3台バトルの醍醐味とは?

バトルと言っても2台でのバトルと3台でのバトルは違います。皆さんもご自分の体験からなんとなく3台のバトルはちょっと違うぞっと感じる事があるかと思います。確かに違うのですが、ここではその醍醐味を紹介してみましょう。一言で結論づけるなら「自分ともう一人のドライバーの力を使う」ことが3台バトルでは可能です。
自分が3位という仮定で説明してみます。

↑1位2位がテールtoノーズを展開中。この時点で1位より2位のマシンが速い事を確認済み。次の右ターンのヘアピンに向けて2位がインを刺すという動き。ここで1位はクロスラインでかわすためアウトへ寄ると予想。

↑すかさずインを刺したマシンの後ろへ減速を遅らせスペースを確保!

↑クロスラインの立ち上がりラインを封じることができて、アウト側のNSXは行き場がなくなり待つしかなくなる。

↑前のマシンに乗じて、一緒にポジションをあげる事が出来ました。加速タイミングをなくしたマシンに刺し返されることはない。

【MIS解説】
これはレースの序盤、特にオープニングラップの一つ目の低速コーナー進入でよく見られるテクニックです。「電車」と一般的にはよばれるオーバーテイクのテクニックです。コツは自分のマシンの制動距離を把握できている事で、一息でマシンを前方のマシンのテールへ寄せる事が必要です。立ち位置にも依りますが、よく周りが見れている場所でないと難易度が高いと思います。ストレートからの高速1コーナーでも比較的応用しやすいかと思いますが、まずは低速コーナーでの練習をしてみてはどうでしょうか?低速コーナーは多少のサイドバイサイドの接触はクラッシュには繋がりません。また、このテクニックの一番の注意点は、逆にこれをやられないことです。オープニングラップのような混戦時には2台と言わず、3台4台がインから連なってこられたらなす術がありません。

【MISまとめ】
結局のところ、オーバーテイクのテクニックに攻撃と防御のテクニックがあるといいましても、攻撃のテクニックに対して必ずそれを回避するテクニックも存在します。どこのコーナーで狙うのか?また狙われているのか?を考えながら走る事が「かけひき」というものかと思います。前のマシンが苦手とするコーナーが後ろを走っていて確認できれば、いきなりそこで仕掛けて抜けなかったらどうなるかといいますと、前のマシンが次のラップからはそのコーナーを警戒しますのでオーバーテイクが難しくなってしまいます。まずは抜けないコーナーでも揺さぶりをかけて、意識をそのコーナー向けさせてから本当に狙っているコーナーで気をぬかせることから始めましょう。そして一発で仕留めることを目指したいものですね。前のマシンに追いついたからといって、すぐ次のコーナーで抜けるかというと、抜けるかクラッシュするかの博打になります。確実に抜くならまずは前のマシンを良く分析しなければ当たらずに抜くことはできないのが通常だと思います。パスするまでのシナリオを自分で思い描き、成功したときはかなりの喜びが得られると思います。またオーバーテイクというのは、相手より先にマシンを出口に向けて、相手より先にスロットルを開ける(オンする)事が一番大事なことで、最速の走行ラインとは異なるラインになります。コーナーの奥まで行ってタメをつくったり、ブレーキングを少し遅らせたり、少しタイミングをとるために一瞬止めたりと、ある程度自由が利くマシンセッティングがバトルの混戦を上手に征していく「強さ」を生み出すのではないでしょうか?ミニッツはそんな練習がいくらでも出来るR/Cカーなので、とっても楽しい遊びだと思います。