大接戦!第2戦はプラクティスからヒートアップ!/MISシリーズ3第2戦レースレポート(予選編)

10月31日(土)京都WEST MINI−Z LINKで開催されたMISシリーズ3の第2戦。各チーム、各ドライバーの実力がここにきて非常に接近してきている状況。この日のプラクティスはこれまでにない白熱したものとなり、その熱気をそのままにレースは開始される!!

参戦チームは次の通り。
北大阪エリア : RT MIS JAPAN
南大阪エリア : TECHNICALWORKS RT
大阪中央エリア: KRC
京都エリア  : RT WML
京都エリア  : O2 RACING
中京エリア  : LightHouses
英国     : RT MIS EURO
どのチームもそれぞれのエリアを代表する強豪ドライバー達の集団。レース結果はどのように収束するのか見当はつかない!

【スーパーラップ】

トップバッターはTWのヤダ。新型SC430でのアタックは12S17とミスにミスを重ねる結果。これに続いたナカムラも20S91とやや参考には乏しいスタートとなる。しかしここは皇帝キモトがEPSON NSXで一蹴する。タイムは9S17とまずまず。これをターゲットタイムとして各ドライバーのアタックが続く。TWのヒグチが9S29とキモトに肉薄するも続くハセガワのアタックは8S98をたたき出した。ハセガワはMR−03V4仕様+ジャイロセンサーを装備するハイテクデバイスのマシンを駆る。そして中盤ではTWのフジハシ、LHのミズノが9S10、9S12とまとめてくる。さらに続くLHのイソベは9S07とタイムを刻み後半へ突入。後半はシングルゼッケンドライバーのアタックとなる。そんな中でタイムを加算されていない2名のドライバー、ホンダとムラカミは8S82と8S75ときっちりとタイムを記録し予選での上位グリッドを獲得した。

1位 ムラカミ RT MIS JAPAN   8S75
2位 ホンダ  RT WML         8S82
3位 ハセガワ                8S98
4位 イソベ  LightHouses    9S07
5位 フジハシ TECHNICALWORKS 9S10

【予選ヒート】

ローリングスタートで開始される予選ヒートは8ラップを2ヒート戦う。決勝のグリッドを決める重要なセクションだ。
(Aグループグリッド)
PP ムラカミ
2nd フジハシ
3rd キモト
4th エバ
5th タナ
6th タカハシ
7th ナカムラ
第1ヒートはローリングからいっきに抜け出たムラカミが危なげなくまとめ上げトップチェッカー。そして2位には序盤にフジハシをかわしたキモト。皇帝ぶりを発揮する。MIS JAPANが上位を独占した。3位にはフジハシ、4位には6番手スタートのタカハシ。5位にKRCエバラ。エバラは終盤にタカハシを交わしたがファイナルラップの最終コーナーで再びタカハシにインに並ばれ2cmの差で5位となった。6位ナカムラ、7位にはタナとなる。
続いて第2ヒート。若干隊列の乱れがあったローリングは2周目でスタートされる。オープニングラップから混戦となったが、抜け出したのはムラカミとタカハシの2名。トップ争いは完全に2台に絞られたが、ここはムラカミがなんとか逃げ切りトップフィニッシュ。2位タカハシ、3位には何とか追いあげたタナが入る。4位フジハシ、5位エバラ、6位には混戦に埋もれたキモト。7位にナカムラとなる。

第2ヒートではタカハシの猛追を受けたが何とか逃げ切り両ヒートでトップを獲得したミスターMISムラカミ。

↑キモトは第1ヒートでムラカミに続き2位フィニッシュ。1−2体制だ。

↑タカハシは第2ヒートでトップムラカミにプレッシャーを与え続けたがムラカミは乱れなかった。


(Bグループグリッド)
PP ホンダ
2nd オグラ
3rd イソダ
4th ドヒ
5th Sイシ
6th ヤマウチ
全車がきれいにスタートを決めた第1ヒート。トップ争いはホンダ・イソダ・オグラの3台がいっきに後続を引き離す展開。中盤イソダは6コーナーでクラッシュし後退。ホンダVSオグラの一騎打ちとなる。しかし終盤でオグラがイソダと同じく6コーナーでクラッシュ。ホンダがトップでフィニッシュする。2位オグラ、3位にSイシ、4位イソダ、5位ヤマウチ、6位ドヒとなる。
第2ヒートは4番手スタートのドヒがスタートでスピン。序盤ではSイシが3コーナーで転倒。ホンダは高速Sで転倒とアクシデントが目立つ。中盤でややポジションが落ち着きトップにオグラ、2位イソダ、Sイシと続く。オグラが終盤マージンを確保しそのままフィニッシュ。イソダもSイシの追撃を振り切り2位。Sイシ3位、4位にはヤマウチ、5位ホンダ、6位ドヒとなる。

↑第1ヒートはホンダがトップフィニッシュ。高い次元の走りをいきなり見せつけた。

↑第2ヒートでオグラは実力を発揮。後続を引き離しフィニッシュ。

↑イソダは2位、4位という結果を残しまずまずだが、決勝はBメインぐらいからになりそうだ。


(Cグループグリッド)
PP ハセガ
2nd ミズノ兄
3rd ヒグチ
4th ナガサカ
5th シミズ
6th ハタヤマ
第1ヒートのスタートはポジションを守ったハセガワがトップ、そして2番手にはLHのミズノがつける。更に3番手にはヒグチを交わしたLHのナガサカとなりハセガワをLHの2台が追いかける展開だ。ミズノはハセガワの背後にぴたりとつきチャンスをうかがう。しかし高速Sでミズノはリアをスライドさせてしまう。この失速に後続のナガサカが接触しクラッシュ。ミズノもポジションをダウン。代わってヒグチが2位に浮上する。楽になったハセガワがこの後ミスなく走りきってトップチェッカー。2位ヒグチ、3位ナガサカ、4位ミズノ兄、5位ハタヤマ、6位にシミズとなる。
つづいて第2ヒート。ヒグチが2コーナーでクラッシュ。PPハセガワもミスで大きく後退。抜け出したのはLHのミズノとナガサカ。この2台でのトップ争いとなる。チーム員同士のバトルでお互いの手の内を知る者同士。ナガサカがミズノの背後でプレッシャーをかける。そしてミズノは最終コーナーでクラッシュしてしまう。4番手スタートのナガサカが中盤でついにトップに立った。さらにミズノはペースを安定させ徐々にミズノとの差を広げていく。して難なくトップでフィニッシュ。2位ミズノ、3位ヒグチ、4位ハタヤマ、5位ハセガワ、6位シミズとなった。

↑ハセガワのSC430はハイテク装備。ジャイロセンサーを搭載する。電子制御でドライビングのサポートをしてくれるアイテムだ。第1ヒートではポジションを守りトップでフィニッシュした。

↑第2ヒートではチーム員同士のバトルを征し見事トップチェッカー。ライトハウスのナガサカはプラクティスから速さを発揮していただけに決勝でも期待がもてる。

↑両ヒートでトップ争いを演じたライトハウスのミズノ兄。2位と4位を獲得し予選総合ポイントで6となる。決勝はBメインくらいからのスタートとなりそうだ。

(Dグループグリッド)
PP イソベ
2nd カツヤ
3rd マトバ
4th キシイ
5th ヤダ
6th クハラ
7th イシムラ
第1ヒート、オープニングラップで3コーナー・4コーナー間で多重クラッシュ発生。ここをいち早くリカバリーしたのは5番手スタートのヤダ。序盤でのオーダーはヤダ・カツヤ・イソベ・イシムラと続く。4番手のイシムラが中盤で3番手のLHのイソベをストレートエンドで並びオーバーテイク。さらにイシムラはカツヤの背後に迫る。トップのヤダは新型SC430を快調に飛ばしリードを広げる。2番手争いのカツヤVSイシムラはバンパーtoバンパーの超接近戦。そしてファイナルラップ、ヤダがマージンをキープし1位でフィニッシュ。2位には何とか守り切ったカツヤ、3位イシムラ、4位イソベ、5位キシイ、6位マトバ、7位クハラとなる。
第2ヒートは全車がミスなくスタートし7台が数珠つなぎ状態。非常に緊迫した空気が流れるなかでそれぞれのマシンが動きを見せ始める。そんな矢先、4番手を走行していた人気のキシイが高速Sでスピン!さらに中盤にはいるとマトバが高速Sで転倒する。ここでトップに立ったのはLHのイソベだ。2位カツヤがトップのイソベを追うが3番手につけているヤダが背後に迫ってくる展開。カツヤもトップのイソベを追い切れないか?ペースがやや上がらない。そしてイソベがポジションを守りきりトップでフィニッシュ。2位カツヤ、3位ヤダ、4位にはクハラ、5位にキシイ、6位イシムラ、7位マトバとなる。

↑さすがテクニカルワークス。第1ヒートを征したヤダの新型SC430はシャーシはMR−03を採用している。開発の速さでも一歩先をいくチームだ。絶対的指導者であるヤダのドライビングに注目したい。

↑またしてもライトハウスがトップフィニッシュ。イソベもまたプラクティスではトップクラスのスピードを見せていた。

↑トップフィニッシュはならなかったが両ヒートを2位で通過したカツヤ。うまくまとめ上げた予選ヒートとなった。タイヤも決勝にむけて温存しながらのドライビング。常に先を見据えて戦う事を覚えた天才カツヤ。的場塾に入塾した成果が早くも現われている。

【MISコメント】

今回はプラクティスから非常にヒートアップしたレースでした。というのも各ドライバーの方々のラップタイムが非常に接近している状態で誰がトップを走ってもおかしくないといった感じです。予選ヒートは各チームの戦略どおりにコマを進める事ができたのか?決勝ヒートではどのようなバトルが展開されるのか?決勝レポートはこの後すぐ!乞うご期待ください!