シリーズ2はSC430強し!TOYOTAが本領発揮か? / MISシリーズ2第4戦レースレポート(予選編)

皆様お世話になっております。第4戦にご参加いただきましてまことにありがとうございます。(以下レポート敬称略)

【MISシリーズ2第4戦 featurig SONY PlayStationPortable


後半戦に突入!ドッグファイトはますます盛り上がりを見せるMISシリーズ2!今回は地元京都勢、大津勢、尼崎勢とそして遠方からは中京勢の愛知ライトハウスからの参戦とエリアが様々になってきた様子。全33名の有力ドライバー達。それぞれの地元を代表するドライバーが凌ぎを削りあう展開に注目だ!また今回は恒例のシリーズ4戦目のスーパーラップ景品レース。1ラップのみの一発勝負で景品を手にするのはどのドライバーか?

【スーパーラップ】

今回のスーパーラップはそれ自体に景品がかかったアタックとなる為、意気込みもまた格別だ。アタックのトップバッターはいわゆる始球式の要素も兼ねてWML店長のハタヤマ(RT WML)からとなる。トップバッターのハタヤマが攻める!コルベットで限界まで攻め込む!そしてタイムは?9秒10!いきなり予想されたトップタイムをたたき出す!このタイムにハタヤマは歓喜の雄たけび!そして続々とアタックが続けられるが9秒中盤が続きタイムを更新できない!京都最速伝説マトバのアタックも9秒17と一歩届かない。そしてプラクティスからスピードを見せていたミズノ(ライトハウス)のアタックは9秒26!一歩届かなかったがWML走行初日ということを考えれば驚異的なタイムだ。どうやらこれはハタヤマの風が吹いているのかと皆が思った瞬間の出来事!タイム更新9秒01!!ドライバーは大津からの参戦、TAKATA童夢NSXを駆るクハラだ!クハラは今週行われたWML主催のWEEKDAYトロフィーでも優勝、そして先日のMISチャレンジレースでも優勝というただ今快進撃を見せる実力派ドライバーだ!さあこうなると残された道は8秒台に突入するのみとなり、残ったドライバーには非常に苦しい展開だ!そしてファイターオノエ(RT MIS)のアタック!これも速い。ほとんどミスなくまとめた。しかし9秒09とコンマ1秒の大きさを痛感!さらにこの後はタイム加算対象ドライバーのアタックとなる。コンマ1秒を争うスーパーラップでタイム加算は非常に厳しいレギュレーション、もはやここまで・・・。結局タイム更新ならず!一番時計はTAKATA童夢NSXのクハラのものとなる。トップスピード、そしてコーナーリング、どちらをとっても申し分ないアタックに各ドライバーも納得の様子。

↑次世代最速男クハラがNSXを見事に操り一番時計賞!景品のPSPを手にする!しかしレースはここでは終わらないパーフェクトウィンを目指す!

【予選ヒート 各グループ8ラップ×2ヒート】

Aグループ
(グリッド)
PP クハラ
2nd キシイ
3rd ムラカミ(RT MIS)
4th シュンパパ(初音レーシング)
5th オグラ
6th カタヤマ(KRC)

PPはもちろん一番時計のクハラが君臨!2番手からは今回SC430で参戦の人気ドライバーのキシイ、3番手ミスターMISムラカミ、ムラカミは今回からは次シリーズに向けてのSC430の実戦テストを兼ねる。4番手は尼タムからの参戦、初音レーシングのエースドライバーのシュンパパGTR。5番手からはクラリオンのオグラ、6番手からはKRC代表のカタヤマ、ニューマシンFXXbyKRC。予選Aグループの第1ヒートがスタート!スタートでキシイがクラッシュ。抜け出したのはオグラだ!スタートの混戦から抜け出したオグラが2位浮上する。そしてトップのクハラの背後に張り付いている!ドッグファイトがいきなり開始され今日のレースが間違いなく熱い戦いとなることを連想させる。オグラは冷静にクハラの背後でチャンスをうかがう。しかしクハラも一番時計の意地を見せる!簡単にはやらせない!そして気迫の走りでトップフィニッシュ!オグラ2位。ムラカミが3位、4位に後続が混戦となったところから一歩抜け出したカタヤマ。5位にシュンパパ、6位にキシイとなる。そして間髪いれずに第2ヒートがスタートされる!スタートでまたもやキシイがクラッシュ!場外へ飛び出すアクシデント!見事にスタートを決めたのはPPクハラだ。クハラとしても第1ヒートでのオグラのペースは気になるところ。先手から一気に後続を引き離したい。中盤にオグラとムラカミが接触!そしてシュンパパも6コーナーでクラッシュ!こうなるとクハラは楽な展開だ!終盤でもペースを緩めることなく一気にゴールへ向かう!オグラとムラカミが再度バトルを展開している。2位争いだ!そしてクハラは無事にトップでチェッカー。2位争いはオグラが征し、ムラカミは3位、4位にカタヤマ、5位シュンパパ、6位に序盤で大きく遅れてしまったキシイとなる。この時点でクハラはAグループの両ヒートを征し決勝AメインのPPを獲得。MISシリーズ初優勝への期待が高まる!

↑完璧に予選を征したTAKATA童夢NSXのクハラ。次世代最速男は実力十分のドライバーだ!

↑クハラの気迫VSオグラの集中力の大バトルを予選から演じた。クラリオンのオグラは是が非でもGTRを優勝させる気だ!

Bグループ
(グリッド)
PP オノエ(RT MIS)
2nd フジハシ
3rd イツウ
4th タナ(RT WML)
5th ヒグチ(ヤダ研究所)
6th サトウツバサ

ファイターオノエがPPから発進する。2番手からは大津から参戦のフジハシ、名車EPSON NSX05を駆る!3番手はミスターアグレッシブ、ARTAのイツウ、4番手はWMLの闘将タナ、そして5番手に有力チームの一員、ヤダ研究所のヒグチ、6番手は初参戦のサトウツバサ!さあ第1ヒートがローリングからスタート!オノエが抜群のスタートを決める!しかし2番手にタナが浮上、オノエとのバトルに持ち込む!バトル上等の2人が序盤から熱い!タナの左右からの攻撃的な揺さぶり!しかしそれをねじ伏せるファイターオノエの強気なコーナーリング!どちらがトップを獲るのか!やるかやられるかの激化状態!そして中盤そこにバックマーカーが現れる。もはや綺麗に追い越しなどと言ってられない2人。運を天に任せフルスロットル!左からオノエが、右からタナが!そして決着はオノエがバックマーカー接触!タナがトップに浮上!オノエは2位に。そしてそのままの勢いでタナがフィニッシュ!オノエ2位、3位には一定距離をたもって冷静にイツウが。4位にフジハシ、5位にはミスでペースを安定させられなかったヒグチ。6位にサトウツバサとなる。
そして第2ヒートがスタート!オノエがホールショット!今回はオノエは後続にまったく隙を与えない。オープニングラップから気迫の走りで一気に後続を引き離し独走態勢!タナもペースを上げたいが3番手に甘んじている。2番手にはヒグチがつける。後方ではイツウ、フジハシと続くがそれぞれミスもありペースが上がらない。各車のペースが安定したころにはトップのオノエははるか彼方へ。オノエが大差でトップチェッカー。ヒグチが2位、タナは3泣。4位にフジハシ、5位イツウ、6位サトウツバサとなる。

↑ファイターオノエに2度同じ作戦は通用しない。第2ヒートはぶっちぎりのトップフィニッシュ!

↑闘将タナ。第2ヒートでもオノエを捕らえたかったが・・・。

↑第2ヒートで2位を獲得したヒグチ。今回はフェラーリで参戦だ!

Cグループ
(グリッド)
PP ハタヤマ(RT WML)
2nd ニュウノヤ
3rd ヤダ(ヤダ研究所)
4th ハヤシ(ライトハウス
5th イソダ
6th クサカベ

スーパーラップで涙を呑んだ意気消沈のハタヤマがPP、気持ちを切り替えて行きたいところだ。2番手からはNSXニュウノヤ、3番手はプロフェッサーヤダSC430、4番手はMOTUL GTRハヤシ中京からの参戦。5番手はただ今ランキングトップの京都のエースイソダ、今回はGTRで参戦。6番手はF575でお馴染みのクサカベ。第1ヒートがスタート!綺麗なスタートでノークラッシュで全車1〜2コーナーを抜けていく。序盤でクラッシュが発生、6コーナーでハヤシだ。そして続いて高速Sでヤダも単独クラッシュ。そしてニュウノヤがハタヤマを見事にパスしトップに浮上する。ニュウノヤが徐々にハタヤマを引き離していく。何とか追い上げたいハタヤマだが予想以上にニュウノヤのペースが速い。そしてファイナルラップ、ニュウノヤが4コーナーでなんと転倒。レースはこれだからわからない。ハタヤマがトップに再度浮上しフィニッシュ。そして冷静な走りで淡々と順位を上げてきたイソダが2位でフィニッシュ。ニュウノヤが3位、4位にヤダ、5位にクサカベ、6位にハヤシとなる。
第2ヒートがスタート!このヒートも綺麗なスタート。しかしその直後からハタヤマ、ヤダ、ニュウノヤの3台によるトップ争いが勃発!今回のレースは予選ヒートにもかかわらず何故か大バトルが多い。タイム加算ドライバーが増えてきた影響かもしれない。2番手につけるヤダがストレートエンドでハタヤマのインにマシンをねじ込んだ!鬼神の走りでトップに躍り出たヤダだったが直後の6コーナーでミスをしてしまう。再びハタヤマがトップに返り咲いた!その後ろでは2台のバトルの隙をうかがうニュウノヤ、終盤待ってましたといわんばかりの展開。ハタヤマが最終コーナーでミス、その隙を突いてヤダがまたもトップ、そしてニュウノヤもここぞとばかりにハタヤマをパス!2位に浮上!そしてヤダがトップでフィニッシュ。ニュウノヤが2位、ハタヤマが3位、4位にハヤシ、イソダ5位、6位にクサカベとなる。

↑第1ヒートはトップ。第2ヒートでは3位にポジションをおとしたハタヤマ。

↑ハヤシは6位と4位を獲得。予選でコースの感覚を得ることができたか?

↑第2ヒートでアグレッシブなオーバーテイクを見せたプロフェッサーヤダ。出力でコルベットを大きく上回る。

Dグループ
(グリッド)
PP マトバ(的場塾)
2nd ナガサカ(ライトハウス
3rd イソベ(ライトハウス
4th キモト(RT MIS)
5th フジカワ

PPからは言わずと知れた男、京都最速伝説マトバ。そして2番手はライトハウスから参戦のカルソニックGTRのナガサカ。ナガサカはプラクティスからかなりの技術を見せていたドライバーで中京エリアのレベルの高さが伺える走りだ。そして3番手に同じくライトハウスのイソベ、ライトハウスで1-2体制を築けるか?4番手からはHONDAと決別、TOYOTAに移籍したZENT SC430キモト。5番手はNSXのフジカワ。第1ヒートがスタート!マトバが絶妙のスタートで1位をキープ。ナガサカも落ち着いたスタートを決め2位をキープする。このへんは実力者だけあって始めてのサーキットと言えどナガサカにまったくあせりは見えない。3番手にはスタートでイソベを交わしたキモトがつける。トップのマトバ徐々にペースを上げ徐々に独走態勢に。ナガサカのミスのない走りで終始安定して2位を走行。第1ヒートはこのポジションでそのままフィニッシュ。1位マトバ、2位ナガサカ、3位キモト、4位にフジカワ、5位にイソベとなる。
そして第2ヒートがスタートする。マトバは再びグッドスタートを決める。そしてその後ろでは大混戦のオープニングラップとなり、イソベが序盤の混戦を抜け出し2番手に浮上、3番手にはZENTのキモトがつける。序盤からマトバが先行逃げ切り体制。そして2番手争いのイソベとキモトが中盤に4コーナーで接触!両者リカバリーも速く事なきをえるが、そこに追いついてきたのが序盤でポジションを下げていたナガサカだ。イソベ・キモト・ナガサカの3台による2番手争いは超接近戦となりギャラリーを沸かす!そして5コーナー立ち上がりで3台が並ぶ!抜け出したのはZENTのキモト!わずかに立ち上がりの速度で他の2台を上回っていた!そしてマトバがトップでフィニッシュ!2位にキモト、3位にナガサカ、4位にはなんとフジカワ。5位にイソベとなる。マトバが両ヒートをトップで征した。

↑京都最速伝説マトバ。今回の予選ヒートもまた伝説の1ページに記されることだろう・・。

↑恐るべし中京勢!ナガサカのレベルの高さはわかる者にはわかるとうある種洗練された走りだ。順位はトップスピードでやや遅れをとっているにすぎない。コーナーリングや他車との間合いの取り方など、かなりのハイレベルな走りだ。

↑イソベもまた中京から参戦。やはりコース初日とは思えない走りを披露する。若干クラッシュもあり後方に沈んだでしまうが決勝では期待したい。

Eグループ
(グリッド)
PP ホンダ
2nd ホソミ(的場塾)
3rd ESER(初音レーシング)
4th Sイシ(ヤダ研究所)
5th サトウケンイチ

PPからはARTA NSXのホンダがスタートする。2番手からは最速ホソミ、3番手からは初音RのセカンドドライバーESER、4番手はテクノロジーの塊のようなSC430、第3戦の覇者Sイシ。5番手からは初参戦のサトウケンイチというグリッドだ。第1ヒートがスタート!序盤から早くもホンダ、ホソミ、Sイシのトップ争いが開始!中盤まで順位は動かず各車相手の動きを観察している。そして終盤動いたのは3番手のSイシ。ホソミのインにマシンをねじ込むが2台は接触!ホンダが後続をひきはなした形でトップフィニッシュ。2位にSイシ、3位にホソミ、4位にESER、5位にサトウとなる。
第2ヒートがスタートする。Sイシがスタートでスピン!そしてホンダ、ホソミがまたもトップ争い!ホンダに対して仕掛けたいホソミ!天才vs最速の争い!逃げるホンダにホソミが食らい付いていくがホソミは攻めすぎたのか?6コーナーでホソミのSC430が転倒!その隙を突いたのがSイシ、2番手に上がるとトップのホンダを追走する。しかしSイシもまた4コーナーで転倒する。またしてもホソミが2位に浮上する。ホンダがトップでフィニッシュ!2位ホソミ、3位Sイシ、4位にはペースが安定しなかったESER、5位にはサトウとなる。
ホンダもまた予選を両ヒートともトップでフィニッシュした。

↑乱れない走りのホンダ。ホソミの追撃を押さえきり堂々のトップチェッカー!

↑まさかの転倒のアクシデントが発生!SC430の最速ホソミ。

↑Sイシは2位と3位を獲得。決勝は中盤あたりからの出発となると思われる。

Fグループ
(グリッド)
PP ミズノ(ライトハウス
2nd エバラ(KEC)
3rd ハセガ
4th タカハシ(RT WML)
5th ユアサ

PPからはライトハウスのミズノ。ミズノもまたプラクティスでかなりのスピードを見せていた実力者。2番手からはKRCのエバラ、マシンのアップデートが施された様子で上位グリッドを見事に獲得。3番手はなんとAWDではなく02シャーシを起用したハセガワ。4番手はディフェンディングチャンピオンのタカハシ、ROCKST☆R童夢NSX。5番手からはフェラーリのユアサとなる。
第1ヒートがスタート!全車綺麗にスタートを切る!しかし序盤ハセガワが勢い余ってミズノと接触!ここでトップに立ったのは若干距離をはかっていたタカハシ!タカハシはここから全開走行を開始し、後続を一気に引き離し中盤では完全な独走態勢。そして2番手にはミズノ、3番手にハセガワがつけるが、ミズノのミスのない走りがハセガワとの距離を遠ざけていく。トップのタカハシは終盤にはペースダウンし余裕をもってトップでフィニッシュ。2位にミズノ、3位にハセガワ、4位にクラッシュで後退したエバラ、5位にユアサとなる。
そして第2ヒート!スタートでミズノが見事なホールショット!エバラ、ハセガワをかわしたタカハシが2番手に浮上。ミズノを一気に捕らえる!序盤から完全に2台でのトップ争い。超接近戦のトップ争いだがミズノも旨くトップをキープしている。中盤からは何度かタカハシが仕掛けるがミズノがさらに抜き返しポジションを死守!このバトルにはギャラリーから歓声が上がるほどのドッグファイトとなる!そして終盤なんとかトップをキープしていたミズノだったが4コーナーでミスが発生。これでタカハシがトップに。そして残り周回をタカハシがトップで走りきり1位獲得。2位にミズノ、3位にハセガワを下したエバラ、ハセガワが4位、ユアサが5位となる。
タカハシ両ヒートでトップを獲得。

↑両ヒートを征したタカハシ。ディフェンディングチャンピオンの実力を発揮した予選ヒートだった。ローリング中から前車のハセガワに猛烈なプレッシャーを与え続けた。

↑「只者ではない!」と印象付けた予選ヒート。タカハシとのバトルは終始クリーンでギャラリーを魅了した。華のあるドライバーだ!

【MISコメント】

今回のレースは予選ヒートから見事なドッグファイトがいくつも展開され、これこそがMISシリーズといわんばかりのレース展開だったと思います。激しさの中にもフェアな要素が存在し非常に良かったのではないでしょうか?予選ヒートはレースでのバトルの練習にはもってこいの状況下での走行と思います。また今回初参戦していただいた愛知県ライトハウスの皆様方の走りのレベルには流石としか言いようがないところです。存分にセットアップを施す時間があればさらに上位を走行していた事ではないでしょうか?特に目をひいたのはナガサカ選手とミズノ選手の両選手。若干トップスピードで周りのマシンに劣っている状態でのあの予選の走りには驚きです。そんな中京のドライバーの方々を交え、いっそうレースが楽しくなったことと思います。MIS一同から今回の参戦にあたり感謝しています。
さてレースはいよいよ決勝ヒート!もちろん地元の実力者達の展開は?そして時世代最速男の異名をとる大津のクハラ選手はポールポジションから初優勝なるか?決勝レポートこうご期待ください。