MISテスト3日目 FOR 第5・6戦 3チームが合同テスト


MISのテスト最終日となる11月23日はMIS EUROのタカハシ・オグラ・Sイシが担当。それぞれのプログラムを開始する。また、MISの他には昨日から引きつづいてM&Gのホソミ・アオキ、更に大人気チームの「O2レーシング」のキシイとイツウのデュオも参加した。

MIS EURO

タカハシはコースを入念にチェックし縁石の高さなどを確認。そしてマシンの各部の剛性の再調整を行った。
しなやかでありハリもある。バランスは整っているのでレース当日のプラクティスではレース時の出力まで上げて微調整するのみ。本日の予定は完了している。

オグラはタイヤ評価で主にロングランを実施。さらにNSXのスタビリティを確認する為、通常よりワンランク厳しい走行をテストした模様。
NSXは若干パワーダウンしている状態だが、レース時には新たなパーツを投入するので問題ないと考えている。足回りの状態は非常に良い感じでレースは勝利が狙えるだろう

Sイシは主にトップスピードの確認を行い、これも満足の行く仕上がりを見せたようだ。
「トップスピードは申し分ないがフロントのダウンフォースがもう少し欲しいところ。SC430はNSXに比べて空力面ではやや劣っているように思う。軽量なSC430はタイヤへの負荷が少ない為、NSXに比べて約3〜4ラップ程度グリップダウンまでの時間が遅い。そこに勝機を見出す事になるだろう」

↑「離陸屋」Sイシのピット。もはやピットではなくひとつの街と思えるほどの設備。ネットを介してSイシのバックボーンとなる企業とリンクしている。その日の天候・気温・湿度をWEB上で解析し最適な充電レートを設定する。モーター慣らしは企業からの遠隔操作によって管理される。

M&G

ホソミがテストドライブを担当し、アオキがそのアナライズを行うという分担作業形式で効率を上げていたが、ステアリングから約1月離れていたホソミはドライビングの感触をつかむ為の数ラップを必要としたようだ。
ホソミはARTA NSXとインターフェイスSC430をドライブ。しかしペースはあまりコンペティティブとは言えないものとなった。

↑アオキ・ホソミのピットには「DEL COM EXP」が並ぶ。今やWMLサーキットで一番多く見かける充電システムだ。

O2レーシング


キシイは空力のテストを行っていた模様。新型のリバースリアウィングの評価を行っていた。非常に特徴的な取り付け方となるリバースウィングの効果は若干ではあるが体感できるものだったようだ。この日キシイはSイシに次ぐトップスピードをマークしている。イツウはGTRとNSXをドライブし挙動の確認を行っていたようだが、NSXの挙動がGTRを上回っていた。O2レーシングの人気デュオはマシンをドライブするだけが活動ではない為、早めの撤収となった。

↑やはりO2レーシングのピットにも・・・。ファンからの贈り物らしいが・・・。