E−PROJECTテスト初日


皇帝キモトが打ち立てた新しいソリューションのテスト走行となった初日。担当したのは皇帝一族に新規加入したタカハシだ。実に1000ラップ近い走行で、マシンの動きの細部までを検討しながらのテストとなった。路面μはやや低め。テストプログラムは以下の通り。

  • タイヤ評価

タイヤの摩耗の進行速度と、フレッシュから末期状態でのマシンの挙動変化。結果はもちろんフレッシュの状態が最も良いパフォーマンスを発揮している。約300ラップあたりまでが寿命のようだ。そこでリアタイヤのグリップは下降し始める。ただしこれはタイヤマネージメントがあっての話。

  • ロングラン評価

決勝を見越してのロングランの評価を行った。全く問題ない結果となる。7秒4あたりで安定した走行はリスクとはかけ離れた状態だ。レース当日の路面グリップとレース用のマシンではおそらく7秒2〜3での走行は問題無く行えると予想している。
レースでは単独走行ではないので、きっとそうはならないだろう。余力という面で言えば悪くはない結果だ

  • 模擬バトル

テストに居合わせたM&GのカツヤやRT WMLハタヤマとの模擬バトルでは、まずまずのパフォーマンスを発揮してる。特にインフィールでは抜群の運動性能を見せていた。

一度のみのアタックとなったが、限界のブレーキングとウォールぎりぎりのラインどり、縁石の活用といったアタック。いわゆるマシンのポテンシャルの限界でのアタックでの評価を行う。結果は7秒13というタイム。レース仕様のマシンではストレート区間で0.1とバックストレートで0.1程度の短縮は可能と見られる。

これは余興にすぎない。そこまでのタイムは必要としていないし、興味もない。1ラップのタイムを競うなら、もっと簡単だ。あくまでもレースを念頭に置いたセットアップ。様々なラインとペースがコントロールできて安定感も必要。さらにオーバーテイクポイントとマシンのピークをマッチさせておく事も重要だ。

  • テストを終えて

レースまでにはさらに若干のアップデートが施される予定。今日の路面コンディションと、テスト用のマシンの状態を差し引いてもパフォーマンスレベルは非常に高いと考えている。皇帝が見出した方向性はいつだってコンペティティブと実感できた一日だった。