スロコンの応用って?

一応のご紹介です。
後ろのマシンが立ち上がり重視のラインで狙っていると分かった時のいわゆる防御テクニックです。

↑多少進入では警戒して少しイン側のブロックラインをとっていることから、後ろのマシンは立ち上がりでオーバーテイクを狙っている状態。

↑ここからの加速競争では、自分のマシンは外へ向いている状態で後ろのマシンはすでに加速にはいっているので、おそらく次のコーナーまでに並ばれている事でしょう。しかし、この状態からスロットルをオンすると自分のマシンはアウト側へはらんでいくのが普通ですが、一瞬スロットルオンを遅らせましょう。

↑後ろのマシンは加速するラインを一瞬ふさがれた状態になり、一度失速を余儀なくされます。その瞬間に自分はスロットルオン。先に加速して凌ぐことができました。

【MIS解説】
毎ラップ毎ラップでスロットルオンのタイミングを微妙に変えて、相手にタイミングをとらせない為の防御のテクニックで「スロコン」と呼ばれます。コツは相手が気づかない程度に変化させることです。遅らせすぎると接触をまねきます。注意すべき点は2台ともラップタイムが遅くなります。本当にそのポジションをどうしても守りたい時はファイナルラップまで使用するテクニックですがあまりマナー的に賛成しにくいテクニックでもあります。しかし、数ラップ程度なら可という気もしますが、どう使うかということです。自分が前のマシンを確実に抜くことが出来るが、後ろからも狙われている場合、このテクを使っていったん後ろへ退けてから前のマシンを猛チャージして追いつかれる前にオーバーテイクを完了する。また、このテクを使って自分の後ろのマシンを後方でのバトルに絡ませておいて、一人で逃げる。などという事は可能になります。トップ争いに絡むようなドライバー同士で成立する駆け引きで、後方ではこのテクニックは意味を全く持ちませんし、後ろのマシンをじっくり見ながら走れる技術も前提となります。少し姑息で卑怯気味のテクニックも多く存在することもまた事実ですが、味付け程度に使うくらいに留めることを推奨します。今回調子が悪ければ、また練習して次にがんばればいいわけですから!!
※実際のレースではA・S氏は神業のように用いてトップを守りきる事もしばしばありましたが一応正当化されていたようです?