MIS耐久WML100に向けて

MISグランプリ最終戦、そしてMIS FINAL2009とイベントが盛りだくさんのWMLサーキット。年末を締めくくるレースイベントのMIS耐久WML100がWMLのサイトで正式発表された。時は12月26日、コースはWMLカーペットコース。100分後の栄光に向かって各マシンが一斉にスタートする。MISとしても年末を勝利で飾るべく作戦を検討中だ。

参戦マシンについて

やはり基本はGTになる。しかし、1台のマシンを2名〜3名のドライバーがドライブするという事は決して簡単なことではない。なぜなら、マシンはドライバーのスタイルに合わせたセットアップが施されているからだ。他人のマシンでも十分なドライブが出来る能力を要求される為、入念なテストが必要になる。

ピットインについて

勝敗を決める大きな要素として、ピットインがあるのが耐久レースの醍醐味。タイミングと所要時間が重要になる。素早いピットワークの練習も必要になる。

マシンの耐久性について

最も過酷な条件がタイヤと思われる。100分というとおよそ6〜7パックと言う事になる。通常はR20とFL30の組み合わせとなるが、約3パックのライフがほぼ限界であるこのタイヤセットではタイヤ交換が必要になるが、ピットワークでの所要時間を大幅に消費しなければならない。リアタイヤのみ交換というのが一般的な戦略となると思われる。

放熱効果について

やはり耐久レースではRMタイプのマシンは圧倒的に不利になるだろう。総合的に考えるとベストはV4マウントを使用することになる。MISでのテスト結果ではRMタイプとV4マウントの走行後のモーター温度は軽く20度以上の違いがあるのだ。また、V4マウントはリアタイヤへの負担が非常に少ないことからこれを使用しない手はない。V4マウントはそれ自体がヒートシンクの役割を果たしているからである。NSXなどエアインテークを有するマシンが放熱効果が高いと思われる。放熱技術ではヤダ研究所のノウハウが他チームを圧倒している為、偵察も必要と思われる。またヤダ研究所にはイカンガー的なドライバーのヒグチがいる事も脅威である。