ついに初優勝!M&Gカツヤが見せた王者の走り!(MISシリーズV第4戦レポート)

6月12日(土)はMISシリーズV第4戦の日。この日がついに来たと言うべきか・・・。名門チーム入りを果たし王者を獲得したM&GのカツヤはシリーズVに挑む。しかしカツヤはここまで勝利はない状態であった。彗星のごとく業界に現われたのは約1年前。実力の片鱗を見せながら急成長し今やその実力は誰もが認めるところ。シリーズ4ではついにチャンピオンに輝き、名実ともに京都ではカツヤの名を知らない者はいなくなる。そしてついにシリーズVでの第4戦、来るべき時が来たと言わんばかりの完全勝利を果たした。

↑参加台数のうち約20台以上が強豪ドライバーという関西で最も過酷なレース「MISシリーズV」
 今回のスポットはもちろんM&Gのエース「カツヤ」。カツヤの戦いぶりを振り返る!

スーパーラップ

O2レーシングのイツウから始まったこのセッション。イツウのタイムは7S74という好結果!さらに続々とアタックが続くが、今回のスーパーラップはこれまでのレースでは最もハイレベル!なんと2台を除き、すべてのマシンが7秒台という恐るべきセッションとなってしまった。その中でもトップ争いは7秒前半での争いとなった。カツヤはディフェンディングチャンピオン。最終のアタックとなる。そしてタイムは?なんと7S38という2番手のタイムを記録。セッションでの一番時計は離陸屋ことシライシ。シライシのタイムは7S27となる。またCRAZYCAT勢も好調で上位につける。

↑カツヤは2番手タイムを刻んだ。もちろん優勝を狙える位置だ。

↑圧倒的なパワーを武器にシライシは一番時計。シライシも今回からはLi−Feを搭載している。マシンバランスにやや苦しんでいるようだ。

予選ヒート

カツヤは予選BグループのPPからのスタート。Bグループと言えばCRAZYCATの司令塔シュウがセカンドグリッドにつけている。カツヤにとってもこれは強敵と言わざるを得ない。更に3番手には皇帝の血族E−PROJECTのタカハシもつけている。予選第1ヒートでは一瞬のすきを突かれカツヤは2位。シュウの先行を許してしまう。MISシリーズでは一瞬の油断はすぐさまポジションダウンにつながる。そして気を取り直しての第2ヒート。今度はシュウばかりではなくタカハシにもポジションを奪われ3位。いくらチャンピオンと言えども隙を見せると容赦なく強豪達が襲いかかる。しかしカツヤは冷静そのもの。決勝での秘策は?
また、他の予選グループのAグループではシライシとWMLの闘将タナがそれぞれ1位を獲得。CグループではCRAZYCATの切り込み隊長フジハシは両ヒートを完全制覇。他を寄せ付けない走りを披露した。更にDグループではセカンドグリッドから発進した新興チーム「スクーデリア大津」の最終兵器イヌイが圧倒的な実力。PPヒグチを両ヒートでかわし堂々のトップフィニッシュ。

↑予選CグループではCRAZYCATの強さが光る。スピード・安定感共に高次元でバランスさせる事がCRAZYCATのポリシー。フジハシはPPスタートから抜群の走りで両ヒートを征す!

↑初優勝を目論むのはカツヤに限らず!!WML闘将タナもAグループではスピードを発揮し第2ヒートを征した。このところRT WML勢の調子は総じて良い。

↑「人間トラクションコントロール」の異名をもつスクーデリアのイヌイはDグループを切り倒す!!これが実力と言わんばかりの走りで両ヒートを征した。

↑カツヤは2位と3位を獲得。決勝での戦い方はどうするのか?

決勝ヒート

決勝Aメインでは7番手を獲得したカツヤ。PPはCRAZYCATのフジハシ。セカンドにはシュウという結果。CRAZYCATがフロントローを独占!その後ろにはイヌイ、ヒグチ、タナ、ヤマダと続く。強豪がひしめきあう決勝Aメイン。ローリングラップから全車一斉に加速。オープニングラップから随所でドッグファイトが発生。トップにシュウ、2位イヌイ、そしてフジハシとオーダーで序盤戦を迎えた。後方ではオグラが転倒リタイヤ。そして中盤ではLi-Fe搭載車のドライブに苦しむシライシがミスで転倒リタイヤ。やはりニッケル水素のようにはいかないようだ。更E−PROJECTのタカハシは駆動系トラブルでスローダウンし炎上するアクシデント。中盤からは周回遅れも発生し混戦が混戦をよぶ!そしてなんとこれに乗じてカツヤがトップに立っている。カツヤはこの混戦を予想し、予選ではタイヤを温存していたようだ。2番手にはシュウ。カツヤの後塵を拝してしまったが、ペースはいい。3番手にはカツヤの僚友ホソミ、更にフジハシと続き、京都の名門アカデミー「M&G」VS伝統のレーシングガレージ「CRAZYCAT」の全面対決となる。2番手シュウのフロントバンパーはカツヤのテールと接触しているかのような接近戦。しかしカツヤも一歩も引かない。15ラップにも及んだ世紀の大バトルはカツヤが堂々の逃げ切り!ついに初優勝を手にしたのであった。3番手争いはフジハシがホソミをかわし、CRAZYCATが一矢報いる形となった。

↑息をのむトップ争いを演じたカツヤとシュウ!カツヤが逃げ切った!

↑トップ3!カツヤ、シュウ、フジハシの3台。

↑チャンピオンナンバー「1」をつけるカツヤの跳ね馬。「これが横綱相撲だよ」とコメントを残した。

↑まだまだ初優勝の可能性を残すドライバーは山ほどいるMISシリーズ。フジハシもまたその一人であり、関係者の中では最も近いところにいると噂されている。

最終レース結果

1位 カツヤ  M&G
2位 シュウ  CRAZYCAT
3位 フジハシ CRAZYCAT
4位 ホソミ  M&G
5位 ヒグチ  TECHNICALWORKS TUNED BY S
6位 ハタヤマ RT WML
7位 イヌイ  SCUDERIA OTSU
8位 タカハシ E-PROJECT
9位 シライシ TECHNICALWORKS TUNED BY S
10位 タナ   RT WML
11位 オグラ  M&G
12位 ヤマダ  RT ILLUSION
13位 オノエ  O2 RACING
14位 オオタニ E-PROJECT
15位 キモト  E-PROJECT
16位 フカダ  SCUDRIA OTSU
17位 キシイ  O2 RACING
18位 ヤダ   TECHNICALWORKS TUNED BY S
19位 ハセガワ CRAZYCAT
20位 オカダ  RT WML
21位 フジカワ E-PROJECT
22位 ムラカミ TECHNICALWORKS TUNED BY S
23位 カタヤマ RT ROHASU
24位 ドヒ   RT WML
25位 イツウ  O2 RACING