冬期合同テスト速報

この日も朝早くから合同テストが行われるWMLサーキット。店開きが速かったのは「E−PROJECT」「TECHNICALWORKS」の面々。この日はMISチャレンジCUPが開催される為、レース用マシンのセットアップ作業も並行して進められていた。また、冬期テストの初期段階での成果と現状の位置の把握の為、併催イベントのエキシビジョンマッチに参戦するドライバーはそちらのセットアップ作業も行う。エキシビジョンマッチはMISシリーズ4に対する前哨戦の意味を含める興味深いレースとなるだろう。午後から夕方にかけてほぼすべてのチームがテストに参加し互いに探りを入れる水面下での争いが始まっていた。


↑KRCエバラのピット前。慌ただしく機材が散乱しているわけではない。機能美を追求した結果である。
エバラコメント
今日のプログラムはほぼ完了し良い結果も出ている。明日は引き続き新規加入のマトバがプログラムを引き継ぐ予定。シリーズ4ではKRCの復活劇を見る事ができるはずだ



↑初音レーシングオオタニのピットはややこじんまりとしている。エースドライバーとしての自覚が目覚め始めたオオタニはチャレンジCUPに参戦する為、2台のマシンをセットアップしている。
チャレンジCUP用のマシンセットアップは良いバランスを施す事が出来ている。タイヤ評価も問題なく進んでいるので、今日は勝てるはずだ


↑TECHNICALWORKS勢ヒグチ(左)とムラカミ(右)のピット前。現在絶好調をキープするヒグチはMR−015も好調の様子。そしてムラカミは失意の1月2日の事件からの立ち直りを見せ、今年WMLを初走行。ムラカミは新たな設備の導入を検討中とのこと。
ムラカミコメント
我々は方向性としては間違ってはいない。現状では間違いなくトップレベルにはいるはずだが、O2レーシングにはやや遅れをとっていると考えている。O2レーシングがどんな状態での走行をしているのかはわからないが、おそらく出力系のアップデートが必要と思われる。残り2週間でこの差を埋めるべくさらなるプログラムを進行中だ。新たなアイテムが必要になるかも知れない。

ヒグチコメント
O2レーシングが現状では一歩先を行っているね。今日のエキシビジョンマッチではある程度の自分の今居るポジションがわかると思うよ。ベストを尽くして走るだけさ。それにまだ2週間あるしね


↑O2 TAKEOFF RACINGキシイのピット前。この日の最速はキシイであった。トップスピード、コーナーリング共に他の追従を許さないペースを発揮している。イツウは怪我をおしてのテストプログラムの進行になるが・・・。
キシイコメント
開幕戦では今日の位置関係で行けるとは考えていない。まだ2週間あるからね。テクニカルワークスやE−PROJECTがこのままのはずはないと考えている。必ず我々の前に立ちはだかる強敵となるだろう。トップチームというのはそういうものだ。


↑E−PROJECTのフジカワ(左)と皇帝キモト(右)のピット。フジカワはチャレンジCUP用のインプレッサをテスト。上々の感触をつかめているようだ。皇帝キモトはR32GTRでの参戦となる為、そちらのテスト、また京商からのテストプログラムの実行とシリーズ第3戦以降解禁となるLI−FE搭載車のテストなどなど、多忙な一日を過ごす。またオグラは夕方からのテスト開始となったが、こちらは問題なしいつものように路面に張り付く走りを披露していた。
オグラコメント
現状ではO2レーシングに若干水をあけられている。今日の我々のライバルはテクニカルワークスとなるだろう。しかし今はあわてる時期ではない。シーズンオフの期間ではトップ3に位置していれば問題はない
キモトコメント
すべてにおいてノープロブレム。残り2週間でO2の前に出られることは必然である。追われる立場よりも追う立場が圧倒的に有利な事はご存じかと思う。チェックメイト・・・この言葉を2週間後、私の口から聞けるはずだ。


新たな機材の導入も予定されているE−PROJECTは要注意だ!