シリーズで主導権を握るマシンは?
テクニカルワークスのプロフェッサーヤダやCRAZYCATの切り込み隊長フジハシなどが愛機と認めるSC430。シリーズの主流は現在HONDAーNSXであるが、NSXに比べ軽量であることと、旋回性能で若干優れている事からSC430を選択しているようだ。
プロフェッサーヤダのコメントでは「やはりSC430の旋回性能は抜群。ターン2〜3や高速S字などの切り返し区間ではNSXとは別次元の運動性能を発揮する。全体的な軽量化がそれを可能にしている」
「SC430とNSXの中間的なものがZである。またR35GTRは全く別の方向性のマシンだ」
E−PROJECTの皇帝キモトはSC430をドライブしていたが、NSXにマシンチェンジしている。
「高速コーナーでの安定感と、リアトラクションではNSXが優る。回頭性ではSC430が上だが、選択はドライバーの好みにもよるだろう。どちらにせよマシンの特徴を掴み、長所を引き出し短所を補うのが我々ドライバーの役目である事は言うまでもない。」
英国テストから帰国したタカハシもNSXを選択しているドライバーの一人。他のマシンは基本的にドライブしないまさにNSXをドライブする為のドライバーと言ってもいいだろう。
「国内では軽量化とパワーが現在のキーワードとなっているようだが、欧州では既にそのソリューションは古い。これから取り組んでいかなければならないのはエアロダイナミクスの開発だろう・・・。」
空力には様々なアプローチがありパーツがある。パワー競争のような明確な数値で計算されるものではないだけに、最も奥が深い分野である。「天才」「奇才」と言われる人物のみが踏み込んだ領域である。