フロントセクションとリアセクションの珍しいリンクを発見。


先日の「京都最速トーナメント」にエントリーされたマシンの中に非常に珍しい構造を持ったマシンを発見。V4マウントを装備しているのでMMには違いないのですが、なんとTバーを使用していないとは・・・。Tバーが本来装着されているところがボールコネクトによってリンクされている状態。これを左右のトルクロッドで位置決めをしているという構造。ロール方向にはロールダンパーがバーティカルに設置されており、ピッチング方向にはもちろんピッチングダンパーがホリゾンタルに搭載されている。なんともすばらしい構造です。


↑美しい機能美の世界へ・・・。

【MISコメント】
理論的には従来のMR−02よりも確実に性能は勝る構造です。ピッチング方向とロール方向の動きのベクトルを完全に分けることに成功したマシンです。縦剛性と横剛性を別々にセットアップ出来る利点はどんなコースにも対応できる事を意味します。更に特筆したいのは、ロール時にリアタイヤが逆位相に変化する事です。これは簡単にいうと4WSシステムをも搭載していることになります。非常にすばらしい発想と、これを実際に作り上げた熱心さに脱帽です。現段階での戦闘力はやはり標準のMR−02に少し劣っているように見えます。これはズバリ重量と思われますが、素材の変更でクリアできる問題だと思います。アルミのパーツはカーボン製へ、そして金属のロッド系はチタニウム、又は樹脂製という具合に。残念な事にこういったパーツはワンオフとなるので非常に入手が困難で、高価なものになるとは思います。しかしながら、このようなアイデア満載のマシンが先頭を走る事をMISとしては期待しています。