TOYOTA鬼神の如く / MISシリーズ1最終戦レース結果その2(決勝編G〜Dメイン)

MISシリーズ1最終戦 決勝レポート

スーパーラップ、予選第1ヒート、予選第2ヒートが終了し、いよいよ決勝ヒートが始まろうとしている。注目は今回参戦台数の多いTOYOTA勢、SC430が多数エントリーしている。中でもホンダ、ヤダの2名はいち早くAメイン入りを確定させ臨戦態勢。またBメインには初参戦のエバラがつける。そしてもうひとつの注目はシリーズ1のタイトル争い。タカハシ、Sイシ、ムラカミの三つ巴のポイント争いも熾烈を極める状態だが、3人とも下位メインからのスタートを余儀なくされている。勝ちあがれるのか?日産勢では、スーパーラップマイスターのオグラが予選を難なくまとめ、Aメインを確定。初優勝なるか?さらにAWDのZを操るハセガワがAメインPPからスタートをきり、そのまま逃げ切るのか?

【決勝Gメイン 20ラップ】

PP フェラーリ クサカベ
2nd カルソニックGTR シオン
3rd TOYOTA ミノルタ ナカムラ
4th カルソニックGTR シミズ
5th NSX フジカワ
6th メルセデスCLK イクタ

混戦が予想されたスタートだが、そのとおりのスタートとなりオープニングラップでトップにでたのは小学生ドライバーのシオンだった。しかし接触のため後退。変わってトップに立ったのはTOYOTAミノルタのナカムラ。狙っていたかのようにトップに躍り出ると、あとはいつものナカムラのパターン。ミスのない走りで後続とのマージンを広げていく。クサカベ、シミズ、イクタとミスを発生させ追い上げきれない状態。しかし、ナカムラに対して徐々に差をつめていくマシンが!NSXのフジカワ。スタートの混乱で後方に一度は沈んだが、実力をつけてきたフジカワ。なんとかナカムラに追いつきたい。そしてナカムラがラップマーカーと接触!フジカワがとうとうトップに立つ。このまま逃げ切るか?と思われたがここでコーナーリングミス。再びナカムラが前に出る。しかしフジカワも諦めてはいない。ファイナルラップにとうとうナカムラをとらえ、ナカムラvsフジカワの一騎打ち?と思われたが、ここでチェッカー。チャンスを逃す。しかしトップの2名はFメインへ勝ち上がることができる。勝負は次のヒートでつける!
1位にナカムラ、2位フジカワ、3位にクサカベ、4位にシミズ、5位シオン、6位イクタとなる。


↑初参戦、メルセデスCLKのイクタ。次シリーズに期待。

↑PPスタートのクサカベ。接触やミスによって惜しくも3位。

↑シミズもミスが発生し大きく後退してしまう。

【決勝Fメイン 20ラップ】

PP SC430 ドイ
2nd SC430 カヅキ
3rd NSX ヤマウチ
4th SC430 ヤマシタ
5th TOYOTA ミノルタ ナカムラ
6th NSX フジカワ

完全にTOYOTA VS HONDAという構図になったこのヒート。速さでドイがこのまま行くのか?またはナカムラ、フジカワの勝ち上がり組が?今回よりFXXからSC430にマシンを変更しているヤマシタはどこまで上がれるのか?決勝Fメインが今スタート!PPのドイ、スタートでホイールスピン、マシンが大きく右を向きウォールにヒット。出遅れてしまうはめに。後続はそれを避ける形で団子状態で1コーナーに突入していくが、なんと抜け出したのは5番手スタートのナカムラだ。冷静に混乱を抜け出しトップに立つが、またも後ろからはNSXが追いかけてくる展開。2位にはヤマウチ、3位にはフジカワと2台のNSXがトップのナカムラを追い上げる。今回はヤマウチが序盤で早くもナカムラをとらえている。フジカワはペースが安定せず、徐々に差をつけられてしまう。ヒートの中盤にもなると完全にナカムラとヤマウチの2台でのトップ争いとなる。どこからでもインを狙うヤマウチの攻撃的な走り。しかしナカムラもこれに冷静に対処、乱れずに周回を重ねていく。何度もアタックを試みるも順位は入れ替わらず。そして終盤戦互いにミスは発生するがなんとか凌いでいる。そして7コーナー、2台の前でヤマシタ、ドイ、カヅキが多重クラッシュが発生!ナカムラは抜け出したがヤマウチは接触してしまう。そしてファイナルラップ、ナカムラが貫禄の安定感でトップチェッカー。2位には悔しさが残るヤマウチ。3位には惜しくもフジカワ。4位にはPPからポジションを守りきれずにドイ。5位カヅキ、6位にヤマシタとなった。

↑圧倒的にミスの少ないナカムラ。

↑スタートミスが最後までひびいたドイ。

↑攻撃こそ最大の防御なり、NSXヤマウチ。

フェラーリからTOYOTAへ転向。女性ドライバーのヤマシタ。ブラックを基調とするSC430

【決勝Eメイン 20ラップ】

PP ビートルAWD タサカ
2nd フォードGT キシイ
3rd コルベット Sイシ
4th SC430 ヒグチ
5th TOYOTA ミノルタ ナカムラ
6th NSX ヤマウチ

爆発的な加速力で発進するAWDビートルのタサカ。パワーならフォード、コルベットも負けてはいないキシイとSイシ。ヒグチはNSXからSC430にマシンを変更している。そして決勝3ヒート目に突入、ナカムラはどこまで行くのか?最後尾には攻撃の男ヤマウチNSX。強豪がそろったEメイン、ここを勝ち上がるのは容易なことではない。速さと安定感、両立できたマシンのみがDメインへの切符を手にすることができる。シグナルオンとともに全車いっせいにスタート!やはりタサカがいいスタートを切る。AWDの駆動システムがスタートでは抜群の性能を発揮する。2位にはポジション通りフォードのキシイがつける。3位以下はやや混戦の模様、その中でSイシが接触、後退する。3位にあがったのはSC430のヒグチだ。ヒグチもAメイン経験者。勝ち上がらなければならない!中盤にさしかかるところでなんとトップのタサカがクラッシュ。キシイがトップに立つ。ヒグチも乗じて2位に上がりキシイを追う。後方にうもれたSイシは、圧倒的なストレートスピードを生かして追い上げをはかるが、シリーズタイトルへの焦りからか?前車を抜きあぐね、ミスを繰り返す。終盤に突入すると3位にはナカムラが上がってきている。ヤマウチはクラッシュがかさなり後退。トップのキシイをヒグチが猛烈に追い上げるが、キシイもここでスパート!気迫の走りでヒグチの追撃を退けた。トップキシイがチェッカー、2位ヒグチ、3位は惜しくもここで力尽きたか?ナカムラ。4位タサカ序盤のペースをキープしきれず、5位に混戦に埋もれたSイシ、6位ヤマウチ。


↑力強さを発揮したキシイが勝利をもぎ取った。フォードGT

↑旋回性能抜群のSC430、ヒグチは2位で通過。Dメインへ勝ち上がり。

↑4つの足で抜群のスタートをきったAWDビートルのタサカだったが・・・

【決勝Dメイン 20ラップ】

PP Z マトバ
2nd TAKATA童無NSX タカハシ
3rd EPSON NSX キモト
4th EPSON NSX イシムラ
5th フォードGT キシイ
6th SC430 ヒグチ

京都最速伝説マトバが今回はZで登場。そしてシリーズタイトルへ一番近いところにいる優勝請負人、童夢タカハシも登場。最速男エプソンのキモト、業師イシムラ、勝ち上がり組はキシイとヒグチ。Cメインへの勝ち上がりをかけてDメインがスタート!オープニングラップ、マトバが2コーナー隙を見せた瞬間、タカハシ、キモトがオーバーテイク。マトバは3位に後退してしまう。ヒグチ、イシムラ、キシイと続く。Dメインともなると、さすがに各マシンのミスは少ない。HONDAのタカハシ、キモトが序盤からペースアップし、どんどん後続を引き離していく。さらに童夢タカハシはペースを上げ、キモトまでも離しにかかる。中盤では全車の間隔が開く、マトバもZでキモトを追い上げるが若干マシンが不安定なようだ。ペースが上がらない。順位の変動がないままヒートが終盤へと入った時点では、トップのタカハシは完全に安全マージンを築き上げ、ペースを落としての走行。キモトもマトバの追い上げを振り切った。そしてDメインは静かにチェッカーとなる。オープニングラップで全てが決まったヒートといっても過言ではない。それだけにマトバはミスが悔やまれる。1位タカハシ、2位キモト、3泣マトバ、4位ヒグチ、5位イシムラ、6位にキシイ。NSXが1−2フィニッシュを決め、Cメインへ!!

↑見事タカハシに続いて勝ち上がりを決めた「最速男」キモト。EPSON NSX07仕様

↑名車EPSON NSX05を投入したイシムラだったがまとめきれず5位。

↑敢えて不利なマシンで参戦したマトバ。テクニックでカバー、3位と健闘を見せた。マトバvsキモトの最速対決はGTカーのポテンシャルを発揮したキモトに軍配があがる。