスSC430
2位 オノエ ARTA NSX
3位 オグラ クラリオンGTR

4位 ホンダ オープンインターフェイスSC430
5位 ハタヤマ コルベット
6位 ハセガワ フェアレディZ

【MISコメント】

シリーズ1に参戦して頂いた全てのドライバーの方々、ありがとうございました!そしてお疲れ様です。京商ミニッツという小さなRCカーですが、それを趣味とする仲間同士が集まりレースという共通のイベントをみんなで楽しむという事をコンセプトとして始めた「MISシリーズ」、ご参加の方々十分に楽しめましたでしょうか?普段の練習走行とはまた違った楽しみ方という位置づけのレースですので、参加費も無料、主催者もレースに出場、またサーキット店長も出場というある意味特殊なレースではありましたが、楽しければOKということでご了承お願いします!!MISが考えるのは、ミニッツは「ミニッツレーサー」という限り、やはりレーシングカテゴリーであるということ。そしてカーペットコースでの走りのリアリティ感。ならばもちろんレースが存在するべきであろうという事です。ウレタンコースには「ミニッツカップ」が存在し、日々、サーキットで練習をする風景を目にします。なぜにカーペットコースにはそのようなレースがないのか?サーキット設営が理由と思いますが、MISメンバーをはじめ、カーペット主体でミニッツをしているドライバーにもそのようなイベントがあるべきだと思い「MISシリーズ」を企画したのが始まりです。「シリーズ1」を開催するにあたり、MISメンバー主体で「シリーズ0」というシリーズを某サーキットで6戦行い、初心者から上級者まで参加者の全てがそれなりに楽しめるようなレースにする為に、レースレギュレーションのバランスを研究し生まれたのが「シリーズ1」です。とは言えご参加くださる人数が30人を超えることは当初予想もしていなかった為、運営の面でも少しご迷惑をおかけしたかも知れません。MISとしましても「シリーズ2」は今回を越える楽しさを皆様に提供できればと考えていますので、運営などに関する助言などございましたらどしどしお申し付け下さい。アンケートをとらせて頂いた結果、おそらく「シリーズ2」は約1ヶ月後くらいの開幕になりそうです。これからもがんばりますのでMISの応援をよろしくお願いいたします。最後にWML店長には感謝をしても感謝しきれないほどの、ご協力とご理解を頂いた事を厚く御礼申し上げます。皆様ありがとうございました。