HONDA逆襲なるか? / MISシリーズ1第3戦レース結果


5/9(土)WEST MINI-Z LINKカーペットコースにて、MISシリーズの第3戦が開催された。
前戦ではフェラーリ勢に遅れをとったHONDA−NSX、今回はリベンジなるか?またレクサス、GT−Rの追撃はいかに?様々な思惑の中、参加台数23台の戦いが幕をあけた。。。
以下レースレポート(敬称略)


【スーパーラップ】
今回から予選が1ヒート制になった為、各車できるだけ上位グリッドから予選ヒートをスタートしたい。
1番手のクラリオンGTRオグラのアタックは9s55。これがターゲットタイムとなる。そして2番手童夢のタカハシ。なんと百分の1秒まで同タイムの9s55。そして1勝をあげているARTAオノエが9s64と9秒台半ばでタイムが揃う。5番手のアタックは猛者ヤダ、ENZOフェラーリを駆る。
しかしグリップの許容をはるかに超えるパワーが仇となったかミス発生で14s01。これは厳しいスタートとなりそうだ。
ぞくぞくとタイムアタックをするも気温が下がったせいか、10秒台が延々と続く。終盤、AWDのNSXを操るニュウノヤがなんとか9s81を記録。続いて、コースレコード保持者EPSONのキモトが9s59を記録し、Mrスーパーラップの面目を保った。最終アタックのムラカミは9s52のトップタイムとなるが、前戦上位勢はタイム加算のため後方へ沈む結果となった。


【予選ヒート 8ラップ】
Aグループ・・・クラリオンGTRオグラがポールから一気に突き放し、そのままフィニッシュ。2番手スタートの初参戦ながら上位グリッドからスタートをきる宝山SC430イツウだったがまとめきれず4位へ後退。2位には最後尾スタートのフェラーリのヤダがジャンプアップ。AWDの実力者、エクリプスSC430のハセガワが3位となる。

Bグループ・・・ポールスタートの童夢NSXのタカハシが圧倒的な速さで1位フィニッシュ。2番手スタートのカルソニックGTRのマトバも速さはあったものの、転倒のため4位。混戦を抜け出し2位へ上がったのはイシムラ。イシムラは前戦では戦闘力の無いマシンだったが、今回はフェラーリF430を持ち込んだのが功を奏した模様だ。もともとマシンコントロールには定評があるドライバー、混戦に強い。また、ケイヒンNSXのキシイも期待されていたがトラブルで最後尾へ。

混戦で実力を発揮したF430のイシムラ。

Cグループ・・・スーパーラップ3番手のARTAオノエがポールから無難なレースを展開し、1着。
2番手スタートのキモトは3着。3番手スタートのアワビは勢力的にテストをこなし第3戦に挑んだが、振るわず4位。終始落ち着いた走りを見せたのはZのハタヤマ、4番手スタートから2つポジションをあげて2位をゲット。

Dグループ・・・予選から決勝なみに白熱したのがこのヒート。序盤からチャージマツダのナカムラと
NSXのニュウノヤ、ビートルのタサカの争い、そして後方からはリアルNSXムラカミとタカタNSXタナの追い上げと激戦となる。抜け出したニュウノヤとタナが終盤までバトルを繰り広げたがタナが
気迫の走りでトップフィニッシュ。ニュウノヤが2位、ナカムラ3位と続いた。

Dグループのポールスタートだったナカムラだったが・・・


【決勝Eメイン 20ラップ】
ポールは初参戦のSC430のユアサ、2ndにNSXフジカワ、3rdにビートルのタサカ、4番手は紅一点フェラーリFXXヤマシタ、5番手にケイヒンNSXのキシイ、最後尾はMISユース、ザナビィZのシオン。ユアサ逃げ切りか?Eメインスタート!スタートを決めたのは3番手スタートのタサカ。どんどん2番手以下を引き離し中盤には安全圏へ。2番手にはキシイが5番手から順位を上げタサカを追う展開。しかし気づいた時点では1ラップの差がついていた。ユアサはポジションを守れず5位へ後退。3位にフジカワ、4位ヤマシタ、6位シオンという結果に落ち着き、タサカ、キシイはDメインへ勝ち上がりとなった。

加速性能を生かしたタサカのビートル。AWDだ。

初参戦ながら経験値をつんだユアサ。SC430


【決勝Dメイン 20ラップ】
京都最速伝説マトバ、カルソニックGTRがポール。2ndにはリアルNSXムラカミ、3rdにSC430アワビ、4thに前回大健闘のカヅキ、5thタサカ、6thキシイというグリッド。このヒートはクラッシュが非常に多かったヒート。単独あり、接触ありの展開となったが、安定感をみせたムラカミが見事に1着。2位には最後尾から追い上げたキシイ。3位にはGTRマトバ、あえてR34GTRを持ち込んだがマシンが不安定だったためか実力を発揮できずに終わった。次戦に期待したい。

キシイはケイヒンNSXボディ破損のためARTAに換装して挑んだ。

重心が少し高いR34GTR。マトバをもってしてもR35のようにはいかないようだ。

【決勝Cメイン 20ラップ】
ポールポジションはご存知レコードホルダーのキモト、マシンはエプソンNSX。2ndにはエクリプスSC430のハセガワ。スタートダッシュを狙うのか?3rdは今シリーズ初参戦、フェアレディZを持ち込んだカタヤマ。4thに宝山イツウ、5thムラカミ、6thキシイの順でスタートを待つ。最後尾のキシイはすでに決勝を40ラップ走っている状態。豪華顔ぶれでの決戦が始まった。序盤トップに躍り出たのはやはりこの人エクリプスのハセガワ。2位に宝山イツウがつけ、SC430の1−2体制を築いた。ポールシッターのキモトは転倒で後方へポジションを落とす。メカニカルトラブルを抱えているようだ。一方3番手カタヤマの後ろにムラカミがつけ、まだコースになじめていないカタヤマの隙を突き3位へポジションアップ。2位を狙う。
中盤でイツウにミスか?ムラカミが2位へ。そして3位にはDメインからムラカミに続いて勝ち上がってきたキシイが上がってきている。もうすでに2ヒート半を連続して走行、モーターへの負担はいかに?4番手にキモト、と順位が落ち着いたところでチェッカー。誰が勝ってもおかしくないヒートではあったが、ハセガワの速さがひときわ光ったヒートとなった。


トップスピードまで短時間で加速するハセガワのSC430。駆動系はAWDシステムを選択している。

序盤ハセガワとSC430の1−2体制を築いた宝山のイツウだったが・・・

デファレンシャルにトラブルを抱え、苦戦を強いられたエプソンNSXのキモト。

【決勝Bメイン 25ラップ】
最多ラップのBメインがスタートする。P.PにはF430のイシムラ。2ndはZのハタヤマ、フロントローは絶好のナイスカード。早くも火花が散る。お互いに1コーナーは絶対にわたせない!といった気迫が見ている者に伝わってきそうなテンション。3rdも跳ね馬のヤダ、トップが狙える位置につける。4thはマツダのナカムラ、安定感に定評があるドライバーだ。5thにはハセガワ、そして最後尾からはムラカミ。
このヒートはトップのみがAメインへの切符を手にすることができる。25周後の栄光を目指して、今、Bメインがスタート。気迫対気迫のスタートから序盤を制したのはZのハタヤマ、その後方は誰が2位かもわからない様な混戦模様となる。Aメインの常連リアルNSXのムラカミ、今回はフェラーリに逆襲を誓ったはず、勝ち上がらなければならない。しかしそんな誓いとは裏腹にムラカミに用意されていたシナリオの結末は場外へのコースオフ、挽回不能域へ。一方トップのハタヤマは勝利を確信したかのような余裕の走りを展開。しかし、それを許さないマシンが!!ENZOフェラーリのヤダが、後方から猛烈な勢いで追い上げてきていたのだ。これにはさすがにハタヤマも焦りを隠せない。イタリアの跳ね馬は暴れ出したら止まらない。トップのハタヤマを料理するのに大した時間は必要ではなかった。ヤダ、ハタヤマ、ハセガワ、ムラカミ、イシムラ、ナカムラの順にチェッカー、25ラップに幕を閉じた。

ハイパワーマシン、ヤダのENZOフェラーリ。驚異的な追い上げを見せトップを獲得。

序盤から中盤までレースをコントロールしていたハタヤマ

ここでリアルNSXは終了してしまう事に。。

【決勝Aメイン 15ラップ】
ポールポジションクラリオンGTRのオグラ、2ndに童夢タカハシ、3rdにARTAオノエ、4thにはタカタNSXのタナ、5thにNSXのニュウノヤ、最後尾にフェラーリのヤダという顔ぶれ。
4台のNSXと1台のGTRとフェラーリのガチンコバトルがスタート。
ポールのオグラがスタートで痛恨のミス!そこにオノエが巻き込まれるかたちに。トップで1コーナーを脱出したのはTAKATA童夢NSXのタカハシだ。オープニングラップを駆け抜けた時にはすでに安全マージンをつくっている状態。2位にはヤダが勢いよくジャンプアップしてきたが、オノエ、オグラ、ニュウノヤ、タナが追いかける。オノエはヤダを射程距離に捕らえたものの、オーバーテイクに失敗。またオグラもミスが発生し、思うように前方との差をつめていけない。スーパーラップ21番手からのヤダの追い上げもあと一歩とどかず、ここでチェッカー。HONDA勢が今回は大健闘し、前回の借りを返した。第1戦のARTAオノエと今回の童夢のタカハシ、で2勝を上げる。こうなるとGTRの初優勝が待ち望まれる・・・。


上位3台、ARTAオノエはテストの時間は無かったが、なんとか3位をゲットした。

やはりNSXが結果的には強いのか?タカハシ、オノエのリアビュー。

スーパーラップ21番手から驚異的な追い上げを見せたヤダ。パワーも申し分ない。

着実にポイントを稼ぐニュウノヤ。AWD仕様。

ポールのクラリオンGTRオグラ。痛恨のスタートミスがひびき4着。

レース最終順位

1位 TAKATA童夢NSX / タカハシ
2位 enzoフェラーリ / ヤダ
3位 ARTA NSX / オノエ
4位 クラリオンGTR / オグラ
5位 NSX / ニュウノヤ
6位 TAKATA童夢NSX / タナ

【MISコメント】
はやいもので、MISシリーズ1もすでに半分の3戦が終了しました。みなさまの協力のもと、大変レースは盛り上がっています。ご参加いただける人数も20名をこえ、小学生や女性ドライバーなど幅も広がり楽しいレースを展開してくれています。
今回、第3戦にご参加頂いた方々、本当に有り難うございました。そしてお疲れ様です。
特にミニッツのレースというのは楽しさが最優先事項ではないかと思います。また、このサイトでは更にレース展開がスムーズでクリーンなバトルを展開出来るように色々と参考になるような事を紹介出来ればと考えています。
さて、次回は5月23日、第4戦です。次戦はご存じMISfeaturingROCKST☆R!です。
スーパーラップ1番時計をたたき出したドライバーにMISから景品を贈呈させて頂きます。
奮ってご参加下さい。


HONDAのエースマシン?