本領発揮!京都のエースドライバー、シリーズ2開幕戦完全制覇 / シリーズ2第1戦レース結果(その2決勝ヒート)

スーパーラップから6グループに振り分けられての予選ヒート、AグループからFグループまでが終了し、唯一Eグループのウエハラがポジションを落としたが、他のグループではポールポジションのマシンが2ヒートを征し、決勝Aメインへと駒を進めた。そしてフロントローには京都のエース、イソダと和歌山から参戦のツマキが並ぶ。そして3番手からはディフェンデングチャンピオンの童夢のタカハシ。また下位メインからも実力者がぞくぞくと発進し行く末が見えない・・・。

【決勝Gメイン】

グリッド
PP イツウ
2nd シミズ
3rd カタヤマ
4th エバ

ミスターアグレッシブ、イツウがPPから。カルソニックGTRシミズが2ndからトップを狙う。また2列目はカタヤマレーシングのカタヤマとエバラがチームプレイを見せるのか?4台中2台がFメインへ勝ち上がる。スタートが切られイツウとシミズが接触。序盤にトップに出たのは3番手スタートのカタヤマ。それに続くのはチームメイトのエバラと早くも1−2体制を築いた。イツウ、シミズもこの牙城を崩すべく攻めの走りを展開したいところだが、弱冠のミスがそれを許さない。結局レース終盤まで1−2体制を守ったカタヤマレーシングが逃げ切った。「チーム」というものをWMLにいたすべてのドライバーが考えるヒートとなった。上位メインを走るイツウはまさかのここでの敗退となる。1位カタヤマ、2位エバラ、3位イツウ、4位シミズ。

↑ARTA NSX イツウはまさかの敗退。

↑シミズのカルソニックGTRもカタヤマレーシングの牙城を崩すには至らなかった。

↑予選でダメージを負ったがエバラのサポートもありトップでチェッカー。

【決勝Fメイン】

グリッド
PP フユノ
2nd ミナミツジ
3rd キモト
4th ドイ
5th カタヤマ
6th エバ

Aメインスタートのツマキと同様、フロントローのフユノとミナミツジも和歌山からの参戦。2列目はスーパーラップでのミスが響いたEPSONのキモトとSC430ドイ。最後列は勝ち上がり組のカタヤマとエバラ。色とりどりのFメインがスタート。2ndのミナミツジがスタートで出遅れる。その隙をついたキモトがオープニングラップを征した。これに5番手スタートのカタヤマが続きキモトを追う。序盤にエバラはタイヤトラブルでリタイヤ。レースが中盤にさしかかったところで、キモトをかわしてカタヤマがトップに立つ。カタヤマのポルシェがキモトのNSXをパワーで圧倒しているようだ。しかし、フロントスポイラーにダメージを追っているカタヤマがややバランスを崩した隙に再びキモトがトップを取り戻し、その後カタヤマを完全にとらえたドイも2位へポジションアップ。レースの終盤、ペースを安定させたキモトが後続を完全に引き離した。そして注目の2番手争いはSC430ドイvsカタヤマの争い。テールtoノーズのバトルを征したのはカタヤマ。ドイは惜しくも3位に。4位にフユノ、5位には痛恨のスタートミスが最後までひびいたミナミツジ。エバラはリタイヤで6位。

↑フユノは4位で勝ち上がりならず・・・

↑SC430ドイ。惜しくも3位。

【決勝Eメイン】

グリッド
PP ニュウノヤ
2nd マトバ
3rd フジカワ
4th オノエ
5th キモト
6th カタヤマ

このメンバーを見て誰がEメインと?フロントローはニュウノヤとマトバが早くも火花を散らす。そして伏兵フジカワが3番手。4番手はファイター、オノエ。オノエは同レースでは後方から驚異の追い上げで優勝した経験をもつ。3列目は勝ち上がり組のキモトとカタヤマがスタートに賭ける。そしてスタートが切られた!PPのニュウノヤ、プレッシャー負けか?スタートでクラッシュ!抜け出したのはオノエだ!抜群のセンサーを発揮。更に2番手に付けたのは最後尾スタートのカタヤマ。3位にフジカワ、4位にキモト、マトバと続く。序盤、高速S字でキモトがフジカワをパスし3番手。更にダウンフォースに問題を抱えるポルシェのカタヤマがミス。ここをキモトがついて2番手へ。キモトはこのままオノエを追い上げるが、オノエのペースが速い。オノエは完全に独走の状態。2位キープで勝ち上がり可能だが、それはこのメンバーでは容易な事ではない事をキモトは十分理解していた。強烈な後方からのプレッシャーが!そう、京都最速伝説マトバ・・・・。中盤完全にキモトをとらえ、2位にポジションアップ!そしてトップのオノエがなんと単独ミス。マトバがトップに。そして終盤マトバ、オノエ、キモトの三つ巴の大バトルが展開。まさに格闘技といったバトル、オノエがクラッシュ、マトバもバランスを崩す。そしてEPSONキモトがトップでチェッカー、2位にマトバ、3泣にオノエ、4位に追い上げ届かずニュウノヤ、5位フジカワ、6位カタヤマ。順位とは関係なく至る所で大バトルが発生したEメインであった。

↑スタートでクラッシュ。PPニュウノヤは4位まで追い上げたが・・・。

↑今回GTRで参戦オノエ。NSXとは勝手が違った・・・。3泣となる。

【決勝Dメイン】

グリッド
PP コマツバラ
2nd ホンダ
3rd ハタヤマ
4th ヤマウチ
5th キモト
6th マトバ

PPのコマツバラ、最後尾のマトバはROCKST☆R童夢NSX。ホンダはARTA NSX。ヤマウチもNSX。キモトはエプソンNSX。この5台のNSXに対して、ハタヤマはコルベットで迎え撃つ。国産vsアメ車となったDメインがスタート。注目のオープニングラップはホンダがトップ、そしてアメリカンパワーのハタヤマは4コーナーでなんとクラッシュ。しかしトップのホンダもミスで後退。ヤマウチ、ハタヤマ、キモトのオーダー。トップのヤマウチがミスで後退しキモトがトップに!後方から追い上げたいホンダも苦しい展開を強いられている。中盤トップ争いはキモトとハタヤマに絞られた。ハタヤマがキモトを激しくプッシュ、テールtoノーズの展開だが、キモトがねじ伏せる気迫のコーナーリング。パワーでは弱冠NSXはコルベットに勝っている。ストレート区間ではハタヤマを置いていく。終盤には最後尾からコマツバラ、ヤマウチ、ホンダを交わし追い上げてきたマトバがハタヤマをロックオン!そしてファイナルラップコルベットに異変が!ここまでキモトとの激しい攻防戦、そしてマトバとのバトルでマシンの各部にストレスがかかっていたのか?5コーナー出口でコルベットがストップ。パーツ各部が散乱しマシンがバラバラに!マシンの選択は国産ではないにしても欧州車が良かったのかも知れない。英国のマクラーレン、イタリアのフェラーリなど同シリーズでは優勝を飾っている。そしてヒート結果は3度目の勝ち上がりでキモトがトップ。2位にマトバ、3位には不調に終わったホンダ。4位カタヤマレーシングのヤマウチ。5位にはハタヤマ、6位にコマツバラとなる。

↑ROCKST☆Rコマツバラは、ミスが重なる。

↑序盤トップに立ったヤマウチだったが4位に終わる。

↑マシンの信頼性もレースでは重要なファクターとなる。

【決勝Cメイン】

グリッド
PP タナ
2nd ヤダ
3rd ヒグチ
4th ホソミ
5th キモト
6th マトバ

フロントローはタナとヤダ。スタートでは何かが起こらずにはいられないといった状況だ。2列目ヒグチ、ホソミはじっくり行きたい。最後列は決勝すでに4ヒート目に突入のキモトと3ヒート目に突入のマトバ。マトバはキモトを追いかけ離さない。スタートが切られトップをタナが死守、しかしヤダも簡単には離れない。SC430のヤダが猛烈な攻撃をしかける。そしてヤダとタナがクラッシュ!タナはうまくリカバリーしトップをキープ。ヒグチが2位につける。ヤダは3位、キモトが4位、ホソミ、マトバと続く。2位のヒグチはトップのタナを追うがペース上げた代償に4コーナーでクラッシュ。変わってヤダが再び2位へ浮上。レース終盤には2番手争いに注目が集まる。ヤダvsヒグチのSC430同士のバトルはヒグチが征した。そして5番手のホソミはキモトを交わし4位へあがる。そしてここでチェッカー。1位にタナ、2位ヒグチ、3泣ヤダ、4位にホソミ、5位にマシンが力尽きたか?80ラップを走ったキモト。6位にマトバとなる。

↑80ラップを走行したキモト。EPSON NSXの耐久性は抜群だった。

↑黒いSC430。バトルで僚友ヒグチに敗れ、惜しくも3泣に・・。

↑トップを守りきったタナ。

【決勝Bメイン】

グリッド
PP ムラカミ
2nd ウエハラ
3rd イシムラ
4th キシイ
5th タナ
6th ヒグチ

Bメインは唯一25ラップで争われる。また勝ち上がり枠がこのヒートのみ1台となる最も過酷なヒート。PPムラカミはAメインの常連でランク3の実力者であり、マクラーレンのエースドライバーでおなじみ。フロントローを分けたのは大津からの参戦フェラーリのウエハラだ。スタートでムラカミの前に出て抑えきりたいところ。3番手からはイシムラが冷静に展開を見ている。4thのキシイも決勝用のセットアップが出来ているのか弱冠の不安要素はあるがスピードは申し分ない。最後列からは思惑は関係なくプッシュし続けるタナとヒグチ。Bメインがスタートし、序盤にイシムラがクラッシュ。PPのムラカミはスタートで出遅れ3番手。かわってウエハラがトップにたつ。それをヒグチが猛烈な勢いで追い上げる。そしてその背後でムラカミが高速S字で転倒するアクシデントが発生。大きく後退してしまう。そして中盤、ウエハラがミスをした隙をついてヒグチがついにトップに立った。2位にポジションをおとしたウエハラが再度ヒグチを追走しトップに戻りたいところ。そんなウエハラだが終盤にさしかかったところでまたしてもミスを発生し3番手を走行していたキシイに交わされてしまう。キシイはかなりのハイペースでの走行を続け追い上げてきている。そのままヒグチを追いかけるが安定感でヒグチがそれを上回り、追撃を凌いだ。そしてトップチェッカー!ヒグチ、キシイ、タナ、ウエハラ、ムラカミ、イシムラの順でゴール。ヒグチが再び勝ち上がりを決めた。前シリーズから徐々に調子を上げてきているヒグチ。Aメインでも良いところを見せたい。

↑惜しくも2位のキシイ。RAYBRIG NSX。かなりのスピードを見せた。

↑ウエハラはセッティングミスか?徐々にポジションを落としていく事に・・・

↑最後尾から過酷なBメインをトップで通過!強さをもつヒグチ。SC430のポテンシャルも高い。

【決勝Aメイン】

グリッド
PP イソダ
2nd ツマキ
3rd タカハシ
4th ハセガ
5th オグラ
6th ヒグチ

最終ヒート。フロントロー対決、アストンマーティンのイソダとフェラーリのツマキ。2列目は童夢タカハシとMATSUDAのハセガワ。ハセガワはCカーで参戦している。5thはクラリオンGTRオグラ。GTR勝利宣言をしているが、このグリッドからのスタートは微妙なところだ。最後尾はSC430のヒグチ。そしてAメインがスタートを切った。スタートを決めたのはPPのイソダ、そしてツマキがこれに続く。3rdスタートのタカハシは4コーナーでスピン。そして3位につけていたハセガワを最後尾スタートのヒグチがオーバーテイク!レース中盤で順位が落ち着き始めたころにはイソダが完全にマージンを形成している状態。2番手のツマキもイソダを追いかけるがイソダのペースが速い。オグラがクラッシュで後退し、3番手ヒグチもミスで後退。終盤更にイソダが後続を引き離しトップでチェッカーを受ける。ツマキはミスなく走りきり2位フィニッシュ。3位にハセガワ、4位にオグラ、5位ヒグチ、6位タカハシとなる。トップのイソダはこの開幕戦、一度もポジションを落とすことなく全セクションでトップの完全勝利。京都のエースドライバーの真の実力が発揮されたレースとなった。


↑MISシリーズ初参戦のツマキは大健闘の2位フィニッシュ!

↑GTR勝利宣言は不発に終わったクラリオンのオグラ。次戦に期待。

↑トップ3 イソダ、ツマキ、ハセガ

↑完全勝利。マシンは関係ない、イソダがドライブするならばそれが最速マシンとなる。

【レース最終順位】

1位 イソダ / アストンマーティン
2位 ツマキ / フェラーリ
3位 ハセガワ / チャージマツダ
4位 オグラ / クラリオンGTR
5位 ヒグチ / SC430
6位 タカハシ / ROCKST☆R童夢NSX
7位 キシイ / RAYBRIG NSX
8位 タナ / ARTA NSX
9位 ウエハラ / フェラーリ
10位 ムラカミ / マクラーレン

(参加31台)

【MISコメント】

開幕戦にご参加いただきまして有り難うございます。参加者の方々のおかげでシリーズ2を開始することができましたことを感謝しております。WMLの新しいレイアウトも第2戦をむかえるころには路面も出来上がっている事でしょうから、さらに熱いバトルを展開することになると思います。第2戦も宜しくお願い致します。