GTバトルの最前線で「Z」の息吹が聞こえる・・・!(MISシリーズ4第3戦レースレポート決勝編)
MISシリーズ4第3戦決勝ヒート。Li-Fe開発で他チームよりも一歩先を行く期待のM&G勢は中盤あたりからのスタート。そしてZ軍団CRAZYCATは決勝Aメインへ2台が駒を進めている。対するTECHNICALWORKS勢も好位置からスタート。今回決勝Aメインのポールポジションを獲得しているのはE−PROJECTのフジカワ。強豪を退けここまでパーフェクトにレースを運んでいる。シリーズ4前半戦の折り返し地点となる第3戦の行く末は?
決勝Dメイン 39ラップ
(グリッド)
PP マトバ KRC
2nd ホンダ M&G
3rd オグラ E-PROJECT
4th キシイ O2 TAKEOFF RACING
5th オノエ E-PROJECT
最強のドライバー達が勢ぞろいした決勝Dメイン。不運にもクラッシュしたドライバーや、ICタグにダメージを受け計測ドラブルにみまわれたドライバー達がここに集まった状態だ。しかしICタグへのダメージは深刻なもので決勝ヒートまでにパーツ交換をしたドライバーと微調整を行ったドライバーがいるが不安は多分に残る状態。そんな不安をよそに決勝Dメインがスタートする!5台での争い、勝ち上がりは上位2台だ!PPスタートのマトバがスタートを決め序盤からかなりのハイペースで逃げの態勢。2位争いはホンダVSオグラの激しい攻防戦。なんとこの決勝Dメインはキシイを除いて5人中4名はシリーズでの優勝を経験しているドライバーで争われているという事実。序盤、ホンダにミス、4コーナーでクラッシュ!これを見てオグラが2位へ浮上。そして3位にはオノエがつける。レースは中盤へ突入!なんとここでまたしても不運が!他を寄せ付けないペースでトップを快走中のマトバにトラブル発生。ICタグに支障をきたしているようだ。これでマトバは大きく後退してしまう事に。オーダーはトップにオグラ、2位オノエというE−PROJECTの1−2体制となる。オノエは出力を生かした走りでオグラに接近。そして終盤に差し掛かるところ、高速Sでオグラのインに飛び込む!オノエがトップに立った。オノエはそのまま独走でトップフィニッシュ。2位オグラとなった。
決勝Dメイン結果
1位 オノエ E-PROJECT
2位 オグラ E-PROFECT
3位 キシイ O2 TAKEOFF RACING
4位 ホンダ M&G
5位 マトバ KRC
↑トップのオノエは高出力で快走!勝ち上がりを決めた。
↑オグラもマトバ同様、計測トラブル発生。しかし軽微なものでなんとか2位をキープ。
↑スピードスター、キシイは3位。キシイは速さが結果に結びつかない困難な状況に立たされているようだ。
決勝Cメイン 39ラップ
(グリッド)
PP オカダ RT WML
2nd イツウ O2 TAKEOFF RACING
3rd ヤダ TECHNICALWORKS with MIS
4th タナ RT WML
5th ユアサ 初音製作所
6th ハセガワ CRAZYCAT
7th オノエ E-PROJECT
8th オグラ E-PROJECT
第2戦で好調を見せたオカダはPPからスタートを切る。オカダは予選で1ヒートクラッシュにてポジションを下げてしまったようだ。2番手からはO2のイツウ。イツウのペースも今回はかなり速い。マシンの安定性も上がっている。3番手からは開幕戦の勝者プロフェッサーヤダ。第2戦に引き続き後方からの決勝スタートとなっている。闘将タナは4番手、都会派ユアサ5番手。CRAZYCATハセガワ6番手。最高列には決勝Dメインから勝ち上がってきたE−PROJECTの2台。オノエとオグラだ。シングルゼッケンを4台含んだこのCメインで上位に入賞するのは非常に困難な状況だ。
決勝Cメインがスタート!!全車きれいにスタートを切る!オカダがトップをキープし序盤戦開始。2番手イツウは3コナーでクラッシュ!混乱したところから抜け出したのは、なんと最後尾スタートのオグラだ!しかしそのオグラには計測トラブルの不運が待っていた。これでオグラは戦線離脱を余儀なくされてしまう。ICタグに相当なダメージが蓄積されていたようだ。代わって2番手に浮上したのはRT WML闘将タナ。今シリーズでは同チームのハタヤマが好成績を残しているだけにいいところを見せたい!トップのオカダ、2位のタナ。RT WMLが1−2体制となる。3番手を走行しているヤダは追い上げの態勢に入るが中盤、高速Sでなんと転倒!リカバリーに時間がかかり大きく出遅れる。RT WMLの1−2体制に待ったをかけたのはO2レーシングのイツウだ。コース幅をワイドに使いスピードに乗せた走りで2番手タナの背後に迫る!そして終盤、完全にイツウはタナを射程距離にとらえロックオン状態。イツウはどこで仕掛けるのか?タナは必至にイツウを抑える状態。しかしイツウのプレッシャーにタナは耐えきれず3コーナーでついにミスを発生させてしまう。タナをかわしたイツウが2位へ浮上。しかし、そのイツウを追うのが3番手オノエだ!オノエは残り数ラップのところでなんとかイツウをとらえる事に成功!ミスターアグレッシブイツウVSファイターオノエのバトル!どちらも「攻撃こそ最大大の防御なり」というスタイルのドライバーだけに激しい争いとなる。2位争いはファイナルラップまでもつれ込んだ末、イツウがオノエを気迫の走りで抑えきりポジションを死守した。
決勝Cメイン結果
1位 オカダ RT WML
2位 イツウ O2 TAKEOFF RACING
3位 オノエ E-PROJECT
4位 ハセガワ CRAZYCAT
5位 ヤダ TECHNICALWORKS with MIS
6位 タナ RT WML
7位 ユアサ 初音製作所
8位 オグラ E-PROJECT
↑激しい2番手争いをしり目にトップ独走のオカダは危なげなく勝ち上がりを決める。僚友タナをひきつれて1−2体制を確立したRT WMLであったが、タナは後退してしまった。
↑数々のバトルを攻めの走りで征したイツウが2位を獲得!イツウはニッケル水素を選択しているが出力はかなり出ているようだ。
↑あまりに激しい争い!ハイレベルなバトルが幾度となく展開された決勝Cメイン。レースは時として非情なリングと化した!
決勝Bメイン 39ラップ
(グリッド)
PP ヒグチ TECHNICALWORKS with MIS
2nd ナカムラ CRAFT NAKAMURA
3rd フカダ SCUDERIA OTSU
4th ムラカミ TECHNICALWORKS with MIS
5th ホソミ M&G
6th カツヤ M&G
7th オカダ RT WML
8th イツウ O2 TAKEOFF RACING
第3戦も残すところ2ヒートとなる。PPヒグチはペースがようやく上がってきた様子だが、路面のハイグリップ化に若干不安を残す。マシンのスタビリティにやや難ありと言ったところ。セカンドグリッドからはPPヒグチと正反対に安定感抜群のマシンを投入したクラフトのナカムラ。2列目にはスクーデリアのGT男フカダと、ミスターMISムラカミ。3列目からはそろそろ本領発揮か?M&Gの2台ホソミとカツヤのエリートコンビ。最高列には決勝Cメインを独走でフィニッシュしたオカダとO2のイツウが静かにスタートを待つ!ここを勝ち上がれば決勝Aメインだ!
決勝Bメインのローリングラップがスタート!ペースカーが隊列を離れ緊張感がいっきに解き放たれる!全車いっせいに加速!きれいなスタートを切った8台のマシン。序盤トップのヒグチに痛恨のミス!4コーナーでクラッシュ!ナカムラがトップに立つ!2位フカダ、3位にムラカミがつける。フカダ、ムラカミはトップのナカムラをとらえている状態。その後方にはカツヤが戦局を見ている。トップのナカムラは安定した走りでフカダ、ムラカミを抑えレースをリード!しかし2番手フカダはナカムラの背後で隙を伺い仕掛けるのはどこか探っている。そしてレースは中盤へ突入する。フカダは1〜2コーナーでナカムラに接近、3コーナーでナカムラのインにここぞと飛び込んだ!やや接触もあったかと思われたが、フカダがここでトップに立った。ムラカミ、カツヤもこの隙をついてナカムラをパスしそれぞれポジションを上げる。トップはフカダ。ムラカミ、カツヤも離れずにトップ集団を形成。トップのフカダは最終コーナーの脱出でややミスか?ストレートでマシンがふらついた!これ機にムラカミがフカダをオーバーテイク!しかしフカダもペースではムラカミに負けてはいない。ムラカミの背後でプレッシャーを与えるフカダ。抑えるムラカミ。そして終盤、GT男フカダはムラカミに対して高速Sで仕掛ける!しかしここで両者は接触!!3番手で我慢の走りをしていたカツヤがついにトップに躍り出た!更に4番手のオカダもこれを見逃さない!ここにきてトップはカツヤ、2位オカダ、ムラカミ、フカダというオーダーに。カツヤは本領を発揮し後続をどんどん引き離しにかかる。残り数周となったところで3番手ムラカミは猛チャージ。2番手オカダを追い上げる展開。そして残り3ラップでムラカミはオカダをとらえる事に成功。しかしオカダもそう簡単にポジションを明け渡しはしない。各コーナーできっちりムラカミをブロック!ムラカミはどう攻めるのか?残りラップ数もほとんどない状態。しかしその瞬間、オカダが4コーナーでなんとスピン!!これでムラカミに先を越されてしまう・・・。ここで勝負あったか?カツヤが堂々のトップチェッカー。ムラカミが2位をなった。またフカダは終盤に3コーナーで転倒しリタイヤしている。
決勝Bメイン結果
1位 カツヤ M&G
2位 ムラカミ TECHNICALWORKS with MIS
3泣 オカダ RT WML
4位 ヒグチ TECHNICALWORKS with MIS
5位 ホソミ M&G
6位 フカダ SCUDERIA OTSU
7位 イツウ O2 TAKEOFF RACING
8位 ナカムラ CRAFT NAKAMURA
↑勝機を正確に把握していたカツヤがトップでフィニッシュ!天才ぶりを発揮した決勝Bメイン。
↑終盤に力を振り絞ったムラカミ。なんとかレースをまとめる事に成功したようだ。
↑オカダは残り数ラップのところでまさかのスピン!GTカーを相手に限界ぎりぎりの走行だったのかも知れない・・。
↑序盤レースをリードしたナカムラは戦局の渦に飲まれたか・・・?
決勝Aメイン 39ラップ
(グリッド)
PP フジカワ E-PROJECT
2nd ハタヤマ RT WML
3rd サノ CRAZYCAT
4th タカハシ TECHNICALWORKS with MIS
5th キモト E-PROJECT
6th シュウ CRAZYCAT
7th カツヤ M&G
8th ムラカミ TECHNICALWORKS with MIS
ついに最終ヒート!決勝Aメイン。後は残る力を出し切るだけだ!PPを獲得したのはE−PROJECT、ミスターNSXフジカワ。ここまで完璧なレース展開を見せている初優勝がかかるフジカワ・・・はたして?フロントローに並んだのはRT WMLと言えばこの人ハタヤマだ。ハタヤマも完璧なレース運びでこの位置をゲットしている。2列目、驚異の新星CRAZYCATのサノと優勝請負人タカハシ。3列目からはついに決勝Aメインに降臨、皇帝キモト。世直し始まる!その横には強敵とも言えるCRAZYCATの司令塔シュウがつける。この3列目は皇帝の血族とZ軍団の司令塔同士のプライド合戦。4列目、M&Gの天才ドライバーカツヤと頭脳派ドライバーのムラカミ。天性の感覚派対計算された戦術理論のバトルが予想される。
もはや誰が勝つか?という予想は全く意味をなさない。意地とプライドをかけた決勝Aメイン。「レースは速いものが勝つのではない。勝ったものが速いのだ!」皇帝の言葉が見事に当てはまるカードとなっている。
決勝Aメインがついにスタート!!さすがとも言える決勝Aメインのスタートはクリーンでいて、なおかつお互いを牽制しあうハイレベルな滑り出し。序盤戦、早々にセーフティリードをとりたいトップのフジカワと2位ハタヤマ。フジカワの前になんとしても出たいハタヤマと是が非でも引くに引けないフジカワはオープニングラップで共に接触!速くも戦線を離脱する事に!!ここでトップはサノの手に委ねられた。サノの背後にはタカハシ、その後ろにはシュウが上がってきている。カツヤ・キモトと続く。タカハシはサノを攻めるも逆にシュウにオーバーテイクされ3位に後退。サノ、シュウ、タカハシの3台でのトップ争いは中盤戦へ。更に4番手につけていたカツヤが徐々にその差を詰めタカハシに追いつく。そしてカツヤは見事にタカハシをオーバーテイク3位にポジションアップ。4位に後退したタカハシはやや戦闘力不足か?5番手キモトはタカハシとの差をいっきに詰めていく。タカハシもポジションをなんとか死守するがごとく懸命のドライブ。そして終盤トップ争いは動きを見せる。2番手につけていたシュウがトップのサノをとらえオーバーテイクに成功!3番手カツヤは2番手サノをとらえているが抜きどころを見極めている様子。トップに立ったシュウはここからサノを引き離し、徐々にマージンを広げていく。残り数ラップのところでカツヤがサノに仕掛けるが、両者は接触。あわやという場面だが、なんとかリカバリー。この接触によってカツヤはポジションを上げ2位に。そしてサノは3位。4番手タカハシを猛追する皇帝キモトは攻めるあまり最終コーナーでなんと転倒しリタイヤ。最終的にはシュウが2位を若干引き離し勝利!!2位にはカツヤ。3位サノとなった。
↑勝利を手にしたのはシュウ。6番手からの追い上げであった。2位にはカツヤが入賞。カツヤは自己最高位を獲得。徐々に才能を発揮している。3位にサノ。CRAZYCATが1位と3位を獲得した。
↑成す術もなく防戦一方を強いられるタカハシはなんとか4位。厳しい戦いが続く。
↑第3戦が本当の意味での開幕戦と語っていた皇帝キモトは5位。まずまずの結果を残し次戦につながる走りを見せた。
↑「あそこで引いていてはこのレースはどの道終わっていた」と語るPPからスタートしたフジカワ。引けない場面もレースには確かに存在するという厳しさがギャラリーには伝わったようだ。
レース最終順位
1位 シュウ CRAZYCAT
2位 カツヤ M&G
3位 サノ CRAZYCAT
4位 タカハシ TECHNICALWORKS with MIS
5位 キモト E-PROJECT
6位 ムラカミ TECHNICALWORKS with MIS
7位 ハタヤマ RT WML
8位 フジカワ E-PROJECT
9位 オカダ RT WML
10位 ヒグチ TECHNICALWORKS with MIS
11位 ホソミ M&G
12位 フカダ SCUDERIA OTSU
13位 イツウ O2 TAKEOFF RACING
14位 ナカムラ CRAFT NAKAMURA
15位 オノエ E-PROJECT
16位 ハセガワ CRAZYCAT
17位 ヤダ TECHNICLWORKS with MIS
18位 タナ RT WML
19位 ユアサ 初音製作所
20位 オグラ E-PROJECT
21位 キシイ O2 TAKEOFF RACING
22位 ホンダ M&G
23位 マトバ KRC
MISコメント
第3戦にご参加頂いたドライバーの方々、及びチーム関係者の方々お疲れ様でした。LI−FEバッテリーとニッケル水素の混走と言うことで、どんなレース展開になるのかと思っておりましたが、それぞれの特徴を生かしたレース展開となったのではと思います。第4戦も宜しくお願い致します。