最強の足回り「人間アクティブサスペンション」・・・それはソフトウェアか?/MISシリーズ3第5戦レースレポート(決勝編)

MISシリーズ3第5戦決勝レポート!オールスターで行われる激バトル!男には引けない時もある!

決勝Dメイン

(グリッド)
PP オノエ
2nd ヤダ
3rd ハセガ
4th ヤマウチ
5th クハラ
6th フジハシ
7th オオタニ
8th カタヤマ
9th ナカムラ

開発スピードで大きく遅れをとったファイターオノエがPPスタート。対する開発には総てをかけてきたヤダ研究所のヤダが2番グリッド。更に全戦2位のザウバーメルセデスを駆るハセガワが3番手と強者が集う。中盤グリッドからもクハラ・フジハシ、そしてKRC勢とまさにオールスター感いっぱいの決勝Dメインがスタートする。スタートとともに6番グリッドからスタートしたTWのフジハシが1コーナーで転倒!オノエはスタートに失敗し3位に後退。トップに立ったのはハセガワ、そしてヤダがぴたりとマーク。3番手のオノエは高速Sでクラッシュし、代わってクハラが3番手。勝ち上がり圏内の2位を目指す。快調にトップを走行していたハセガワだが中盤でクラッシュ。最終コーナーだ。ついにトップに立ったヤダはここからラストスパートをかける!更にハセガワは高速Sでもクラッシュしクハラに迫られる!レース終盤ハセガワVSクハラの展開。ペースではややクハラが上か?クハラはどこで仕掛けるのか?しかし6コーナーでクハラはハセガワに接近しすぎダウンフォースを失いクラッシュ!ハセガワが逃げ切った。クハラは3位となる。そして序盤のクラッシュで大きく後退したフジハシは4位まで追い上げたが・・・。
(決勝Dメイン結果)
1位 ヤダ
2位 ハセガ
3位 クハラ
4位 フジハシ
5位 オノエ
6位 カタヤマ
7位 ヤマウチ
8位 ナカムラ
9位 オオタニ

決勝Cメイン

(グリッド)
PP ムラカミ
2nd シュウ
3rd マトバ
4th イツウ
5th タカハシ
6th ホンダ
7th ヤダ
8th ハセガ

「ここでは終われない」と奮闘するPPムラカミ。2番手からは第4戦の覇者シュウ。最速伝説マトバと続く。中団グリッドからはタカハシ、ホンダとシングルゼッケンが2台。後方からはテクニカルワークスのヤダ、そしてハセガワというグリッド。あまりにも厳しいメンバーでの決勝Cメイン。ムラカミはポジションを守れるか?
スタートではPPムラカミがうまく加速したかのように見えたが2コーナーでミス。序盤でトップに踊り出たのは6番手スタートのホンダだ。2番手にはムラカミ、3番手にハセガワがつける。後方スタートのヤダは転倒劇を演じ更に後退。マトバも単独で転倒し後退する。レースが中盤にさしかかるとトップのホンダは既に半周のマージンを確保。盤石の態勢で勝ち上がりを決めに行っている。中盤争いはイツウVSタカハシがバトル。しかしこれは接触がありイツウはクラッシュ。ボディが脱落してしまう。タカハシはその後シュウを捉えるが抜くには至らない。そして2番手争いはムラカミとハセガワとなったがこれをハセガワが征し2位獲得。ホンダは大差でトップフィニッシュ。

↑速さだけではない。レース巧者ぶりも発揮したホンダ。圧倒的な差でフィニッシュ。

↑またしても勝ち上がりを決めたハセガワ。決勝Bメインへ。

ザウバーメルセデスを乗りこなすにはハセガワに一日の長があった。ムラカミはここで力尽きる。

↑イツウはボディが脱落。リタイヤとなる。
(決勝Cメイン結果)
1位 ホンダ
2位 ハセガ
3位 ムラカミ
4位 シュウ
5位 タカハシ
6位 ヤダ
7位 マトバ
8位 イツウ(DNF)

決勝Bメイン

(グリッド)
PP Sイシ
2nd イソダ
3rd エバ
4th キシイ
5th オグラ
6th ヒグチ
7th ホンダ
8th ハセガ

PPからは離陸屋Sイシ。2番手そのコーナーリングはカミソリの切れ味、RT WMLイソダ。稲妻が続き、満員御礼のO2キシイが4番手。5番手からアクティブサスペンションのオグラ。更に悩めるテクニカルワークスの研究員ヒグチ、ホンダ、ハセガワと続く。スタートからSイシが一気に逃げ切るか?
決勝Bメインがスタート!PPSイシはパワーに振り回されたか?クラッシュ。後続はこれによりやや混乱状態。そこを冷静に見ていたオグラが抜け出しトップへ浮上。更に2番手にはホンダが上がってきている。これに続くのはイソダ、Sイシの3番手争い。FXXを駆るイソダはコーナーではタイトに攻めるも、トップスピードでは圧倒的にSイシに分がある。イソダはストレート区間ではややインよりのブロックラインでSイシの追撃を封じながら上位への活路を探っている状態。しかしこの両者はなんとストレートで接触し2台ともにクラッシュ。その間にハセガワは3位へ浮上。レース終盤ではトップのオグラと2位ホンダが約3秒の差。お互いにペースを落とせない状態。周回が残り少なくなるにつれプレッシャーがかかるのは2位のホンダだ。何とかオグラをとらえたいところだが・・・。しかしそのホンダは高速Sでクラッシュ。更にインデッドに攻めた結果か?これでオグラが一気にフィニッシュし勝ち上がりを決めた。

↑スタートの混乱を完全に把握していたオグラは序盤でトップに立つとその後完全にレースをコントロールした。

↑ホンダも序盤で抜け出しオグラを追走し続けたが、3秒の差を詰める事が出来ずに2位フィニッシュ。

↑中盤で3番手争いを演じたイソダとSイシはともにクラッシュでレースを終えた。
(決勝Bメイン結果)
1位 オグラ
2位 ホンダ
3位 ハセガ
4位 Sイシ
5位 エバ
6位 ヒグチ
7位 イソダ
8位 キシイ

決勝Aメイン

(グリッド)
PP ハタヤマ
2nd コボリ
3rd フジカワ
4th タナ
5th キモト
6th シュンパパ
7th カツヤ
8th オグラ

最終ヒートの決勝Aメイン。Bメインから勝ち上がってきたオグラを除けば誰が勝っても初優勝となる。初優勝へ最も近いところにいるのはPPスタートのハタヤマ。2番手からは最速プライベーターのコボリ。尼崎を征し、それを手土産にMISシリーズへ参戦。3番手のフジカワも予選ではかなりのペースを見せていただけに十分な可能性を秘めている。そして新たなウィナーが生まれるとしたらそれは彼だと昨今言われている闘将タナ。タナは常に上位にはいるが何故か未だに1勝を上げていない。皇帝キモトは5番手から万全の態勢でチェッカーを見据える。トップスピードではかなりのアドバンテージを有している。6番手のシュンパパも最高位は2位で何とか勝ちたいと考えている。シュンパパもかなりの高出力マシンだ。7番手は装備も充実してきた天才カツヤが勢いにのり勝利するのか?7台のマシン・ドライバーが初優勝を夢見るこのヒート。しかし最後尾のドライバーはEUROのオグラ。若干トップスピードに問題はある本日のマシンだが見事にBメインを勝ち抜いている。スタート前にオグラがコメントを残す。「見せてやろう。マシンの性能差が戦力の決定的差にはならない事を・・・

8つの思惑がひしめき合う決勝Aメインがスタート!さすがトップドライバー達のスタート。ミスなく全車がスタート。PPハタヤマは序盤でコボリに交わされ後退。コボリがトップで逃げの体制築けるか?しかし背後には最後尾スタートのオグラが早くも2番手に浮上している。コボリは高速Sでクラッシュした間にオグラに先行を許してしまう。さらにこの隙にシュンパパが2番手へポジションアップ。レースが中盤に差し掛かるとトップのオグラがマージンを広げていく。シュンパパも追走するが差は徐々に広がっていく。中団では3番手のコボリと4番手には皇帝キモトが等間隔で走行。更にカツヤ、フジカワというオーダーが続く。PPのハタヤマ、そしてタナはレースを組み立てきれない様子で後方へ沈んでいく。そして終盤、トップのオグラはバックマーカーに何故か抑えられペースを落としている。これをチャンスと思いきや2位のシュンパパが一気に差を詰めてきている。そしてオグラはバックマーカー接触。シュンパパがトップへ浮上した。しかしオグラもリカバリーが速くシュンパパの背後をマーク。シュンパパはオグラを抑えきりたいところだが、残り数周のところで1コーナーでアンダーステアを発生させてしまう。これを見逃さなかったオグラは2コーナーで再びトップへ浮上。もう一度トップを狙いたかったシュンパパだったが、オグラのテールエンドは無情にも各コーナーで小さくなっていった。そしてオグラがシリーズ2勝目となるトップフィニッシュを決めた。

↑オグラ任務完了。2勝目をあげた。2位にはシュンパパ、3位には序盤でトップに立ったコボリ。「これが横綱相撲だよ・・・レースには勝ち方というものがある」とオグラ。

↑4番手には皇帝キモト。「完全復活は近い」と確かな感触をつかむ。

↑カツヤ・フジカワは5位・6位と健闘を見せた。徐々に成績を上げてきている注目の2人だ。

最終レース結果

1位 オグラ  RT MIS EURO
2位 シュンパパ初音レーシング
3位 コボリ
4位 キモト  RT MIS JAPAN
5位 カツヤ  M&G
6位 フジカワ RT MIS JAPAN
7位 ハタヤマ RT WML
8位 タナ   RT WML
9位 ホンダ  RT WML
10位 ハセガ

                                                                                                      • -

11位 Sイシ  RT MIS EURO
12位 エバラ  KRC
13位 ヒグチ  TECHNICALWORKS RT
14位 イソダ  RT WML
15位 キシイ  O2 RACING
16位 ムラカミ RT MIS JAPAN
17位 シュウ 
18位 タカハシ RT MIS EURO
19位 ヤダ   TECHNICALWORKS RT
20位 マトバ  M&G

                                                                                                      • -

21位 イツウ  O2 RACING
22位 クハラ  TECHNICALWORKS RT
23位 フジハシ TECHNICALWORKS RT
24位 オノエ  RT MIS JAPAN
25位 カタヤマ KRC
26位 ヤマウチ KRC
27位 ナカムラ
28位 オオタニ 初音レーシング

MISコメント

第5戦にご参加頂いたドライバーの皆さまお疲れさまでした。トップから最後尾までの実力の差が非常に迫ってきたMISシリーズ3となりました。日ごろのプラクティスからも言える事ですが、かなりの接近したレベルとなっておりレースでは誰が勝つのか全く予想できないものになっています。またドライバーの個性も非常に豊かであり様々で「MISシリーズ」という世界観が出来てきたのでは?と考えています。さて、今回はこの後最終戦が続きます!レースレポートを乞うご期待下さい。

コラム「ドライバーである前に社会人である」とムラカミ

ホンダ選手をはじめ、オノエ選手やO2レーシングの人気ドライバーがドライブするARTA NSX。このマシンをサポートする「OXY」。これはMIS JAPANのミスターMISことムラカミ選手は個人的に愛用しているとの事。ムラカミ選手と言えば業界きってのファッションリーダーでもある。「GTカーをドライブしているからと言って社会人である事にかわりはない。身だしなみは非常に大切」と大人のコメント。

↑冬の乾燥対策に!OXYのモイスチャーローション。ムラカミの冬のヘビロテ間違いなしのアイテムとなりそうだ。(※ヘビロテ→ヘビーローテーション