ついに開幕「MISシリーズV」新たなサーキットで新たなドッグファイトの予感?(MISシリーズ5第1戦レースレポート予選編)

関西を代表するGTカー主体のビッグバトル、そして京商監修と・・・ひとつの純粋なレースイベントとして盛り上がりを見せた「MISシリーズ4」。激戦を見事に征したのは、京都の名門レーシングスクール「的場塾(エントラント名:M&G)」のエースドライバーのカツヤだった。そして5月8日、ついに新たな戦い「MISシリーズV」が開幕。ディフェンディングチャンピオンのカツヤは王座を守れるのか?今、決戦が始まる!!

SUPERLAPハイライト

各車2ラップのアタックを行い、予選グリッドを確定するスーパーラップ。「フルチャージ」と「冷えたタイヤ」この二つの状況下で行われる、通常の走行とは一線を置く特殊なアタックだ。さらにシングルゼッケンを有するドライバーには1ラップのみと言うハンディが課せられている!

↑序盤で好タイムを記録したのはCRAZYCATの切り込み隊長フジハシ。今シリーズでもCRAZYCATの選手層の分厚さを物語る。

↑中盤でのアタックとなったテクニカルワークスのシライシは7S52と言う好タイムを記録し暫定でトップに立つ。シライシはニッケル水素バッテリーを選択している。さすがにニッケル水素を搭載するマシンだけあってLi−Fe搭載車とは比較にならないスタビリティを発揮する。

↑終盤でシングルゼッケンの意地を見せたシュウ。シュウはLI−FE搭載車をドライブするがシライシのタイムを百分の一秒上回る快挙で一番時計となる。「ニッケル水素勢完全有利」の予想を覆した。しかしレースでの不安が解消されたわけではない・・・。

予選ヒートハイライト

シリーズ5に採用されたのは3ヒート制。2or3ヒートはレース当日の発表となるが、この日は3ヒート制が宣告された。決勝グリッドを決める大事なヒート。予選の3つのヒートはそれぞれのヒートの着順ごとにポイントが与えられ、合計ポイントによって決勝グリッドが決まる。ミスなくまとめ上げるのが予選ヒートの戦い方だ。3グループに分かれての予選ヒート、それぞれのドライバーは互いに出方を探り合う状態。決勝に向けてタイヤも温存する必要もある中、果たして・・?

↑予選Aグループでギャラリーを沸かせた一人、RT WMLハタヤマ。なんとハタヤマはCカーを投入している。Li−Fe搭載車のスタビリティのハンディをCカーでカバーする。RT WML勢はタナ・ドヒ・オカダと全員がCカーで参戦。Li−Fe搭載車に対してのソリューションで最も功を奏した結果と言える。PPスタートのシュウを完全にとらえ第1ヒート、第2ヒートを見事にトップフィニッシュ。さらに第3ヒートでも2位と、好結果。「転倒しないハタヤマ」に若干の違和感を感じた者も少なくはない。PPスタートのシュウは転倒によりポジションを落とす結果となる。

↑BグループはPPシライシが第1ヒートをミスにより2位とするも、残る2ヒートは圧倒的なペースでトップチェッカー。決勝AメインのPP獲得に一歩近づく。第1ヒートをトップでフィニッシュしたのはM&Gのオグラ。オグラもシライシ同様ニッケル水素搭載車で参戦している。中盤スタートとなったM&Gホソミは全ヒートを3位と無難にまとめた。タイヤを温存しているようだ。

↑充電期間を経て、人気のキシイが戦いの場に戻ってきた。O2レーシングのキシイは予選Bグループのセカンドグリッドからのスタートとなったがポジションを守り切れず後退。感覚がまだ戻ってはいないのか?決勝に期待したいところ。

↑RT WMLタナ、ドヒ、オカダのCカー軍団は3台揃ってBグループに登場。ポジションは決して良いとは言えない状態だが、ペースに関しては十分なものであった。安定感を必要とされる決勝ヒートを想定したマシンと思われる。

↑予選CグループはフジハシがPPからきっちりと仕事をし、第1ヒート・第2ヒートをトップ。第3ヒートで2位となり決勝Aメインでは2番グリッドを獲得に成功。CRAZYCATの開幕戦勝利の可能性が高くなる。

↑Cグループ第3ヒート、フジハシに代わってトップでチェッカーを受けたのはテクニカルワークスのムラカミ。ムラカミはSC430をドライブ。SC430をドライブする選手が徐々に増えているMISシリーズ5、これもLi−Fe化されたシリーズでのソリューションのひとつと見る専門家も多い。

↑スクーデリアのGT男フカダとE−PROJECTに新規加入したタカハシは同ロットのモーターを搭載しているが、原因不明の不調をうったえる。「立ち上がらない」「伸びない」「トルク不足」の3拍子が揃った状態で大苦戦を強いられる。しかしこの時点では原因は判明していない。

ディフェンディングチャンピオンのM&Gカツヤはスーパーラップで15番手と大きく出遅れCグループの5番手スタートとなったが、3位、2位、4位とポジションを着実にあげていく。後方からでもじっくりポジションを上げていくチャンピオンの走りはさすがの一言!!チャンピオンナンバー「1」は伊達ではない!!

決勝ヒート スターティンググリッド

(決勝Dメイン)
PP キモト  E-PROJECT
2nd フジカワ E-PROJECT
3rd フカダ  SCUDERIA OTSU
4th ドヒ   RT WML
5th シミズ  O2 RACING

(決勝Cメイン)
PP タカハシ E-PROJECT
2nd タナ   RT WML
3rd ヤダ   TECHNICALWORKS TUNED BY S
4th ハセガワ CRAZYCAT
5th ニュウノヤ
6th オカダ  RT WML
7th ???
8th ???

(決勝Bメイン)
PP ムラカミ TECHNICALWORKS TUNED BY S
2nd カツヤ  M&G
3rd オオタニ E-PROJECT
4th キシイ  O2 RACING
5th ヒグチ  TECHNICALWORKS TUNED BY S
6th イツウ  O2 RACING
7th ???
8th ???

(決勝Aメイン)
PP シライシ TECHNICALWORKS TUNED BY S
2nd フジハシ CRAZYCAT
3rd ハタヤマ RT WML
4th オグラ  M&G
5th シュウ  CRAZYCAT
6th サノ   CRAZYCAT
7th ホソミ  M&G
8th ???
9th ???
10th ???

そしてついに決勝ヒート!!各メイン上位2台は勝ち上がり。BメインからAメインへは3台が勝ち上がり。シリーズ5からはポイント獲得は上位10台のみ。すなわち決勝Aメイン入りが絶対条件だ。好調CRAZYCAT勢とPPスタートのテクニカルワークスのシライシ。シライシは古巣に戻り勝利を狙う。WMLハタヤマも好調をキープ?また下位メインからの勝ち上がりはどのマシンが来るのか?Bメインスタートのカツヤは?WMLのCカー軍団は勝ち上がれるか?

決勝レポートはこのあとすぐ!!