歴史の違いか?英国発レーシングカー参入 / MISシリーズ1第5戦レース結果 その1

6月6日(土)MISシリーズ1第5戦が開催された。WEST MINI−Z LINKにも各ドライバーが走り慣れてきた感が有り、ますます熱いレースを展開!またポイントランキングも大詰め。シリーズチャンプの行方も気になるところ・・・(以下レースレポート敬称略)

今回参戦したマシンは35台。国産車はもちろん欧州車も参戦も徐々に増えてきている。

【スーパーラップ 1周/台】

始球式的な要素の強い、1番手アタッカーは店長のハタヤマ。マシンは今回コルベット。タイムは9S59まずまずのタイム。このターゲットタイムに対してこのあと実に34台がタイムアタックをかける。序盤にタイムを更新するマシンがいない中、ARTA NSXオノエが9S09と更新。新型ARTA NSXのイツウは9s38ともはや9秒台の前半での争いとなっている。イシムラ9S43、タナ9S51と続く。そしてFXXで今回発参戦イソダが9S22。どうやら本日はグリップが弱冠高いようだ。好タイムが続々と続き、NSXテストカーで挑んだコボリがなんと8S80の最速タイムをたたき出す!続いて今回からマクラーレンにマシンを変更したムラカミが8S97と、またしても8秒台に入れてきた。終盤戦はタイム加算ドライバーのアタックとなる。が、タイムはいずれも9秒前半、加算タイムをカバーするに至らず予選ヒートは後方からのスタートを強いられる結果となった。最終アタッカーのSイシも熟成に熟成を重ねた競技用車両を持ち込んだが、加算タイムとミスによって後方へ沈んだ。

【予選ヒート 6周×2ヒート/グループ】

今回から予選ヒートは2ヒート制が復活。ミスなく走りきって決勝でより上位のグリッドを勝ち取ることが目的のヒートだ。ローリングスタートに慣れてきたのか隊列を整えるのが速くなっている。
予選Aグループ・・・ポールのコボリがキッチリと2ヒートを征し決勝のポールを勝ち取る。2番手ホンダも難なく両ヒートともに2位を獲得。3番手スタートのコマツバラは一つポジションを落とし4位と4位。変わって最速男キモトは今回マクラーレンで挑み3位と5位。シミズ5位、6位。期待されたハセガワは1ヒート目なんと最後尾。2ヒート目はなんとか挽回3位となる。

予選Bグループ・・・今回は勝ちに来ているマクラーレンのムラカミが両ヒートトップ。2ndスタートのイシムラは2位フィニッシュしたものの、2ヒート目はクラッシュで6位。イタリア代表オカダが3位、4位。大人顔負けのニュータイプ小学生ドライバーのカヅキは1ヒート目は5位。2ヒート目はなんと2位までジャンプアップ。4戦目3位のヒグチは着実にポジションをあげ4位、3位。最後尾スタートのタサカが6位、5位。

予選Cグループ・・・ポールのオノエはトップを守れず両ヒート3位。2ndスタートのタナは2位と4位。タナはこのところ成長著しいドライバー、落ち着いた走りを展開。変わってポジションを上げたのは、4番手からスタートを切ったタカハシが両ヒートを1位でフィニッシュ。ドイは両ヒート5位、またユアサもポジション変動なく両ヒート6位。初参戦のザナビィニスモGTRのアラキは4位、2位とまずまず結果でフィニッシュ。

予選Dグループ・・・ポールのイソダは1ヒート目トップをキープ。しかし2ヒート目同じフェラーリのヤダにトップを奪われてしまう。ケイヒンNSXのキシイはポジションを落とし5位と4位。フジカワは安定した走りで4位と3位。安定した走りといえば5番手スタートのナカムラが1ヒート目2位までジャンプアップ。ヤマシタはポジションを上げられず、両ヒート6位。

予選Eグループ・・・フロントローに並ぶのはENZOのカタヤマとARTAのアワビ、因縁の対決が予選ヒートから勃発。1ヒート目は4番手スタートSイシがトップを獲得、2ヒート目はクラリオンGTRのオグラがトップフィニッシュ。カタヤマは1ヒート目は2位を死守したが、2ヒート目に4位に後退。アワビは両ヒート3位をキープ。弱冠の落ち着きを見せた。5番手スタートのシオンが6位、5位。クサカベは逆に5位、6位となる。

予選Fグループ・・・ポールのARTA NSXイツウが両ヒートを征しAメイン入りを確定。その後ろにハタヤマ、ニュウノヤ、マトバ、ナカガワとつづく。ナカガワがポジションを2位へアップさせるもイツウにはとどかず。マトバも2ヒート目には2位まで上がるもイツウにとどかず。GTRニュウノヤは4位、4位。コルベットのハタヤマは転倒に転倒を繰り返し両ヒート5位。路面のグリップが上がっている事を計算に入れていなかった様子。決勝は後方からのスタートを余儀なくされた。

↑落ち着いた走りを見せたタナ。AWDカルソニックGTR

↑手前からケイヒンのキシイ、ARTAのイツウ、ROCKST☆RのマトバとHONDA勢がやや優勢に立っている。

【決勝ヒート 20ラップ】

決勝Hメイン

フロントローカルソニックGTRのシミズとシオン。3rdはビートルAWDのタサカ。4thはフェラーリF575のクサカベ。5thはF430GTのユアサ。最後尾からはGTRのヤマシタ。シグナルスタートで一斉に1コーナーへ!ヤマシタはマシントラブルでスタートが切れずはやくもリタイアとなる。小回りを利かしてビートルのタサカがトップに立つ。こうなるとタサカのペースだ。2番手争いが混戦となる間にどんどん引き離して中盤には早くもセイフティリードを確保。もう一つの勝ち上がり枠の2位を巡って混戦からぬけ出しのはカルソニックのシミズ。走りを安定させそのままチェッカー。シミズを追走するも惜しくもクサカベが3位に。次戦に期待したい走りを展開した。ユアサは一つポジションを上げ4位フィニッシュ。シオンが5位。ぶっちぎりのタサカ、2位のシミズはGメインへ勝ち上がる。

↑ビートルが何故こんなに速いのか?おそらくオーバーフェンダーAWD仕様だからと推測される。

決勝Gメイン

ポールポジションケイヒンNSXキシイ。今回は弱冠後方からのスタートをきる。2ndにSC430ドイ。3rdには実力者ハセガワ。エクリプスSC430AWDが火をふくか?4thにコルベットのハタヤマ。5th、6thには勝ち上がり組のタサカとシミズ。ハセガワ、タサカのAWD勢のスタートダッシュはいかに?緊張のスタートがきられた!!スタートを決めたのはポールのキシイ。しかし背後にはなんと5thスタートのタサカが!ハセガワ、ドイ、ハタヤマ、シミズとつづきポジションを奪い合う。最終コーナーでハセガワがクラッシュ。ボディがずれて大きく送れてしまう。1位キシイ、2位タサカ、3位ドイときれいな展開の序盤。そして中盤にさしかかったところでとうとうタサカがキシイをオーバーテイク!またしてもトップに立つ。キシイも2位にポジションダウンしたもののペースをキープし安定走行、徐々に3位のドイを引き離していく。シミズは5コーナーでミス。抜け出せないランオフエリアの餌食となる。そして終盤、弱冠ペースが落ちてきたタサカにキシイが徐々に迫るがここでチェッカー。1位タサカが再び勝ち上がり、そして2位キシイも勝ち上がり。ドイは惜しくも3位。4位にハタヤマ。ハタヤマはコルベットを仕上げきれずに苦渋を飲む結果となった。5位にハセガワ、6位にカルソニックGTRのシミズ。

↑P.Pから一つポジションを落としたもののキッチリと2位は確保。ケイヒンNSXキシイ。

アメリカンパワーを制御することは難しい・・・とハタヤマは知った。

決勝Fメイン

ポールポジションカルソニックGTRのコマツバラ。2ndもカルソニックGTRのニュウノヤ。3rdにはマクラーレンのキモト。4thはSC430のイシムラ。5thビートルのタサカ、6thケイヒンのキシイ。トップを守りきれるか?コマツバラ。ニュウノヤVSイシムラの因縁のバトルの行方は?EPSONからマシンを変更した最速男の走りは?そして最後列のスタートダッシュは?さまざまなバトルの集合体ともいえるこのヒート。2名の勝ち上がり枠をめざして今シグナルオン!なんとPPのコマツバラ、スタートでミス。その隙をついたのはSC430イシムラだった。そしてカルソニックGTRのニュウノヤの前に5thからタサカが割り込んだ!虚をつかれたニュウノヤだったがここは焦らず3位をキープ。チャンスをうかがう。序盤でトップにたったイシムラが弱冠差を開け始めるが中盤でニュウノヤがタサカをパス、追撃態勢に入る。その後タサカにミスが発生。ポールスタートのコマツバラが3位へ。キモトはマシンの熟成不足か?今日は速さがない。キシイは終盤にクラッシュで戦線離脱。そしてニュウノヤがとうとうイシムラに追いつくが、ここはイシムラが一枚上手か?そう簡単にはポジションを譲らない。とうとうイシムラがトップをゴールまで守りきりフィニッシュ。悔しさが残るニュウノヤは2位、この借りはEメインで返すと言わんばかりだ。3位にコマツバラ、惜しくも勝ち上がりを逃す。4位にキモト。タサカはHメインから勝ち上がってきたがここまで。キシイもここで終わることに。

↑このヒートもカルソニックGTRがフロントローを独占した。

決勝Eメイン

PPはSC430のカヅキ。2ndにNSXフジカワ。3rdTakataNSXのヒグチ。4thCカーで参戦。トヨタミノルタのナカムラ。5thは業師イシムラ。そして最後尾からはカルソニックGTRのニュウノヤ。スタートが切られた瞬間クラッシュが!PPカヅキ痛恨のスタートミス。これにフジカワがペースダウンし、ヒグチもクラッシュ。そして前方を良く見ていたイシムラがトップに立ち、2位にナカムラがつける。それをニュウノヤとフジカワが追いかける。カヅキはスタートのクラッシュでアライメントが狂ったのか?弱冠様子がおかしい。中盤にさしかかろうとしたとき、イシムラがミス。集中力が切れてしまったようだ。変わってニュウノヤが力強いはしりでトップに立ち、ナカムラはペースを守って安定して走行。3位にフジカワがつける、なんとか2位に上がりたいがナカムラの安定感はトップクラスだ。イシムラは結局4位まで後退するもここからニュウノヤを追いかける気力は残っていなかった。ニュウノヤがトップチェッカー、ナカムラが2位、追い上げきれなかったフジカワが3位、イシムラ4位、カヅキは5位残念な結果。またヒグチは終盤に再びクラッシュでリタイアとなる。

↑追い上げきれなかったNSXフジカワ・・・最終戦に期待!

↑安定感抜群の走りに定評のあるナカムラ

決勝Dメイン

カルソニックGTRのタナがポールを獲得。カルソニックGTRの参戦が多い。2ndは前戦をにぎわしたARTA NSXのアワビ。今回も勝ち上がり続けるのか?3rdは初参戦ながらいきなりDメイン入りを果たすドライバー、アラキ。マシンはザナビィGTR。ホールショットを狙うか?4thランボルギーニを操るオカダ。5thはカルソニックGTRのニュウノヤ。6thからはCカーナカムラが着々と上位を狙う。GTRが3台となるが、タナはAWDシステム。アラキはMM車、そしてニュウノヤはLM車とバリエーション豊富な日産勢。そして対抗するのはHONDA NSXを駆るアワビとトヨタのナカムラ、猛牛ランボルギーニのオカダと好カード。20ラップ後のチェッカーは?スタートがきられた!スタートをキッチリ決めたのはタナ。アワビも無難に2位で1コーナーをクリア。序盤は1位タナ、2位アワビが等間隔で周回を重ねる。そしてその後ろではオカダがひどいオーバーステアに苦しみ、ニュウノヤは集中力切れでミスを連発。ザナビィのアラキも速さは光るがミスが多く追い上げきれない様子。そうなると3位は自ずとナカムラの手中に。日頃からウレタン路面を得意とするナカムラはとにかく安定した走りを披露する。また一方トップのタナにもミスはない。終始速さをキープしたタナがアワビを振り切ってフィニッシュ。2位にアワビ。3位には最後尾からスタートしたナカムラ。4位に進退窮まったニュウノヤ、5位は次戦に期待したいアラキ。6位にオカダとなる。

↑速さが光ったザナビィニスモGTRアラキ

↑猛牛ランボルギーニオーバーステアに苦しむ結果に・・・

レースレポートその2へ続く・・・