注目!!MISシリーズV「シングルゼッケンドライバー」

MISシリーズ4で激戦を征し、見事にランキング9位以内を獲得したドライバー達。シリーズ5では指定ゼッケンを搭載し戦う。巷では「シングルゼッケンドライバー」と呼ばれる上位ランカーであるが、シングルゼッケンを所有するドライバー達にはそれなりの結果も求められる。今回はその上位ランカー達にスポットを当ててみる!!

ゼッケン9・・・ヒグチ/TECHNICALWORKS TUNED BY S


今回初のシングルゼッケンを獲得したヒグチが駆るのはTAKATA童夢NSX。パッケージは02ベースにV4マウント、そしてPNフロントサスペンションという完全装備。ヒグチの特徴はとにかくプラクティスが異常に速い事。今シリーズではレース終盤までそのスピードを持続する事にある。

ゼッケン8・・・オグラ/M&G


シリーズ中3勝をあげたオグラはシリーズ4ではやや失速してしまう。それでもランキング8位を獲得したのはやはり「人間アクティブサスペンション」と言われる所以か?少数派のR35GTRを駆る。路面に吸いつく走りはもちろん健在しシリーズ5では再び上位を狙う。その走りとラインどりは参考にするドライバーも少なくない。エントラントは皇帝軍団からエリート集団「M&G」へ移籍。チーム戦でもトップを狙う。

ゼッケン7・・・ホソミ/M&G


的場塾筆頭であり続ける塾生きってのエリートドライバーのホソミ。常に上位を走る安定感とマシンのセッティングを進める理論が高い次元でバランスされたドライバーである。シリーズ4でもその安定感を存分に発揮している。またホソミはスーパーラップ〜予選ヒートとレース序盤では特に速さを見せる。「エリートはエリートらしく」をモットーとしている。

ゼッケン6・・・ヤダ/TECHNICALWORKS TUNED BY S


「プロフェッサー」の名で知られる矢田研究所の所長でありエースドライバーのヤダはハイパワーを出力するSC430で戦う。シリーズ4では開幕戦でいきなり優勝を飾った。ヤダが率いるテクニカルワークスは研究所が所有するテクニカルセンターで膨大なデータを蓄積しており、サーキット入りする前に既にセットアップの70%までが完了しているという。プロフェッサーの勝利への方程式はやや難解であると言われているが、それを理解できるチーム員で構成される強豪チームを作り上げた。「シリーズ5は総合力で勝負する」と語っている。

ゼッケン5・・・ムラカミ/TECHNICALWORKS TUNED BY S


かつてMISをまとめ、司令塔として活躍したムラカミはシリーズ4からはテクニカルワークスに加入している。やや苦戦を強いられたシリーズ4であったが終わってみればランキング5位と、その強さを見せている。インテリドライバーと言われたムラカミであったが、シリーズ4では「しぶとさ」や「粘り」といったこれまでとは異なる一面も見せ、さらなる成長を見せている。「MISシリーズはもはや戦略だけでどうなるというものではない。バトルという局面での強さが非常に重要だ」MISを最もよく知る男の一言はシリーズ5の状況を物語っている様だ。

ゼッケン4・・・タカハシ/E-PROJECT


英国帰りの優勝請負人タカハシ。シリーズ4ではパワー不足からまさかの大苦戦を強いられた。レースでは常に防戦一方の戦いの連続であったが卓越したディフェンステクニックで傷口を最小限にとどめた結果がランキング4位。シリーズ5では出力系も全車Li−Fe化され一新される為、再び欧州仕込みの攻めの走りが見られるだろう。攻めの走り、ディフェンステクニック、そしてタイヤマネージメントとペースコントロール・・・総てを兼ね備えたタカハシはシリーズ5では要注意だ。エントラントは皇帝軍団E−PROJECTから参戦する。

ゼッケン3・・・シュウ/CRAZYCAT


CRAZYCATの司令塔としてシリーズ4で見事にチームランキングでトップに立ったシュウ。シュウはチーム員のマシンもマネージメントする所謂プレイングマネージャー的なポジションである。その結果チーム員は揃って上位グリッドを獲得するという恐るべき能力の高さを発揮している。現在主流となっているPNフロントサスペンションをWMLサーキットに持ち込んだ第一人者でもありマシン開発能力には定評がある。またドライビングに関しても速さと安定感、そして巧みさを兼ね備えたまぎれもなくトップドライバーの一人である。シリーズ5ではシュウ個人としてのシリーズチャンピオンを狙う。またシリーズ4では流行語大賞の「どや顔」の産みの親としてメディアでも活躍するマルチなドライバーだ。

ゼッケン2・・・サノ/CRAZYCAT


シリーズ4から驚異の新星としてWMLサーキットに現われた実力者。天才的なマシンコントロールを初戦から披露し、周囲をあっと驚かせたサノはシリーズ終盤では2連勝を達成した。日ごろ温厚な人柄で知られるサノはドライビングも温厚そのもの。しかし驚くべきはそのスピードにある。無駄のない走りと繊細なステアリングワークでライバルの追従を許さない。CRAZYCATのエースドライバーとして参戦するシリーズ5でも複数の勝利を狙うのもちろんの事、シリーズチャンピオン獲得に向け臨戦態勢は整っているようだ。

ゼッケン1・・・カツヤ/M&G


チャンピオンナンバー「1」をつけるのはM&Gの天才、カツヤ。シリーズ4最終戦でのサノとのランキング争い・・・。それはまさにドラマティックなものであった。決勝Dメインからスタートしたカツヤは見事決勝Aメインまで勝ち上がり、見事3位フィニッシュという強さを見せた。もっとも強さを見せたドライバーに与えられる称号「シリーズチャンピオン」その名にふさわしいとも言えるカツヤのドライビングは総てのドライバーの憧れであり勇気である。ディフェンディングチャンピオンとなるシリーズ5でもカツヤの強さは健在であろう。チャンピオンの走りに注目だ!