250ラップの果て〜MISシリーズ4第5戦レースレポート

3月13日(土)MISシリーズ4第5戦が開催された。第5戦は通常のレースと違いチーム対抗戦となる。ラップ数も予選20ラップ、決勝においては250ラップというロングディスタンスでのレースとなっている。

スーパーラップ 1ラップ

各チームの代表のドライバーが1ラップのみのアタックを開始する。予選ヒートのグリッドを決める為のタイムアタックだ。決勝ヒートが250ラップという事である意味、耐久レースのように思いがちだが決して耐久レースなどではない。完全にスプリントレースだ。その為には予選を出来るだけ上位グリッドからスタートし、決勝の上位グリッドを獲得する事が重要となる。
そして各チームのアタック結果は次のようになった。

スーパーラップ結果
1位 O2 TAKEOFF RACING 7S79
2位 E-PROJECT       7S83
3位 CRAZYCAT       8S10
4位 RT WML 8S27
5位 初音製作所      8S48
6位 TECHNICALWORKS with MIS 10S16
7位 M&G           10S71

予選ヒート 20ラップ

予選ヒートが開始される。予選ヒートはローリングスタート形式で通常のMISシリーズと同じだ。ローリングから全車一斉に加速。このあたりは全くもって危なげない走り。決勝グリッドを決める大事なセッションであるが、無理は禁物。テクニカルワークスは序盤にミスでクラッシュするもE−PROJECTにもミスが発生し順は変わらず。なんとスーパーラップの順位そのままという結果となる。

↑予選ヒートで好調だったのはO2レーシング。Sイシ、イツウのコンビ。予選ヒートはSイシが担当した。

↑2位を獲得したのは皇帝の血族E−PROJECT。E−PROJECTはICタグの交換により各ドライバーがそれぞれのマシンで出走する戦略をとるようだ。予選ヒートを担当したのはオグラだ。キモト、オノエ、フジカワ、そしてオグラの4名での参戦となる。
予選ヒートでフィニッシュしたマシンで決勝ヒートをスタートしなければならないというレギュレーションの為、E−PROJECTは決勝ヒートは3ストップとなる。

↑期待されたM&Gはなんと予選最下位となった。カツヤ・ホソミのエリートコンビは決勝ヒートをどう戦うのか?

予選ヒート結果
1位 O2 TAKEOFF RACING
2位 E-PROJECT    
3位 CRAZYCAT
4位 RT WML
5位 初音製作所
6位 TECHNICALWORKS with MIS
7位 M&G          

決勝ヒート 250ラップ

決勝ヒートはスタンディングスタート形式が採用された第5戦。250ラップを残し、スタートでクラッシュしていては大きく出遅れることは必至だ。今回の第5戦は各ドライバーが20ラップ以上を走行する事が義務づけられている。大まかに2ストップ戦略のチームと3ストップ戦略のチームに分かれる。ピットストップによるロスタイムは1台のマシンで走行するチームはバッテリー交換の為、約20秒程度。またICタグ交換で自己のマシンで走行するチームは更に短い停車時間となる。
そして250ラップの果てを目指し全車一斉にスタート。序盤から完全にスプリントの勢いでのレースとなった。50〜60ラップが1回目のピットストップという目安だ。O2レーシングはPPからスタートし、快調にラップを重ねていく。そしてその後方ではWMLとM&G、さらに初音、テクニカルとドッグファイトの状態。またCRAZYCATも好調。全車かなりのハイペースだ。そんな中でもテクニカルワークスがラップタイムでは他と比べて若干分があるようだ。しかし混戦から抜け出すには至らず。1回目のピットストップでは3〜4ラップのアドバンテージを築いたO2レーシング。これにテクニカルワークスが続いた。レースはラップを重ねるにつれ、ミスで差が広がっていくという流れ。また、ロングディスタンスゆえにトラブルが発生するチームも。

↑終始安定感を見せたO2レーシングが250ラップを征した。Sイシは久しぶりのレース参戦となったが好結果に笑顔が絶えない。

↑テクニカルワークスは2位獲得。「今回の我々の任務はCRAZYCATの前でフィニッシュする事」そう語ったのはプロフェッサーヤダ。公言通りCRAZYCATの前でフィニッシュする事に成功した。ヤダ・ヒグチ・ムラカミ・タカハシの4名。マシンはヒグチのNSXを共有し出走した。

↑M&Gは3位。ドライバー個人としてもカツヤはまたもポディウムに。ランキングトップを快走する。ホソミもこれでランキングが上がるだろう。

↑RT WMLのハタヤマ・オカダ・タナの3名は4位に。ペースは良かったがミスが響いたか?

↑CRAZYCATは5位。シュウ・サノ・ハセガワの3名での参戦。シュウは秘策を用意したようだが、結果には結びつかず・・・。

↑6位は初音製作所。鉄人オオタニはなんと一人で250ラップを走破した。

↑最下位にはなんとE−PROJECT。決勝を2番手からスタートしたが、トラブルもあり大きく出遅れたようだ。

レース最終順位

1位 O2 TAKEOFF RACING
2位 TECHNICALWORKS with MIS
3位 M&G
4位 RT WML
5位 CRAZYCAT
6位 初音製作所
7位 E-PRJECT