皇帝キモトがWMLサーキット攻略・・・「君はGフォースを感じているか?」

第2戦を前に、皇帝キモトがWMLサーキットの新たなレイアウトを攻略!!皇帝のドライビングに迫る!!

↑中高速サーキットに変貌したレイアウトは中速コーナーが多い。

ホームストレート


「前回のレイアウトに比べて最終コーナーの脱出速度が上がっている為、スピードに乗る。出力がものをいう区間であると同時に最大のオーバーテイクポイントである。ギア比の違いによるオーバーテイクはストレートの後半となり、最終コーナーの技量の差ではストレート前半でのオーバーテイクとなる。」

1コーナー


「1コーナー自体は前回のレイアウトと変わってはいない。しかし続く2コーナー後のストレートが延長されている為、2コーナーへのアプローチをより意識したラインどりで1コーナーに進入する必要がある。もちろんスロットルは全開だ」

2コーナー


「2コーナーの最大のポイントは高速コーナーである1コーナーを旋回した際のGフォースを如何に消してクリアするかと言う事になる。Gフォースを残したまま進入するとアウトへはらみながらパワーを食われた状態での旋回となる為、マシンは前に加速しにくい。かといって、1、2コーナー間でもたついていては大きなタイムロスとなる。マシンの基本的な前後バランスが最も顕著に表れるコーナーでもある。」

3コーナー(第1ヘアピン)


「ごくゆるい右コーナーが急激にヘアピンコーナーに変化する複合コーナーである。いくつかのラインどりが存在するが、ヘアピンの脱出角度が重要である。進入であまりインデッドに攻めると奥のへアピンでは苦しくなり、またインを開けすぎると走る距離が長くなりタイムロスとなる。「まとめる」センスが必要なコーナーだ。自分の中に絶対的なタイム感が備わっていないと攻めることすらできないだろう。長くなるが、このコーナーはバトルでは最大の駆け引きが行われるコーナーだ。と言うのも、前にマシンがいる場合、必然的にアウトへマシンをポジショニングするのがセオリーだが、そこに隙が生まれ更に後ろのマシンにイン側のラインを開ける事になる。複数台でのバトルでは守りながら攻めるという高度な技術が必要だ。前方でバトルが発生している時、このコーナーの進入は最大のチャンスとなる。」

4コーナー


「3つのアールで構成された複合コーナー。ここはストレートへ続く為、最終のクリッピングポイントを意識したラインでクリアするのが定石であり、理論的にはさほど難易度は高くはない。しかし気をつけなければならない事がある。それは全体的なコーナーリングスピード。高く車速を保ちマシンを旋回させなければならない。通常のマシンであれば、左旋回は右旋回に比べて弱オーバーステア気味になっているはずだ。これを上手く利用していくと良いだろう。曲がりきれず、外側の縁石いっぱいにはみ出すくらいスピードに乗せてやるイメージだ。」

高速S


「中央ストレートから進入する高速Sはどれだけ手前からステアを切り込み高い速度で進入できるかが勝負。高速Sと言ってもただのS字コーナーではなく二つめ右旋回はスプーンコーナーとなっている。一つ目の左旋回で手前からステアを切り込む事で、アールをゆるくとる。これによって、次の右旋回のスプーンコーナーに対して右Gフォースをなくすことができ、スプーンでの旋回力を大きくとることができる。右Gフォースが残った状態でスプーンに進入すると左フロントと左リアの荷重不足の為、旋回性能が落ちてしまうことに注意したい。」

最終コーナー


「スプーンを脱出したら最終コーナーとなる。最終コーナーはマシンのセットアップの方向性が垣間見えるコーナーだ。やや深く進入し立ち上がり重視のラインでスピードに乗せていく。どれだけ早くステアリングを戻せるかでストレートスピードに影響する。クリップを通過するときにはステアを戻している状態がベストだが、全体的な速度の低下に注意する必要がある。」

まとめ

「タイヤのグリップを100%使って走るコーナーがほとんどである。しかしタイヤグリップの限界自体の認識はどうだろうか?フロント・リア共に全くスライドしていない状態がグリップの限界ではない。ヨーイングによるスライドと、トラクションによる蹴り出しがつりあっている状態が限界値である。この域でのドライビングはGフォースを常に感じながらでないと出来るものではない。ドライバーはコントローラーというインターフェイスを介してマシンとリンクする必要があるのだ」