MIS最終決戦!MIS FINAL 2009!

ついにMISシリーズは2009年最終決戦をむかえた。MISシリーズの上位ランカーのみで争われるMIS FINAL。誰が勝っても不思議ではない!

↑FINALに参戦した14台の神々のマシン!

スーパーラップ

さすがにFINALだけあって、ひとつのミスも許されないセッションとなる。14台のマシンが総て8秒台で走る実力を持っているからだ。そんな中で一番時計を刻んだのがMIS EUROのSイシ。タイムは8秒73となる。LI−FEバッテリーを積んでいるかのような加速でトップに躍り出た。それに続くのが同じくMIS EUROのタカハシ。タイムは8秒74と百分の一秒差という展開。Sイシとタカハシが予選のPPをそれぞれ獲得した。

1位 Sイシ  8S73
2位 タカハシ 8S74
3位 キシイ  8S77
4位 シュウ  8S86
5位 ホソミ  8S88
6位 ムラカミ 8S89
7位 ホンダ  8S92
8位 オグラ  8S93
9位 タナ   9S00
10位 ヒグチ  9S00
11位 キモト  9S11
12位 マトバ  9S15
13位 オノエ  9S26
14位 エバラ  9S47

↑スーパーラップ。出走順を待つマシン。FINALのみスーパーラップは2周のアタックとなる。

予選ヒート 10ラップ×2ヒート

Aグループは第1ヒートは後続の混戦をよそにSイシが無難にトップフィニッシュ。2位にはタナ。3位には冷静に対処した皇帝キモト。ホンダは終盤まで2位を走行していたが高速Sで転倒リタイヤとなる。そして第2ヒートではスタートでキシイをかわし2番手に上がった最速男ホソミがトップのSイシを激しく責め立てる。コーナーで何とか差を詰めるも、トップスピードをいかしたSイシの走りの前になかなか必殺の間合いに入り込めない。そしてSイシがポジションを守りきりトップでフィニッシュ。

一方Bグループでは序盤からタカハシVSシュウVSオグラの3台でのバトル。タカハシとシュウは中盤7コーナーで接触!タカハシは転倒しリタイヤ。シュウがオグラを抑えトップフィニッシュ!第2ヒートは序盤からタカハシが逃げ切るかと思われたがシュウがこれにくらいつく!テールTOノーズの展開にオグラも追いつきまたしても3台でのバトル!しかしこのヒートはタカハシがトップを死守しフィニッシュ!シュウ、オグラ、ヒグチと続いた。

↑予選Aグループで両ヒートを征したSイシ。決勝AメインのPPを獲得だ!

↑タカハシは第1ヒートをリタイヤするも第2ヒートではトップチェッカー。

↑シュウはBグループの第1ヒートを征した。第2ヒートでも2位と上々の結果。

決勝Bメイン

PPからはホンダ。今回はGTRで参戦している。そして2番手からはKRC期待の星エバラもGTR。3番手長距離ドライバーのヒグチ。4番手にはファイターオノエが上位を狙う!5番手スーパーラップでのタイムは好調のキシイ。そして最後尾からは京都最速伝説マトバ。マトバもどうしてこのポジションにいるのか分からない。強豪ぞろいのFINALゆえに仕方なくグリッドを分け合っている状態か?
スタートではセカンドグリッドのエバラがスピン!更に序盤でホンダは7コーナーで転倒しリタイヤ。早々と戦線を離脱した。そしてここでトップに立ったのがヒグチだ。マトバが2番手に続く!中盤ではエバラが3コーナーで転倒。キシイは6コーナーで転倒。なんとサバイバルレースと化したBメインとなった。残り生存者はなんと3台。1位ヒグチ、2位マトバ、3位オノエとなるが終盤でも順位は動かず。ヒグチ、マトバが勝ち上がりとなった。


↑ヒグチはこのところ調子上向きの様子。見事にBメインを征し勝ち上がりとなる。

↑マトバは最後尾からパッシングしながら2位へとポジションを上げていった。最速伝説は健在だ!

↑PPスタートで期待された走る芸術「孤高の天才ホンダ」は早々と姿を消す事に・・・

GRANDFINAL

PPは京都にパワー戦争を持ち込んだその人、「豪傑Sイシ」。そして2番手には世界を征した男K−POINTのシュウ。3番手、ご存じ人間アクティブサスペンション。シリーズ3勝男オグラ。そして4番手超絶レイトブレーキングの優勝請負人タカハシ。5番手からは漲る闘志を解放せよ!闘将タナ。イタリア名タナビッツがスタートを狙う!そして6番手もはや説明は不要の男。GTの神様、皇帝キモトはもちろんEPSON NSX。7番手MISグランプリ勝率50%越えのホソミ。8番手、MIS司令塔インテリジェンスのムラカミ。最高列9番手は絶好調ヒグチ、最後尾はレジェンドアゲインのマトバとなる。PPから最後尾までが総て最強ドライバー。そしてついに最終ヒートがスタートする!!
抜群のスタートを決めたのは4番手のタカハシ。驚異の反応速度でオグラをパスしシュウもパス。そしてPPのSイシがひるむ余裕すら与えず3コーナーでトップに立つ!そしてここからタカハシは一人旅へと旅立っていく!後方ではムラカミがスタートに失敗1コーナーを進入することなくレースを終える。2番手にはシュウとSイシ、更にオグラがつけ、ヒグチ、タナが混戦状態。レースも中盤に差し掛かるとトップのタカハシは周回遅れをかわしながらの独走を続ける。しかし周回遅れのタナがタカハシを同じマシンのヒグチと勘違いしたのか?執拗なブロック行為。それでもタナを何とかかわしたタカハシだが前方には更に周回遅れが現われる。タナは更にタカハシに接近し攻め立てる展開。スペースをなくしたタカハシはここでクラッシュを余儀なくされ戦線離脱。代わってトップに立ったのはじっくり戦況を見ていたシュウだ!シュウは2番手のSイシに攻め立てられるも、落ち着いた走りで要所要所でSイシとの差を広げる。そして終盤ではオグラが転倒リタイヤし若干のセイフティリードを築きトップでフィニッシュ。2位にはPPスタートのSイシ。3位には混戦から抜け出したタナが入賞。世界を征し京都も征したシュウがMISの初代でもあり2009のグランドチャンピオンを獲得した。

↑FINALのトップ3。どのマシンも最速のマシンだ。1位にはシュウ、2位Sイシ、3位タナとなる。シュウはシリーズ3からMISシリーズに参戦しシリーズランキングで5位を獲得している。強豪ぞろいのレースではその実力を更に発揮した感がある。

FINAL2009最終順位

1位 シュウ   K−POINT RACING
2位 Sイシ   RT MIS EURO
3位 タナ    RT WML
4位 ヒグチ   TECHNICALWORKS RT
5位 ホソミ   M&G
6位 マトバ   M&G
7位 オグラ   RT MIS EURO
8位 タカハシ  RT MIS EURO
9位 キモト   RT MIS JAPAN
10位 ムラカミ  RT MIS JAPAN
11位 オノエ   RT MIS JAPAN
12位 キシイ   O2 RACING
13位 エバラ   KRC
14位 ホンダ   RT WML

↑2009グランドチャンピオンとなったシュウ。魔法の前足を持つZを駆る。

MISコメント

2009年MISシリーズに参戦された総てのドライバーの皆さまお疲れ様でした。またMISシリーズをはじめ、MISグランプリ、MISチャレンジCUP、最強トーナメントなどなどと盛り上げて頂いた皆さまにMIS一同から厚く御礼申し上げます。また2010年からはMISシリーズ4が開催されますので、日々のテストに打ち込み、マシン開発にも熱がこもり白熱した開幕戦となることを期待しております。非常に激しいシリーズとなった2009年でしたが、戦いが終われば「ノーサード」和気あいあいとシーズンオフを満喫して頂ければと思います。また、MISシリーズにはなくてはならないWMLサーキットのハタヤマ店長にも御礼申し上げます。今後ともMISを宜しくお願い致します。