大津勢大健闘!!ARTA NSX クハラが圧倒的な力を発揮! / 第4回WML&MISチャレンジレース結果

8月9日(日)第4回大会となるWML&MISチャレンジレースが開催された。次回からはチャレンジCUPと名称変更し益々盛り上がるレース展開となることを切望する次第ですが、その片鱗を見せるような好バトルが展開されました。
また、参加資格のないドライバーが参加するクラスの「エキシビジョンマッチ」も併催されドッグファイト多数のレースとなった。

【予選ヒート 10ラップ×2ヒート】

(Aグループ)
チャレンジレースの予選ヒートは横一列並びのスタンディングスタート形式。予選Aグループのメンバーはポルシェのアラキ、フクダ、NSXのフジカワ、イサモト、そしてクラリオンGTRのシオン。第1ヒートはアラキが飛び出し大差をつけてフィニッシュ。フジカワも力強い走りを披露したがアラキには届かず。またイサモトもミスはあったもののなかなかのペースで3位フィニッシュ。そしてフクダ、シオンと続いた。そして第2ヒート。アラキvsフジカワの決戦が見え隠れする中シグナルオン!アラキがトップに立つがフジカワが背後にぴたりと張り付き序盤からテールtoノーズの状態。フジカワはオーバーテイクのタイミングをはかっているがなかなか間合いに入り込めず。そしてフジカワにミスが発生。アラキが予選ヒートから気合いの走りでフジカワを振り切った。アラキが1位、フジカワ2位、3位にポルシェのフクダ、4位イサモト、5位シオンとなる。予選Aグループはアラキが両ヒートを征した。しかしフジカワのスピードはそれに劣るものではない事も事実。決勝で決着をつけるのみ!

↑予選Aグループのスタート風景。横一列スタートはある意味グリッドスタート以上の戦略が必要な場合もある。

(Bグループ)
予選Bグループがまもなくスタートする。メンバーはNSXのタナカ、WMLの秘蔵っ子フェラーリのナカムラ、そしてカルソニックGTRで参戦キノシタ。キノシタはMISシリーズにも参戦している。大津から参戦ARTA NSXのクハラ。そして更に大津からの参戦はフェラーリを駆るフジハシ。クハラとフジハシはフリープラクティスのセッションからかなりのハイペースを発揮していた為、レースでも期待がかかる。そして第1ヒートがスタート!フジハシ、キノシタがスタートでクラッシュ。そしてARTAのクハラがトップに立ち、それをフェラーリのナカムラが負う。フジハシも上手くリカバリーし3番手。ヒート中盤はトップ3台が等間隔で走行。しかし後半クハラがナカムラ、フジハシを引き離す。なんとか捉えたいナカムラだったが4コーナーでクラッシュ。フジハシも巻き込まれ、クハラを追いかける事が事実上不可能となった。クハラが危なげない走りでトップチェッカー。ナカムラが2位、3位にフジハシ、4位NSXのタナカ、5位にキノシタとなる。お互いのペースを把握しつつある状態で予選第2ヒートがスタート。またしてもクハラがスタートを決めトップに立ち盤石の体制。ナカムラが2位、3位フジハシ、タナカ4位と均等な差を保ち序盤から中盤をむかえた。なんとフジハシが最終コーナーで転倒し後退するも、タナカも5コーナーで転倒するアクシデント。フジハシはまたも上手くリカバリーし3位はキープしたが、タナカはキノシタに交わされ5位に後退。結局ARTAクハラがトップ。2位ナカムラ、3位フジハシ、4位キノシタ、5位タナカとなる。クハラが両ヒート共にトップでチェッカーをうける。

↑予選Bグループ。実力者が集まったグループとなり予選から張りつめた雰囲気となる。

↑完璧なレース運びで予選を両ヒート征したクハラ。

(Cグループ)
予選最終のCグループ。ここもかなりのバトルが予想される。MISシリーズでもおなじみのRAYBRIG NSXのキシイがここで登場する。そして同大会では優勝こそしていないが、上位入賞の経験を持つカリスマアーキテクチャーのコマツバラ。今回はF40で見参!そしてまたもシリーズドライバーのシミズ。カルソニックZを駆る。そして的場塾第3の漢がMISに初参戦、SC430のアオキ。どうなるのか全く読めないこのグループ・・・。緊張の中、第1ヒートがスタート。トップをとったのはコマツバラ、アオキが2位、キシイ、シミズと続く。オープニングラップ、高速S字でキシイがクラッシュ。そして中盤にかけてはコマツバラにアオキが僅差でプレッシャーを与えるが、アオキは7コーナーで転倒してしまう。これでコマツバラは楽になったか?終盤も安定した走りで2位アオキに大差をつけてトップフィニッシュ!アオキが2位、キシイは追い上げれず3位、シミズはトラブルを抱えた様子で4位。
そして第2ヒート!今度はキシイがトップに立ち、コマツバラを抑える。またアオキはまたしても7コーナーで転倒。シミズはクラッシュでトラブル発生。キシイがペースを上げ後続を引き離して行く。そして堂々のトップチェッカー、2位コマツバラ、3位アオキ、4位シミズとなる。

↑スター選手が揃うCグループ。

↑すっかりおなじみのRAYBRIG NSX。出力も高い。ドライバーは人気のキシイだ。

↑誰も真似の出来ないマシン造りをするコマツバラ。所有する総てのマシンが一級品。

【決勝Cメイン 15ラップ】

(グリッド)
PP フクダ
2nd イサモト
3rd シミズ
4th タナカ
5th キノシタ
6th シオン

決勝は予選ヒートの総合ポイントでのグリッド振り分けとなる。PPはポルシェのフクダ、ポジションをまもれるか?2番手からスタートするイサモトも予選ではいい走りを見せている。3番手シミズはトラブルを完全には克服出来ていない状態での発進となる。4番手はNSXで安定した走りをタナカが見せてくれるか?キノシタもアクシデントを上手く回避出来ればもちろん上位に食い込むスピードは持っている。最後尾からはGTRシオンがスタートをきる。決勝Cメインがスタート!スタートでシミズとフクダがクラッシュ!これを上手くすり抜けたイサモトがオープニングラップを征する。しかし2ラップ目にイサモトがミス。タナカがトップに浮上、そして5番手スタートのキノシタが2位につける。中盤、トップ独走のタナカが7コーナーでクラッシュしキノシタが1位に。タナカが2位に後退、3位はシミズ。シミズはなんとかタナカをパスし2位に上がりたいところ。そんなシミズに不運が襲う!3位走行中にウォールにヒットした際、ボディに異常が発生。予選ヒートでのトラブルが再度発生したシミズは一気にペースダウンを余儀なくされてしまう事に。そしてカルソニックGTRのキノシタがトップでフィニッシュ!2位にタナカNSX、3位にフクダ、4位にはイサモト、5位シミズ、6位シオンとなる。キノシタとタナカは決勝Bメインへ勝ち上がりとなる。

↑終始トラブルに襲われたシミズ。Zの大きなディフューザーは空力パーツとしては魅力だが、ロードクリアランスを制限されてしまうという弱点もある。

↑PPフクダは惜しくも3位。スタートが決まればさらに上位へ食い込んだかもしれない。

↑キノシタが実力を発揮しトップでフィニッシュ!見ているものに安心感を与える走りだ。

↑中盤までレースをリードしたタナカ。2位フィニッシュで決勝Bメインへ。

【決勝Bメイン 15ラップ】

(グリッド)
PP ナカムラ
2nd キシイ
3rd アオキ
4th フジハシ
5th キノシタ
6th タナカ

PPはフェラーリのナカムラ、2番手につけたのはRAYBRIGのキシイ、3番手はSC430のアオキ、4番手からはフェラーリのフジハシ、そして勝ち上がりのキノシタ、タナカとグリッドに並ぶ。そして決勝Bメインがスタート!2位までに入りAメインへ勝ち上がるマシンは?1コーナーでキシイがコースオフ!2コーナーをまわり4コーナーに進入するもアオキが転倒!混乱状態となるがフジハシがここを抜け出しトップに躍り出る。そしてナカムラが2位につけトップを狙う。タナカも落ち着いて3位に浮上。4番手にはキノシタがつける。そしてスタートでコースオフしたキシイが5番手。トップのフジハシは序盤からペースを安定させ危なげない走行を重ねる。2位のナカムラも焦りはない様子。それもそのはず2位キープで決勝Aメインへの勝ち上がりは約束されている。タナカ、キノシタ、キシイの3番手争いが激化するも4コーナーで3台がクラッシュ。これを最後尾のアオキが難なくクリアし一気に3位に上がる。そして前が開けたアオキはペースアップしナカムラを追いかける。そしてアオキがとうとう終盤2位のナカムラを捉えた。どこでオーバーテイクするのか?隙をうかがうアオキだが、生まれながらの最速ドライバーナカムラは全く動じる様子がない。逆にアオキは6コーナーでクラッシュしてしまう。ここで勝負あったか?トップは独走一人旅のフェラーリのフジハシ。2位ナカムラ、フェラーリが1−2フィニッシュ。3位にアオキ、4位キノシタ、5位キシイ、6位にタナカとなる。


↑2番手スタートのキシイはスタートでPPのナカムラを攻略しようと試みたが1コーナーでコースオフ。タイヤが冷えた状態でバランスを若干欠いているように見えたが・・・。

↑初参戦としては大健闘のアオキ。惜しくも3泣となる。


↑NSXタナカ・GTRキノシタはキシイと共に3台で4コーナーでクラッシュしてしまう。

↑終始落ち着いた走りでトップフィニッシュ!フェラーリのフジハシ。Aメインへ。

↑ナカムラは2位でAメインへ。まだまだ余力を残している様子だ。

【決勝Aメイン 15ラップ】

(グリッド)
PP アラキ
2nd クハラ
3rd コマツバラ
4th フジカワ
5th フジハシ
6th ナカムラ

レース前、電子制御系に異常が発生しパーツを急遽交換しているアラキ。そんな不安は残るものの順当にPPをゲット。2番手からは横綱相撲を見せたARTAのクハラは発進する。3番手はF40で健闘するコマツバラ。4番手はNSXで活躍するフジカワ。フジカワも実力をつけてきたドライバーの一人。後は結果を出すだけだ。5番手はフェラーリで安定した走りを見せたフジハシ。最後尾からはフェラーリのナカムラ。6台中3台がフェラーリというヒートとなる。国産車のクハラ、フジカワはNSXを駆る。MISシリーズでもHONDA NSXの活躍は著しく、期待が持てる。アラキか?クハラか?または・・・。決勝Aメイン、ファイナルヒートがスタート!PPアラキがスタートで痛恨のスピン!クハラがトップ、フジカワがポジションを上げ2位、コマツバラが3位と続く。序盤にコマツバラがクラッシュし、フジカワもミスを発生させてしまう。代わってスタートで後退していたポルシェのアラキが持ち前のスピードを生かし2位まで挽回。最後尾スタートのナカムラが3位までポジションを上げている。フジハシはミスで後退。トップのクハラは早くもマージンを作り勝利への待ち受け状態に。そして終盤に突入。2位アラキは高速S字でクラッシュ。ナカムラが2位に上がり、コマツバラも3位浮上する。クハラは勝利を確信したのか安定走行に入る。ナカムラ、コマツバラが追い上げようとするが、クハラのペースは安定感の中にも速さが光る。そしてパーフェクトにまとめたARTAクハラが貫禄のトップチェッカー。全ヒートをトップでフィニッシュした。ナカムラ2位、3位にコマツバラ、4位にPPからスタートしたアラキ、5位フジカワ、6位フジハシとなる。

↑序盤2位につけ、トップをねらえる位置にいたフジカワだったが・・・。

↑スタートでスピンしたアラキ。2位まで挽回するも高速S字でクラッシュし再び後退した。

↑トップ3。ARTA NAXのクハラが堂々の優勝を決めた。今回のレースではひときわスピードがあった。プラクティスからその速さは目にとまるものあったが、この優勝は納得の走り。2位にはナカムラ、次戦では間違いなく大本命となる。3位にはF40を乗りこなしたコマツバラが入賞。

【歴代優勝者】

第1回大会 カタヤマ選手(カタヤマレーシング)
第2回大会 サカモト選手
第3回大会 ホソミ選手(的場塾)
第4回大会 クハラ選手

↑歴代優勝者に名を刻み込んだクハラ選手。ARTA NSXをドライブした。

【MISコメント】

第4回WML&MISチャレンジレースにご参加頂きまして有り難うございます。MIS一同厚く御礼申し上げます。今大会も非常に楽しいレース展開でしたが、大津から御参戦頂いたクハラ選手、フジハシ選手の走りがプラクティスから非常に好調で、レースも期待していましたがクハラ選手がパーフェクトWINを達成し、またフジハシ選手もAメインまでたどり着くという好結果となりました。クハラ選手は常に落ち着いた走りと速さを兼ね備えたドライバーで、そのポテンシャルの高さを存分に発揮して頂いたことと思います。優勝することによって同大会への参加資格はなくなってしまいますが、併催される「エキシビジョンマッチ」に次回からは御参加頂ければ嬉しいかぎりです。「エキシビジョンマッチ」はMISシリーズの上位入賞者やチャレンジレースの歴代優勝者が争うヒートです。また、今回参戦して頂いた小学生ドライバー達も1ヶ月〜2ヶ月前から比べるともの凄い上達ぶりです。子供特有の吸収の速さがあるのかと思いますが、小学生ドライバーのレベルの高さはWMLの一つの特徴でもあります。今回は参加されていませんが、ミニッツカップでジュニアで優勝したドライバーや、全く大人に引けをとらないニュータイプのような小学生ドライバーもおられます。いろんなドライバーの方々が活躍を見せるチャレンジレース、次回からは名前新たに「チャレンジCUP」として生まれ変わります。皆さんの多数の御参加をお待ち申しておりますので、宜しくお願い致します!