コーナーリングマシン「TAKATA童夢NSX」

MR−02RMでありながら圧倒的なコーナーリングスピードを誇る「TAKATA童夢NSX」。ドライバーのタカハシのコントローラーのセッティングはどうなっているのか?

大前提としての前後バランスですが、フロントタイヤはFL30、リアタイヤはHG20ワイドとなります。

スロットル系のセッティング

ハイポイント : 80
スロットルパンチ : 最大
スロットルブレーキ: 98
ブレーキパンチ : 最大
スロットルトリム : B24

※スロットル系統の一番の特徴はトリムである。バック側に24というと全く転がらない数値と言える。
フルブレーキング以外に複合コーナーなどで、姿勢を乱さずにフロントに荷重を移したい時にはスロットルをオフにする事によってB24のブレーキングが可能になる。またバトル中に前のマシンとの間をとるのにも適している。さらに長く旋回するコーナーではアクセルを細かくオフすることでアンダーを消しながら旋回する事が可能になる。2つの強さのブレーキングを行う為のセッティングです。

ステアリング系のセッティング

ステアリングトラベル : 28
その他 : すべてそのまま

※トラベル(舵角)は予想以上に少ない事がわかる。
ステアリングは切れば切るほどマシンの加速性能の邪魔をするものです。レーシングカーというのは、何もステアリングを切ることで曲がっていくわけではないのです。フロントはコーナー入り口のきっかけを作るのみで、そのあとはリアタイヤの蹴り出しとGフォースの釣り合いでマシンは旋回していきます。コーナー出口ではステアを切らない事が加速性能を引き出す秘訣です。

まとめ

「速く走る」とは漠然とした言い方ですが、いったいどういう事なのか?
・どれだけ早くマシンの向きをコーナー出口に向けてステアリングを切らずに加速できるか。
・そのマシンの向きを変える作業をどれだけ短時間に行えるか。
リアタイヤの駆動をスライドさせずに、どれだけ路面に伝えられるか。

上記の3点と走行ラインのミックスによって速さが決まります。そしてそのラインとは?
・高速コーナーではどれだけ舵角を少なくして速度を保てるか?
・走る距離をどれだけ短い距離に出来るか?
ラインどりとは上記の2点が基本となり、プラス次のセクションに向けてアレンジをしていく事です。次がストレート区間であれば、入り口のアベレージ速度を少し犠牲にしても立ち上がりをスムーズにさせるラインとなるでしょうし、それはギア比や自分のマシンの持つパワーによっても少々味付けが必要です。
フロントタイヤとは抵抗ですので、減速する時にステアを切り、加速では切らないのが理想と言えます。その追求がマシンのセッティングであると言えます。

コントローラーのセッティングとしては減速時のみステアリングが反応を示し、スロットルオン時には安定するセッティングですので、比較的初心者の方にも扱い易く、すぐにある程度のラップタイムで走れると思います。