WMLサーキットのレイアウト変更について

京都WMLサーキットは2010年1月に大規模なレイアウトの変更を検討中だ。

↑完全にレースを前提に設計されている現在のレイアウト。高速でありながらバトル性も非常に高い。ランオフエリアも広く設定されている。さまざまな要素のコーナーを持ち、ラインどりの自由度も高い。またチャレンジングなサーキットとしても好評のコース。

新WMLレイアウト

このカテゴリーで最も再現するのが難しいと考えられているのが中速コーナー。これが新しいレイアウトには完璧な形で取り入れられる予定だ。WMLのサーキット設計者のひとつの答えとして、中速コーナー=複合コーナーという事が挙げられる。例えるなら、F1グランプリでおなじみトルコGPでの「ターン8」。我慢とスリルを同時に味わうことが出来る最高のコーナーリング。このコーナーの理念を取り入れる事で究極の奥の深さが発生する。マシンのスタビリティと旋回性能、そしてラインどりがオーバーテイクの自由度を高める事は間違いない。ジャイロセンサートラクションコントロールシステム、またABSなどの電子デバイスの恩恵も顕著に表れることも予想できるコーナーだ。
また、高速区間においては更にバトル性を高める設計がなされるとのこと。高速コーナーでのサイドBYサイドの展開も増える傾向になり、白熱したドッグファイトが期待できる!

MISコメント

新レイアウトの草案をWMLサーキットで一目見たときに衝撃が走る。各地方を遠征したMISも経験した事のないレイアウトである。バトル性は非常に高く完璧なレース仕様のサーキットレイアウトであった。また、このカテゴリーではありそうでない中速コーナーを見事に再現している事に脱帽せずにはいられない。「ターン8」がまさにそこにあった。サーキット設計の天才と言われるMISのムラカミでさえも唸らせる新レイアウトに期待大だ!

皇帝キモトが解説「ターン8」

スパ・フランコルシャンの「オー・ルージュ」や鈴鹿の「130R」など名物コーナーの仲間入りを果たしたのが近代的なサーキットレイアウトを持つトルコの「ターン8」。このコーナーは中速の左コーナーが4つ連続するコーナーでスロットル開度を一定に保ちつつ4つ目のコーナーに合わせていくというすさまじい複合コーナーである。1つ目から3つ目までのコーナーのブレを4つ目までにいかに修正しながら合わせて行けるかが勝負の分かれ目。単純にスロットルを速く開けていくコーナーとは性格は全く異なり、スロットル開度を我慢しつつ旋回していくといった非常に奥の深いコーナーである。さらに4つ目のコーナーはある程度の勇気も試されるチャレンジングなコーナーである。このカテゴリーでの加速・減速・旋回の感覚を完璧に掴んだものでなければ設計は難しいと思われる。