KYOSHO MISシリーズV開幕戦、シングルゼッケンドライバー達の活躍

白熱した戦いで始まったシリーズ5開幕戦。シリーズ4上位ランカー、すなわちシングゼッケンドライバー達の活躍はいかに?

↑MISシリーズでは指定ゼッケンというレギュレーションがある。これはシリーズランキング9位までにランクインしたドライバー達が次シリーズでマシンに搭載するゼッケンである。シリーズチャンピオン「1」〜ランキング9位「9」までは毎レースで指定ゼッケンを車両に搭載する。シングルゼッケンを搭載したマシンには毎シリーズでハンディが宣告される仕組みだ。シリーズ5ではスーパーラップにおいて各車2ラップの計測を行うが上記のドライバーに与えられるのは1ラップのみのアタック。冷えたタイヤで1ラップ目からベストラインをトレースする技術が必要とされる。MISでのシングルゼッケンは赤ベースに白のナンバー表記となっている。シングルゼッケンドライバーに要求されるのは「クリーンなバトル」「レースでの強さ」これを踏まえた上での最終フィニッシュ順位だ。ただ「速い」だけでは決して獲得する事は出来ない指定ゼッケンを目指し戦うのがMISシリーズの醍醐味と言ってもよいかもしれない・・・。

↑こちらは通常のゼッケン。「1」が装着されている。オートスケールや自作のカラーリング等々・・・実際のGTカーに忠実に作成された物だ。

↑同じナンバー「1」でも、その意味合いは全く異なる。赤ベースに白字のカーナンバー「1」。まぎれもなくMISシリーズでのチャンピオンマシンを意味する。誰よりもマシンコントロールに長け、数々の激戦を勝ち抜いてきた強さの証明。また総てのドライバーのお手本となるレースをする事を義務付けられたマシンという事だ。

開幕戦の戦績は?

2位のシュウからタカハシ、カツヤ、ムラカミ、サノ、ホソミまで、2位から7位まで。さらに9位オグラと実にトップ10に7台が入賞している。さらに、3位タカハシ、4位カツヤ、5位ムラカミはスーパーラップでの順位は18位、15位、12位という順位。序盤でのアクシデントを予選〜決勝にわたって確実に挽回してくるレースでの強さを発揮している。第2戦ではどのような活躍を見せるのか?

↑上位ランカーに割って入ったRT WMLのハタヤマ。予選ではナンバー「3」をつけるCRAZYCATのシュウを捉え見事にオーバーテイク!しかし指定ゼッケンを獲得するには、毎レースで活躍する安定性も必要だ!第2戦にも期待!!

↑サーキットで「最もプロフェッショナルに戦うドライバー」として自他共に認められるのはCRAZYCATの司令塔を務めるシュウ。予選では転倒のアクシデントにより一時心配されたが、決勝では見事に路面にマシンをあわせてきたところは流石である。

↑マシンの限界を超えたドライブ?それを可能にするのはE−PROJECTのタカハシをおいて他にはいないだろう・・・。ヨーロッパスタイルのタカハシの走りは他とは全く異なるアプローチだ。とにかくコーナー脱出速度が速い。開幕戦での不調の原因は動力にあったようだ。なんとMAX回転数27000回転という事が判明したようだ。しかし終わってみれば3位に入賞するあたりは第2戦からの好調ぶりがうかがえる。原因追究に協力したのはなんとテクニカルワークスと言われている。

Li−Fe以上の出力を記録したシライシのニッケル水素搭載マシン。さらにLi−Fe車に対して圧倒的なマシンバランスとも相まって有利にレースを進め独壇場とした開幕戦での勝利。バッテリーに関して誰よりも精通するシライシならではの戦略であったが、見事に遂行するあたりは流石というところだ。シングゼッケンを抑えての勝利には十分な価値がある。このままシリーズを逃げ切ることが出来るか?